リハビリテーション学科
理学療法学専攻

運動や温熱などの物理的刺激を用いて、機能回復や生活改善を支援する。

当専攻は、リハビリテーションを必要とする人々を支えるという仕事に従事する「責任」と「誇り」を持って、理学療法の発展に尽くし、広く社会に貢献できる人材を養成していきます。

理学療法士の国家資格取得を目指した教育課程を編成し、「少子高齢社会にも対応する多様なリハビリテーション技術(高齢者や障害者の機能回復や、生活の自立及び社会参加を支援できる高度専門技術)を総合的に提供でき、すべての人々の健康と生活の質の向上を目的として、予防から治療までの幅広い専門知識と技術に裏打ちされた問題解決能力及び豊かな人間性を養った専門職業人として、社会に貢献できる人材の養成」を教育研究の目的としています。

理学療法学専攻の特徴

高度で幅広い専門知識、技能と応用・判断能力を持ち、多職種協働ができる豊かな人間性を備えた理学療法士の養成を目指します。

理学療法学とは

理学療法とは、リハビリテーション(リハと略します)の中で、立ち上がりや歩行などの運動機能回復のお手伝いを行う職業です。一般の方にとって、リハは脳卒中や整形外科の患者さんが行うものと思いがちですが、現在では肺や心臓の病気や大きな手術後の患者さんにも、早い時期からリハの一部として理学療法が積極的に行われています。天皇陛下が心臓の手術を受けられた数日後から病室で歩行訓練を始められたことは記憶に新しいと思います。


理学療法学専攻の魅力

力強く歩む、刻む。学びの歴史

当専攻は、広島国際大学保健医療学部の理学療法学科として2006年4月に開設された新しい専攻です。その後、総合リハビリテーション学部リハビリテーション学科理学療法学専攻として進化し、経験豊かな専任教員と学生とが一体となって、充実した設備や器具とともに力強く歩んでいます。新入生の皆さんもともに、理学療法学専攻のさらなる歴史を刻みませんか。

どの道を選んでも夢へと続く。多様な進路

当専攻は4年制の理学療法士養成課程であり、卒業と同時に受験する国家試験に合格すると理学療法士の資格を得ることができます。卒業生の多くは理学療法士として病院や介護施設、あるいは訪問リハビリテーションに従事します。また、大学院進学や海外留学によって学問的にリハビリテーション医学の発展に貢献する研究者の道や、世界の恵まれない地域での活動(海外青年協力隊など)で治療活動に従事することも可能です。多彩な経験を持つ教員があなたの進路を強力にサポートします。

支えられる安心感が実力を伸ばす。教員が学生生活をサポート

教員研究室の前室はゼミ室として学生に解放されています。この部屋で学生は試験勉強をしたり、教員の研究を手伝ったりすることができます。また1年生の前期に開講される少人数の”チュートリアル”では、教員が学生一人ひとりと信頼関係を築き、卒業までの学生生活を支援します。

最新の学びを常にアップデート。経験豊富な最先端の教員

当専攻には小児領域、循環器領域、整形外科領域、スポーツ医学領域、中枢神経障害領域、基礎医学領域、社会医学領域といった各領域のトップランナーが集結し、学生の多様な進路や研究テーマに対して最新の専門知識と人脈を活用して指導します。

職域を超えることで見える自分。他学科との連携

本学は総合リハビリテーション学部のほか、保健医療学部、医療福祉学部、心理学部、看護学部、薬学部、医療栄養学部・医療経営学部を設置した健康・医療・福祉系総合大学です。他分野の専門家とともに学際的研究や機器開発などを進めることができます。


高まる社会的ニーズにこたえる理学療法士

急速な高齢社会の進展と医療技術の高度化・専門化に伴い、理学療法士の社会的ニーズはますます高まっています。また近年、介護保険制度の施行によって、老人福祉施設をはじめ住み慣れた地域や家庭でのリハビリテーションが注目され、QOL(生活の質)向上に向けた取り組みも行われています。この中で理学療法士は中心的な存在として、他職種(医師、看護師、作業療法士、言語療法士、介護支援専門員、etc)と協働して対象者の機能回復だけでなく生活の再建に取り組んでいます。このように、保健・医療・福祉領域の中で理学療法士の活躍の場はこれからも広がる一方と言えるでしょう。


高度な専門知識と技能を持ち、人間味のある対応ができる理学療法士を養成

本専攻は、今日の保健・医療サービスに必要とされる新しい専門知識・技能と、これらを現場に生かす応用・判断能力を持った理学療法士の養成をめざしています。チーム医療や福祉の一員として活躍するために、病気やけがによる身体機能の障害・低下に対して改善・維持を図るリハビリテーションの高度な専門知識と技能を養うことはもちろん、人に優しく、患者の立場を思いやれる豊かな人間性と確固とした倫理観を身につけていきます。


