2014年01月27日

地域の小学校で開催された「とんど祭り」に学生広報スタッフが参加!!

1月12日(日)、幟町小学校で「とんど祭り」がありました。
当日は寒い中、幟町の近隣住民をはじめおよそ100人もの人達が集まりました。
小学校のグラウンドには幟町学区子供会や消防団の方々により「とんど」が設置されていました。

来賓には広島市市議会議長、広島市中区区長などが参列し、
また広島市出身の岸田文雄財務大臣も駆けつけられました。

来賓の挨拶が終わり、鶴羽神社の宮司による神事が執り行われ、
その後、松明の火に怯えながらも小学生たちが「とんど」に火を点けました。

火は凄い勢いで燃えはじめ歓声が沸き起こりました。

 

さて、ここで「とんど祭り」とは何か説明しましょう。

「とんど」とは、全国的には左義長(さぎちょう)といわれるお祭りで日本全国にみられ、
出雲方面の風習が発祥であろうと考えられています。

この左義長は地方によって呼び名が異なり広島では「とんど」や「どんと」などと呼びます。
小正月に行われる火祭りの行事で長い竹で上の写真のようなやぐらを組み、
そこにその年飾った門松や書き初めで書いたものを持ち寄って焼き、
その火で焼いた餅を食べてその年の病を除くと言われています。
また書き初めを焼いたときに炎が高く上がると字が上手になるとも言われています。
幟町小学校でも「とんど」の残り火で餅を焼き地域の方に配られました。

 
↑ 近所に住む医療経営学科長も参加!


↑ きな粉餅をいただきました

15年前からこの「とんど祭り」に携わっている真志田さんにお話しを聞きました。

Q,どういった経緯でこの「とんど祭り」が行われる事になったのですか?
A,この「とんど祭り」は、もとは始業式の後に行っていた学校行事だったのですが親が参加しやすい土曜日に行い、
また、地域の方にもたくさん参加していただくため12年前に地域行事になりました。
子どもたちに「とんど祭り」の伝統を伝えていきたいです。
4年前からは鶴羽神社による神事を行ってもらっています。
この祭りは一度無くなったこともありましたが今年で24回目を迎えることができました。
これからも回数を重ねていき、ますます元気な幟町地区にしていきたいです。

広島の中心部で立地的に火祭りを行うのは難しいと思っていましたが工夫を重ね、
大規模に行われていて驚きました。
また街中の子どもたちにも伝統的なこの「とんど祭り」を伝えていこうという、
幟町学区子供会の方々をはじめ多くの関係者の方と話をさせていただきとても勉強になりました。
幟町にある大学の学生として、このような行事には積極的に参加すべきだと感じました。

学生広報スタッフ 山本悟(医療経営学科1年)