リハビリテーション学科
作業療法学専攻

アタマとココロとカラダのプロフェッショナルをめざす。

当専攻は、リハビリテーションを必要とする人々を支えるという仕事に従事する「責任」と「誇り」を持って、作業療法の発展に尽くし、広く社会に貢献できる人材を養成していきます。

作業療法士の国家資格取得を目指した教育課程を編成し、「少子高齢社会にも対応する多様なリハビリテーション技術(高齢者や障害者の機能回復や、生活の自立及び社会参加を支援できる高度専門技術)を総合的に提供でき、すべての人々の健康と生活の質の向上を目的として、予防から治療までの幅広い専門知識と技術に裏打ちされた問題解決能力及び豊かな人間性を養った専門職業人として、社会に貢献できる人材の養成」を教育研究の目的としています。

作業療法学専攻の特徴

作業療法学とは

作業療法は、身体障害のある方々だけではなく、精神障害や発達障害、加齢など、体の問題のみならず、心や発達の問題を抱えた方々の健康を支える仕事です。作業療法が治療手段として用いる『作業』とは、いわゆるクラフト・手作業という意味ではありません。人が生活の中で行っている、ありとあらゆる行為のことを示しています。例えば、朝起きて歯磨きをすること、通学のためにバスに乗ること、仕事でパソコンを扱うこと、趣味として携帯ゲームで遊ぶことなどなど・・・。生活に必要な行為のみならず、楽しみや趣味、役割活動のすべてを含んでいます。

また、リハビリテーションには「辛い訓練を頑張る」というイメージがありますが、作業療法を見学されると、その楽しそうな雰囲気に驚かれるかもしれません。それは、作業療法士が対象者の方の、「身体」・「脳(認知)」・「心(精神)」を綿密に分析した上で、対象者の真に必要とする課題に、一緒に取り組んでいるからです。

そうした治療を実践するために作業療法学専攻の授業では、解剖学や生理学といった基礎医学、身体障害領域の知識に加え、精神心理面や脳機能などについて、幅広く学習していく必要があるのです。

「プロの姿勢とはどういうものか」を、私たち教員は後ろ姿で示していきたい

作業療法学の歴史

太古の昔から、心身の病や不調に対して、音楽やスポーツ、芸術、園芸などさまざまな行為が治療や癒しとして用いられてきました。人間がそれに没頭して取り組むときに、喜びや大きな癒しの力が働き、治療の効果が生まれることを、人類は尊い知恵として大切にしてきたのです。それを非科学的だと思うのではなく、「昔からずっと続いている方法ということは、人間にとって普遍的な部分に働きかけているに違いない」と捉えてみると、作業療法の持つ可能性や素晴らしさ、人を癒す究極の方法論としての力強さが皆さんにも感じられると思います。

また、作業療法学は、脳科学との関わりが深い医療分野です。本学ではfNIRSを始めとした最新の脳機能測定装置を導入し、高次脳機能障害や認知症といった脳機能に関連した分野の作業療法学科目に力を入れており、脳機能とリハビリテーションについての学修、研究ができるようになっています。学内には、実践的で効果的な演習や実習ができるよう、医療施設や小児施設、高齢者施設といった臨床実習先に近い環境(設備と備品)が充実しています。

私たち作業療法教員の思い

学生たちに将来、優れた作業療法実践者となってもらうためには、まずは学生自身が質の高い作業療法を学内で実体験することが大切です。そういった思いから、私たち作業療法士である教員は、学生をクライアントと見立てておこなう教育的な作業療法実践に力を注いでいます。

社会に出た際に求められるのは、プロフェッショナルとしての高い意識です。プロとは「なにかの課題や問題をドンと引き受ける」ことのできる人物だと私達は思っています。そういう人材へと育てていくためにも、私たち教員は、私達の姿で「プロの姿勢とはどういうものか」を示し、学生たちの作業療法への強い関心と主体的な学びを刺激していきたいと思っています。

受験生へのメッセージ

学生のみなさんへ期待すること

作業療法士を目指すには、自分以外の人々への関心を高めることも大切です。学んだ知識や技術もそこに「愛」がこもっていなければ、人を変える(元気になっていただく)ことは難しいと思います。作業療法士は、対象者やご家族の人生に大きく関与する場面もあります。だからこそ若いうちから、さまざまな生き方や価値観に触れ、自分の持つ価値観の「ものさし」をたくさん増やしましょう。まずは、「精神的に大人になるってどういうこと?」と、自分自身の内面的な成長と自立心を養いましょう。