時代の要請に対応し、理論と実践力を総合的に修得できるカリキュラムを設定

専門教育科目を通じて、医療・医学の基礎知識やリハビリテーションの概要、健康の維持・増進、疾病、障がいに対する理学療法の方法を総合的に学びます。「臨床体験実習」を1年次に実施することで、低学年次から理学療法士としての意識が高まり、対象者との信頼関係の築き方や人の苦境に共感できる人間性が育まれます。さらに、「運動系機能能力評価学、同実習」、「成人神経系理学療法学、同実習」、「スポーツ障害理学療法学、同演習」、「小児神経系理学療法学、同実習」、「摂食・嚥下(えんげ)リハビリテーション学、同演習」など、時代の要請に応じた科目を多彩に導入している点が本専攻の特色です。また、理学療法学の発展と実践的・臨床的研究に注力し、産学協同研究も念頭に置いた大学院も設置しています。


健康・医療・福祉系総合大学ならではの連携教育を実施

学部内には作業療法士、言語聴覚療法士、義肢装具士を養成する専攻もあり、学内には診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、救急救命士、社会福祉士、介護福祉士、看護師、薬剤師、管理栄養士等を養成する学部・学科・専攻もあります。また、学科内では、多角的な見地からリハビリテーションの教育・研究もなされています。心理学科との連携により、精神・心理学的な面からのケアについての知識を深めることができ、現場での多彩なケースに対応しうる力が養われます。

全ての学部学科・専攻が、「人」と「命」を見守る人材育成に向けた連携教育に力を注いでおり、健康・医療・福祉系総合大学としての長所を生かせる環境にあるのが本学科の特長です。教員においても、「老年」、「脳神経系」、「小児」、「運動障害」、「整形外科的障害」、「呼吸・循環」など各分野のリハビリテーションの最先端の知識を備えた経験豊富な人材で編成しています。また、実習・実験室は、他大学には無い、実際の医療現場に即した最新の設備・機器を完備しています。


本専攻の教育目標

  1. 理学療法士としての確かなアイデンティティを持ち、日本の理学療法をリードできる人材を養成する。
  2. 臨床実践力のある理学療法士を養成する。
  3. チーム医療の重要性を認識し、他職種と協働できる理学療法士を養成する。
  4. 全員の国家試験合格と就職達成を目指し、各方面で活躍できる理学療法士を養成する。
  5. 自分の仕事に「責任」と「誇り」を持ち、理学療法を探究し続ける理学療法士を養成する。

受験生向けQ&A

受験生のみなさんへ

広島国際大学の理学療法学専攻ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。皆さんが進路を選択する上での参考になれば幸いです。興味を持った方は、他のページも隅々まで読んで、まずは理解を深めてみてください。そして、受験にチャレンジして、私達と一緒に理学療法士を目指して勉強しましょう。

理学療法とは?

理学療法とは、リハビリテーション(リハと略します)の中で、立ち上がりや歩行などの運動機能回復のお手伝いを行う職業です。一般の方にとって、リハは脳卒中や整形外科の患者さんが行うものと思いがちですが、現在では肺や心臓の病気や大きな手術後の患者さんにも、早い時期からリハの一部として理学療法が積極的に行われています。天皇陛下が心臓の手術を受けられた数日後から病室で歩行訓練を始められたことは記憶に新しいと思います。

理学療法の対象は?

乳児からお年寄りまで、また病気やケガで体力が落ちている方から競技スポーツに復帰する予定のある身体能力の高い人まで、理学療法の対象は非常に幅が広いのが特徴です。最近では、がん患者さんを対象としたリハや、お年寄りの運動機能の維持や転倒予防のための理学療法も盛んに行われるようになり、理学療法士が必要とされる分野がどんどん広がっています。

理学療法士は余っている?

毎年、理学療法士が1万人以上も誕生する時代となり、「理学療法士は余っている、就職難になっている」という意見もあります。しかし私たちは、本格的な高齢化社会になり理学療法の対象となる病気やその人口が増えること、新しい治療法の研究や開発、求人や就職の現状など、いろいろな情報を踏まえ、皆さんがこれから活躍する場はたくさんあると考えています。

自分が理学療法士に向いているか分からない

「興味はあるのですが、自分に向いているでしょうか?」という質問もよく耳にします。ご家族や自分自身が患者としてリハを体験して理学療法に興味を持ち、理学療法士になりたいと考えて入学してくる学生もいます。一方で、「資格を取りたかった」、「周囲の人に勧められてなんとなく」、「就職に困らないと聞いた」、「医療関係の職業に就きたかった」などの理由で理学療法学専攻を選んだ学生もいます。

動機はなんであれ、理学療法士になるまでには、カリキュラムはかなり厳しく、試験や実習などで自由な時間は多くありません。苦労や挫折を経験することもあるでしょう。でも、あなたが「理学療法士になりたい」という夢をあきらめない限り大丈夫です。多くの学生も夢をかなえています(卒業生の国家試験合格率を見てください)。私たち教員も、あなたの将来に向けて協力を惜しみません。

大学での勉強の目的は?

