2019年12月17日

中島正光教授(薬学科)が中学校でがん教育の講演を実施

12月5日、中島正光教授(薬学科)が呉市立白岳中学校から招かれ、3年生の全クラス136人の生徒を対象に、がんに関する講演会を実施しました。

中学校におけるがん教育の推進は新学習指導要領に明記され、2021年度から全面実施となっています。同校では、それに先駆け保健体育の授業でプレ実施を計画し、近隣の本学に依頼がありました。

医師でもある中島教授は冒頭で、「がんにかかる日本人は何人に1人の割合でしょうか?」と問い掛け、「実は2人に1人がかかるように、特別な病気ではないんだ」という認識を生徒に持ってもらうところからスタートしました。
続いて、部位別の死亡率、男女の性差や年齢によってかかりやすいがんの種類が違うことなどをデータで示すとともに、がんが発生するメカニズムを表した図、実際の内視鏡所見、胸部CT写真などを用いて説明し、がんについての正しい知識を学んでもらいました。また、具体的な治療内容にも触れ、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師などによるチーム医療の充実、医療の進歩によってさまざまな治療方法が確立されていることを紹介。しかしそのような中にあっても、がん検診などによる早期発見が最も大切であることを強調しました。
中島教授は、
「正しい知識を持ち、がんを過剰に怖がらず、適切に向き合えるようになってほしい」
と生徒らに呼び掛けました。

がん発生のメカニズムを解説する中島教授

本学は今後も、地域のニーズに合わせたさまざまな取り組みを推進します。

広報室