資格を取るだけなら、学校はどこでもいいかもしれません。しかし仕事は、資格がしてくれるわけではなく、自分という人間がするものです。つまり、資格は現場へのパスポートでしかありません。卒業後の20年後、30年後、皆さんが作業療法士として現場でどう生きるかの方が重要です。そう考えると、学生時代にどのような教育環境でどのような先生と出会うかはとても大切です。ぜひオープンキャンパスに来て、みなさんの方が面接をする気持ちで、将来を託す先生や環境として相応しいかどうかをチェックしてください。

ところで、作業療法という名称から、「手芸をさせるリハビリ?」などと思われることもありますが、まったくの誤解です。女性の仕事といった間違ったイメージで捉えられることも多いようです。女子学生のみなさんはもちろんですが、男子学生のみなさんも受験を躊躇する必要は全くありません。守備範囲が広いのが作業療法分野の特徴です。まだまだこれからが面白い職種として発展していくと思っています。好奇心旺盛な学生のみなさんの受験を心から希望します。

授業

作業療法学専攻の授業は、次の3種類に分けられています。入学するとまずは学科共通の解剖学や運動学、脳神経外科学など基礎医学系の講義があります。次にその知識を応用し、作業療法学専門科目の講義を受けることになります。そして、実際に頭と体で能動的に学ぶ演習や実技などの実習があります。

ゴールを見せる

当専攻の教育の特色のひとつは、まずゴールを見せるということです。早いうちから実際の臨床場面や知識の臨床応用を見ることで、今学んでいる基礎科目がどのように実際の治療につながるのかを理解することができます。

実習時間を多く

卒業後、即戦力として動けるよう、実習時間を多く設定しています。教科書で学んだことを体験によって理解する専門科目と実習は、現在も臨床実践を行っている教員らが実際の作業療法場面を紹介しながら、最新の動向を交えて指導しています。

実習・演習

大学の授業は講義と実習・演習に分けられます。講義は、授業を聞いて知識を増やすために、実技や演習では実際に手を動かして知識や技術を使いこなせるように習熟していきます。

充実した実習・演習カリキュラム

当専攻では、これまでに習った知識を総合的に用いて、実際に人を相手に(教員や学生同士など)確認する実習を展開しています。実習室は、実際の病院や医療福祉施設を模してリアルに造られており、実習着も着用するので、臨床現場さながらの緊張感があります。現場の雰囲気に慣れておくことで、学外実習や臨床に出た際の不安や戸惑いも軽減されます。

主な実習内容

主な実習は、病院での診断にあたる検査や測定、体の仕組みを理解する運動学、作業の治療効果と指導法、住宅の整備や使いやすい道具の適用と作成、義手や副木の作成などです。特に作業の実習では、こどもを対象とした遊具を使った運動遊びや陶芸、革細工などの作品作りもあり、作業の効用を楽しく実践的に学ぶことができます。

Fun

大学生活の中心はあくまでも勉学ですが、それだけではありません。友達同士や学年の仲間、専攻全体でと、時間を見つけては様々なイベントを企画し、学生生活を楽しんでいます。 本専攻の学生は仲が良く、実技試験前になるとゼミ室で集まって勉強したり、試験終了後には食事会も開いたりしています。また、教員との距離も近いので、学生たちは気軽に研究室を訪問しています。優しくて頼もしい先輩と教員が新入生のみなさんをお待ちしています。

豊富な学外実習

学内講義の内容が臨床業務にどのようにつながるのかを理解し、臨床的な実践力を身につけるために、本専攻では世界作業療法士連盟認定校としての高水準の学外実習をおこなっています。臨床に出向く時間は、国が規定する基準の800時間を超える1000時間以上を確保しています。具体的には1年次に臨床見学実習(1週間)、2年次に臨床体験実習(2週間)、3年次は臨床推論実習(6週間)、4年次には総合臨床実習(8週間×2回)をおこないます。実習先は一般病院だけでなく、精神科病院や介護老人保健施設、子ども療育センター、訪問看護ステーションなど広島県内外の様々な施設で行います。

PAGE TOP