私たちは、単に国家試験に合格すればよいとは考えていません。理学療法士として、しっかりとした知識と技術、信頼される人格を持ち、将来的には日本の理学療法をリードできる人材を育てることを目指しています。チーム医療の重要性を認識し、他の職種の人と協力しあい、自分の仕事に「責任」と「誇り」を持ちながら、学び続ける努力のできる理学療法士になって欲しいと考えています。

就職活動が心配

毎年、大学には卒業予定者の数倍の求人があり、1期生から希望者は全員就職することができています。これは、広島国際大学の理学療法学専攻が広く社会から信頼されている証であり、私たちが目指していることの結果の一つと考えています。

この専攻を受験したい方へ

「受験してみようかな」と考えている皆さんにお願いがあります。ぜひ現役の理学療法士の方と話をする機会を持ってください。「仕事の内容について」、「就職や職場について」、「理学療法士としてのやりがい」、「学生時代の勉強のこと」など、あなたが悩んでいることや疑問に思っていることについて話を聞いて欲しいのです。うわさ話などではわからない、現場の生の声に触れて理解を深めてもらいたいのです。

残念ながら「自分が思っていたのと違う」と悩み、勉学に意欲を失う学生がいるのも事実です。理学療法学専攻に入学すると理学療法士にしかなれません。入学後に専攻を変えることはとても難しいのです。一般の学部のように大学の4年間で自分の適性を考えながら職業を選ぶ訳にはいかないのです。入学前に「理学療法士になる」ことだけは決めておく必要があるのです。

ぜひオープンキャンパスに来てください

「でも、知り合いに理学療法士がいない」と悩むあなたへ。どうぞ気軽にオープンキャンパスへ来てください。「理学療法士になりたい」と希望に燃えている方や、少しでも理学療法に興味がある方は大歓迎です。仕事のことから学生生活全般、入試から就職まで、なんでも相談できるチャンスです。私たち教員も在校生も、きっとあなたの悩みや迷いが解決されるアドバイスができると思います。みなさんとキャンパスでお目にかかれるのを楽しみにしています。

学部生(1-4年生)

学部教育について

理学療法学専攻に合格してから卒業するまでの流れをご説明します。受験生の皆さんは、私達の専攻で勉強している学生の生の姿をよく理解し、進路選択の参考にしてください。

カリキュラム

本専攻では、体の機能に障がいを負った人々の心と体を回復させるための治療者とその方法を研究する人を育てます。そのためにカリキュラムは、基礎的な医学の理解から、それらを礎として体の機能の評価方法や治療方法を学んでいくよう配置されています。

1年次は一般教養の他、解剖学、生理学、運動学といった基礎医学を主に学習します。2年次は内科学、整形外科学、脳神経学などの臨床医学に加え、体を動かすことや神経の働く能力が正常に機能しているかどうかを判断する理学療法における評価の方法を学びます。3年次は体の機能障害があった場合にどのように治療するかを習います。4年次はそれまで習った技術を実際の臨床の場(病院や施設)で確かめます。

単位

科目の履修を申請し、その授業に出席し、試験等を受け、成績がS, A, B, C, D, Eの6段階で評価され、S, A, B, Cが合格とされ単位を認められます。講義形式の授業は一回の授業時間が90分で2単位(一部1単位として計算される科目もあります)、実習形式の授業は一回の授業時間が90分×2で1単位として卒業までに合計130単位以上を取得する必要があります。
4年次になると、卒業研究を行いますが、そのために4年次に進学するまでに共通教育科目22単位、専門教育科目74単位を修得しておく必要があります。また3年次の後期から学外の臨床実習を行いますが、臨床実習に出るために必要な科目(先修科目)、6科目の単位を取得しておく必要があります。

卒業までの道のり

卒業までには単位を取得することに加え、国家試験に合格できる学力を備える必要があります。当専攻では、国家試験対策にも多くの工夫を凝らしています。その科目のひとつに、理学療法特別講義I, Ⅱが3年次の前期と後期に開講されます。3年次までに国家試験を解く学力が備わりますが、それまでに重要な項目で忘れている内容、よく理解ができなかったと思われるものを各教科担当の教員がオムニバス形式で国家試験対策用にまとめて講義します。

4年次の後期には、国家試験対策が最終段階となりますが、そのころに合わせて、小グループ、能力別に理学療法学演習が行われます。4~5人単位の小グループでの授業は学生の皆さんと教員が双方向でやりとりできるため、学力の向上につながると期待されます。

困難な点

入学したら遊ぶぞ、と思っていると大変困ったことになります。理学療法士になるためには、実は多くの事を学ぶ必要があるのです。勉強は楽ではありませんが、案外と面白いものです。努力を積み重ね、将来は多くの利用者の方々の役に立つんだという気持ちを持ち続けながら、充実した学生生活を過ごして欲しいと考えています。

臨床実習(学外の病院や施設での実習)は、学内とは違った難しさがあります。学内では個々に学力を付けることで教科の単位を修得できますが、学外実習では組織の一員としての行動が要求されます。将来医療職に就くには避けて通れないチームによるグループワークと、病院や施設を訪れる利用者への気遣いや適切な対応が求められます。このような対応や行動が自然にとれるよう、普段から学内では気持ちのよい挨拶を励行し、課題学習などのグループワークを行うよう指導しています。

学生に望む勉強習慣

理学療法士になるために必要な知識や技術は膨大な数にのぼります。また知識があるだけで、その使い方を誤れば有効な治療ができないばかりか、利用者の方々の心や体を傷つけてしまうかもしれません。そうならないよう、入学直後より勉強の仕方について注意を払っています。

当専攻では、知識は覚えるのではなく理解するということを第一に考えています。その知識が生まれた理由や背景を考えると、おのずとその意味も分かってきます。理解するには多くの労力が必要ですが、最初のその労力さえ厭わなければ、その後の展開ははるかに楽で意味のあるものになります。勉強の方法は一年次のチュートリアルという科目でも習いますが、一年次の解剖学、生理学といった他の教科でもその都度指導します。”急がば回れ”のことわざのように、そういった学びの姿勢を4年間、いや卒業後も貫いて欲しいと考えています。

学内教育

講義

大学の授業は講義と実習・演習に分けられています。講義は、授業を聞いて知識を増やすために、実技や演習では実際に手を動かして知識や技術を知っているだけではなく使いこなせるように習熟していきます。

大学の講義の様子

大学の授業は、「コマ」という単位で数えます。1コマは90分であり、1日に受けられる授業は最大5コマ(午前2コマ、午後3コマ)となっています。講義では、教員によって専門的な領域の理解に必要な歴史、理論、概念などが説明されます。例えば、解剖学では、人間の構造や発生の成り立ちについて説明され、その後、細胞レベルや臓器レベルごとに細かい知識が紹介されます。講義の形式は様々であり、ホワイトボードやスライドを使ったり、資料を配布して進められます。必要に応じて、実際の患者さんの病気や障がいと関連付けて説明されるので、学生は健康な人と患者さんとでは何がどう違うかを理解することができるようになります。

予習・復習

授業の前後に行う予習や復習は、授業の内容を理解するのに役立ちます。理学療法学専攻では、他の学科や専攻と比べて非常に多くの授業があり、学生はその単位を取得しなければ卒業できません。そのため、限られた時間を効率よく使うことが必要になります。高校までなら、テスト直前の「一夜漬け」で乗り越えられたこともあるかもしれませんが、大学では複数の科目の試験が同じ時期(前期であれば7月末、後期であれば1月末)にあり試験範囲も広いため、計画的に勉強することが求められます。

 

ノート

授業の内容を理解するために、自分なりにまとめたノートを作成することは非常に有用です。教員が説明したことなど、バラバラだった知識がうまく整理されていき、これまで自分では説明できなかった病気のことや障がいのことを説明するのに役立ちます。学生は、学んだ知識を図やイラストで表現したり、教科書の写真をコピーして貼り付けたりして、ノートづくりを行っています。

 

ゼミ室の活用方法

学生は、授業の予習や復習を行う場所として、教員の研究室の前にある「ゼミ室」を活用することができます。ここは、卒業研究を行ったり、授業の予習・復習を行ったり、課題を作成したりするために開放されています。7~10名程度の学生が入室できる広さがあり、パソコンも1台以上配置されているため、私語厳禁の図書館ではグループワークができないときや、自分一人では勉強できない場合に使用されます。

 

試験対策

学生の試験対策はさまざまです。教科書を読みこんだり、授業で配布された資料や自分で作成したノートを見直したりしています。なかには、先輩から過去の問題を聞き、傾向と対策を把握しようとする学生もいますが、ここで手を抜くとあとで苦労します。しっかりと実力を高めるような勉強を心がけましょう。試験のためだけに勉強するわけではありませんが、授業の単位を取得しないと卒業できない以上、試験対策は失敗しないように取り組みたいものです。

 

レポート

大学では、期末試験以外に、ある課題について調べた内容をまとめたレポート(報告書)を課されることがあります。単に調べた内容を書くだけでなく、時にはその内容について自分なりの考えを書くこともあります。例えば、骨折した患者さんのリハビリテーションに必要な検査項目を列挙し、なぜその検査が必要なのか、その検査から何がわかるのか、などを考えるレポートもあります。このレポート作成は、ある程度の文章能力が必要です。自分の考えを他人に伝える能力を鍛える手段であり、自分の考えをまとめるトレーニングとしても役立ちます。


実習・演習

大学では、期末試験以外に、ある課題について調べた内容をまとめたレポート(報告書)を課されることがあります。単に調べた内容を書くだけでなく、時にはその内容について自分なりの考えを書くこともあります。例えば、骨折した患者さんのリハビリテーションに必要な検査項目を列挙し、なぜその検査が必要なのか、その検査から何がわかるのか、などを考えるレポートもあります。このレポート作成は、ある程度の文章能力が必要です。自分の考えを他人に伝える能力を鍛える手段であり、自分の考えをまとめるトレーニングとしても役立ちます。

実習・演習の様子

実習や演習は、講義で学んだ知識や技術を患者さんの診療に役立てるための授業です。頭では知識を理解していても、実際の診療で患者さんに何かを説明するときにその知識が使えなければ意味がありません。また、診療に必要な技術がなければ、専門職として患者さんの役に立つこともおぼつかなくなります。

理学療法学専攻で行われている実習や演習は、どれも臨床現場で役に立つものばかりです。例えば、筋力がどれくらいあるのかを測る技術や、動きの悪くなった関節を治す技術などが学べます。ここで得た技術は、3年次や4年次にある学外の病院や施設で行われる臨床実習で必要となります。そこでは、実際の患者さんに対して技術を実践することになります。不適切な技術は患者さんを危険な目にあわせてしまいますので、実習や演習の時間だけでなく、それ以外の時間でも反復練習や実践を意識した練習が必要になります。

 

課題

実習・演習では、技術を学ぶだけでなく、架空の患者さんを想定して病気や障害の原因を考えたり、必要な理学療法を立案したりする課題があります。この課題は、一人で行うこともあれば、グループで取り組むこともあります。患者さんが抱えている問題に「正解」があるとは限りません。患者さんから聞いた情報や検査結果をもとに、「最適解」を探す能力が理学療法士には必要となります。その力を養うために、学生はグループ内からでた多様な意見を考慮しながら課題に取り組んでいます。

実技試験

実習や演習では、実技試験が課せられることもあります。実技試験では、ある設定のもとで課せられた検査技術あるいは治療技術を、学生は教員の前で実践します。例えば、筋肉の触診が適切に実施できるか、松葉つえを使用した歩行や階段昇降の指導ができるか、などが問われます。このとき、教員は、学生の知識や技術だけでなく、患者さんに挨拶できたか、失礼のない言葉づかいができたか、患者さんが危険な目に合わないよう配慮できたかなど、筆記試験ではチェックできない資質も査定します。そのため、学生は、礼儀作法やコミュニケーション能力など、対人援助職に必要な資質も身に着ける必要があります。

また、3年次や4年次に行われる臨床実習の直前には、「評価技術テスト」という行事が予定されています。評価技術テストでは、患者さんの身体機能や活動能力を詳しく評価(検査)する技術が学生にあるか、総合的に査定されます。評価技術テストを合格することは学生にとって重要ですが、もっと重要なことは、自分の知識や技術が現場に出て通用する水準にあるか自分自身でチェックし、そして、評価技術テストに向けてその水準に少しでも近づけるよう練習を積み重ねることにあります。教員は、学生自身が技術に関する課題を見つけ、それを克服するために自らトレーニングすることを期待しています。

学外実習

学外実習について

大学内で学ぶことができない臨床的な実践力を身につけるための授業が学外実習です。広島県内外の各施設に出向いて実習しています。

目的

臨床実習教育は、理学療法士として医療・福祉・保健領域などで、あらゆるニーズに対応できる人材の育成を目的としています。学内で学習した知識・技術・資質を臨床現場において再確認し、理論を臨床に結びつける重要な場面(機会)となります。

学外実習計画

実習施設の地域エリア

1年次/臨床体験実習【3日間×2回】

臨床体験実習は、初めて臨床の中に身を置くことにより、自分が将来なろうとしている理学療法士の姿やリハビリテーションを行っている対象者を身近に接することで、仕事へのやりがい、使命感、責任を感じ取るための実習です。

《 実習内容 》
  • 理学療法士としての仕事の進め方を見学する
  • 対象者の治療見学をする
  • 他部門との調整の行い方を見学する
  • 消毒および感染予防方法を体験する
  • リスク管理を見学する
  • その他
《 一日の流れ(例)》
《 学生のコメント 》

初日の実習を終えて一番感じたことは、自分から積極的に利用者さんに話しかけることができなかったこと。大学生として、人から言われてから行動するのではなく、自分から積極的に行動できるようになりたい。利用者さんに話しかけるタイミングや話題の選択などが難しかった。
実習3日目では、利用者さんとのコミュニケーションをとることに慣れてきて、会話を継続することができるようになった。理学療法士の仕事見学の中で、身体の動きをどのように捉えていくのかを勉強させてもらったが、解剖や生理学、運動学などの知識がほとんどないため、理解することが難しかった。これをきっかけに、しっかり勉強していきたいと思った。

3年次/臨床評価実習【3週間】

臨床評価実習では、主に授業で学習した検査方法を用いて評価を行い、問題点を抽出する能力を養います。実習目標は、適切な言葉使いや態度で対象者に接することができること、基本的な検査・評価を対象者に実施できること、実施した検査・評価から問題点を抽出することです。

《 実習内容 》
  • 理学療法評価を実習する
  • 理学療法を見学または補助をする
  • 理学療法士の業務を見学または体験する

4年次/総合臨床実習【8週間×2回】

総合臨床実習では、対象者に応じた評価、理学療法プログラムの作成、基本的理学療法治療技術を実施できる能力を養います。1回目の実習の目標は、対象者に応じた評価を実施できること、基本的な検査・評価を実施できること、基本的な理学療法治療技術を実施できることです。2回目の実習の目標は、理学療法の効果判定および理学療法プログラムの修正ができることです。

《 実習内容 》
  • 理学療法評価および再評価を実習する
  • 理学療法を見学または補助をする
  • 理学療法士の業務を見学または体験する

公開講座・社会貢献

回数
開催日
会場
タイトル講師 内容
第1回
2006/1/21
東広島
小児領域における現状と展望 河村光俊(広島国際大学教授)
佐々木昭(広島市こども療育センター)
佐倉井紀子(重症心身障害児施設鈴が峰)
山田利英子(TOM(トム)代表理事)
岡田幹子(第一第二きつつき共同作業所)
医療の進歩により延命が可能となってきましたが、その反面、障害を残す赤ちゃんが多くなってきています。さらに子供たちの高齢化が進んでおり、それに対する理学療法の取り組みの充実が必要となっています。今回のセミナーでは多方面で小児医療に関わっているパネリスト5名による講演とディスカッション、その後に会場を含めての質疑応答を予定しています。また、開催に際して障害児医療・福祉に積極的に取り組んでいる呉市の小村市長にご挨拶いただきます。現状の認識をするとともに今後の取り組みや展望について考えていきたいと思います。
第2回
2007/6/23
広島
整形外科疾患のリハビリテーションにおけるアートとサイエンス 蒲田和芳、岡西奈津子(広島国際大学)
横山茂樹(聖隷クリストファー大学)
変形性膝関節症(膝OA)の発症メカニズムに膝関節の異常運動がどのように関与するのかは十分に分かっていません。この講演では“膝OAに見られる異常キネマティクスの解析”に関する我々の取り組みを紹介し、得られた知見の保存療法への応用について議論を深めます。
第3回
2007/12/2
東広島
新生児集中治療室(NICU)における理学療法士の役割 中村寛美(県立広島病院 理学療法士)
河村光俊(広島国際大学)
新生児集中治療室において理学療法士が日常的にどのような役割を持って働いているか市民、学生へ理解を深める。そして、健康な低出生体重児と発達障害を持つ低出生体重児の評価と運動療法について実例を示しながら解説する。
第4回
2008/2/23
東広島
七転び八起き:転倒しない、転倒しても骨折しない身体つくり 金村尚彦(広島大学大学院保健学研究科)
木藤伸宏、山崎貴博(広島国際大学)
高齢者の転倒はいまや社会的問題となっております。本公開講座では高齢者の転倒予防に重要な次の項目について、実技を含めながら述べていきます。1. 高齢者の転倒の特徴、2. 転倒しやすい高齢者の身体機能とバランス能、3. 転倒予防を目的としたトレーニング
第5回
2009/2/14
東広島
二分脊椎症のリハビリテーション 沖高司(中部大学生命健康科学研究所)
河村光俊(広島国際大学)
二分脊椎では下肢麻痺、膀胱直腸麻痺、水頭症と3つの合併障害を認めることが多く、日常生活において様々な障害をきたす。そのため発達の遅れを最小限にとどめ社会的自立を目指すリハビリテーションは非常に重要である。今回は歩行能力の確立とそれらに関わる問題を中心について述べる。
第6回
2009/6/28
広島
整形外科疾患治療のアートとサイエンス:変形性膝関節症の保存療法2008 蒲田和芳(広島国際大学)
玉置龍也(東京大学大学院、横浜市スポーツ医科学センター)
当研究室では、変形性膝関節症(膝OA)の進行にスクリューホーム運動の破綻について、関節キネマティクスと臨床効果という2つの観点からの研究を進めている。今回の公開講座では、この臨床課題についての文献レビューを紹介するとともに、研究の進行状況や参加方法などについて紹介する。
第7回
2008/10/18
広島
マイオチューニング入門 高田治美(福祉保健医療系専門職大学院 設立準備室)
佐々木久登(広島国際大学)
理学療法分野において「痛み」は大きなテーマの一つである。痛みを取り除く理学療法手段の一つに徒手療法があるが、その中で最近注目を浴びているマイオチューニングを分かりやすく実技を取り入れながら行っていただく予定である。
第8回 中止
第9回 中止
第10回
2009/6/13
広島
整形外科疾患治療のアートとサイエンス:スポーツ外傷予防プログラムの取り組み 蒲田和芳(広島国際大学)
鈴川仁人(横浜市スポーツ医科学センター)
スポーツ外傷の予防が近年注目されている。今回は、ACL損傷予防プログラムの現状を整理し、横浜市の中学生を対象とした予防プログラムの実施結果を紹介した上で、今後の課題や新しい取り組みについて議論する。
第11回
2009/12/19
広島
転倒予防・介護予防を目指して!! 植松光俊(星城大学大学院教授)
佐々木久登(広島国際大学)
介護予防・転倒予防の運動器機能向上トレーニングの実践にあたっては、安全、継続的かつ効果的な指導が鍵です。そのためには個人の歩行転倒危険度を適確に評価し、その人の歩行能力に応じて段階的にステップアップさせながら歩行運動機能の向上を図ることができる運動プログラムを実施することが重要です。その集大成である“植松式歩行・運動機能向上トレーニング”理論の説明と、その評価・トレーニングプログラムを自宅でのセルフトレーニング実践やデイサービス等で簡単に実践可能な支援ツールとして、アイシン精機と共同開発した歩行解析アドバイスシステム「歩ビゲーター」についてデモンストレーションも含めご紹介する。
第12回
2009/2/27
広島
痛みへの対-最新のマイオチューニングアプローチ- 中野 昭二アメニティライフ研究所 所長
佐々木久登
マイオチューニングアプローチ(Myotuning approach:MTA)は筋が原因(稀に皮膚から皮下組織)で生じる痛み、痺れおよび筋緊張の異常、中枢・末梢神経障害後遺症による運動障害などを即時的に改善する治療的アプローチである。今回は、その基本的な理論と手技を講義し、参加者同士での実習を行う。また、参加者の中から首や腰に痛みのある者にMTAを実施し、MTAの効果を実感していただく。
第13回
2010/6/12
広島
整形外科疾患治療のアートとサイエンス:投球肩障害予防の取り組み 西中直也(昭和大学藤が丘病院整形外科 助教 医局長)
蒲田和芳(広島国際大学理学療法学科)
山内弘喜(広島国際大学大学院)
投球障害肩のメカニズム、治療、予防において、投球フォームの異常をもたらす運動連鎖のタイミングの異常や、全身の個々の運動ユニットの機能的問題の分析と問題解決が必要とされる。一方、肩甲上腕関節の運動そのものに異常が存在する場合は、理想的なフォームで投球したとしても関節内の組織への過剰なストレスは避けられないのではないかと考えられる。すなわち、フォームの改善と肩甲上腕関節のキネマティクスの正常化は投球障害肩の治療や予防における両輪であると捉えるべきであろう。今回のセミナーでは肩甲上腕関節のキネマティクスに焦点を絞り、その診断、外科的治療、最新のバイオメカニクス研究、保存療法の方向性について深く議論する。
第14回
2010/8/28
広島
最近の脳科学と理学療法 森岡 周(畿央大学大学院 健康科学研究科 教授)
佐々木久登(広島国際大学)
ヒトの運動行動は、神経系によって統御されています。本セミナーでは「姿勢制御」および「学習機能」に焦点を当て、それらを司る脳・神経機能について分かりやすく解説していただきます。理学療法分野においては、ヒトの認知過程である「知覚」「注意」「記憶」「言語」といった高次神経機能の知識は必須であり、これらについても最新の知見を開設いただく予定です。
第15回
2010/10/30
東広島
リハビリテーションに必要なリスク管理の知識 花房祐輔氏(埼玉医科大学国際医療センター)
坂口暁洋氏(広島南診療所)
田中亮(広島国際大学)
現代のリハビリテーションは、疾患の病期を問わず様々な場面で行われているが、いかなる場面においても医学的リスクや患者の負担を無視することはできない。本講座では、急性期における心臓リハビリや呼吸リハビリ、維持期における訪問リハビリといった具体的な場面を想定したうえで、リハビリテーションに必要なリスク管理について講義を行い、医学的な有害事象や対象者の身体的負担を最小限にするための知識を身につける。
第16回
2011/7/11
広島
整形外科疾患治療のアートとサイエンス:ハイヒール革命! 9㎝のハイヒールを快適で健康的な履き物に! 北條善久(有限会社ホウジョウプランニングオフィス 代表取締役)
大場裕之(貞松病院 リハビリテーション科 副科長)
蒲田和芳(広島国際大学)
ハイヒールは外反母趾、変形性膝関節症、腰痛症など様々な整形外科的な問題を引き起こすと考えられています。そのため、上記のような不調のある女性に対して「ハイヒールを履くな」というアドバイスは、ある意味では医学の常識となっています。この公開講座では、その常識に真っ向から挑戦し、“快適かつ安全なヒール高9㎝のパンプス”の開発経緯を紹介します。
第17回
2011/10/8
広島
リハビリテーションは希望だ!:PT歴35年から見えたもの 芳谷伸二(広島県介護予防研修相談センター)
佐々木久登(広島国際大学総合リハビリテーション学科)
リハビリテ―ションは訓練だというイメージがまだまだ強くあります。リハビリテ―ションは、生きていく希望につながることを、高齢の方や障がいを受けた人と一緒に作り上げていく仕事だと思っています。在宅や施設で生活されている多くの高齢者や障がいを受けた人から学んだ「生きていくポイント」を紹介するとともに、「リハビリで希望を作るためにはどうすればいいのか?」を生活をとらえる視点からご紹介します。病院や施設・在宅で仕事をされる人にとっての目標作りの考え方と、課題解決のヒントになればと思います。
第18回
2012/6/24
広島
変形性膝関節症の疼痛・機能・アライメントに即時効果を得る運動療法 蒲田和芳(広島国際大学)
生田太(広島国際大学大学院、東広島整形外科クリニック)
星賢治(広島国際大学大学院、寛田クリニック)
花田謙司(黒崎整形外科)
内容 変形性膝関節症(膝OA)において回旋キネマティクスに異常が生じることが解明され、 さらに我々の研究によるとOAの進行とともに、脛骨外旋が増大することが判明した. これに対して、下腿内旋を主体とする運動療法を考案し、その即時効果、短期効果に 関する臨床研究を実施してきた.今回のセミナーでは、当研究室が進めている 膝OAの運動療法に関する研究成果を提示するとともに、今後の研究の方向性や 課題について議論する.
第19回
2012/8/5
広島
PTに必要な脳卒中の歩行バイオメカニクス 森中 義広(前横浜病院 リハビリテーション科、技師長・現(株)リハライフ)
佐々木 久登(広島国際大学)
午前1.脳卒中歩行病態の捉え方
午前2.PTに必要な脳卒中の歩行バイオメカニクス
午後3-1.脳卒中の歩行治療に必要な3Dツール紹介
1)調節式プラスチックKAFO(AD P.KAFO)、
2)調節式補高靴(AD Lifter Shoe)、
3)調節式股ツイスター(AD Twister)
午後3-2.3Dツールの装着・使用方法ならびに適応と効果
午後4.脳卒中の歩行運動学習とファシリテーション
第20回
2013/5/11
広島
アスリートの怪我予防とパフォーマンス向上のためのリアライン・トレーニング 杉野伸治(医療法人慧明会 貞松病院)
大石博暁(医療法人社団飛翔会ケアウィング、全日本男子バレーボールトレーナー)
蒲田和芳(広島国際大学)
足関節捻挫や膝関節の靱帯損傷はスポーツ選手に多発する。このような外傷は長期間のリハビリテーションを必要とし、チーム力やアスリートとしての将来性に影響を及ぼす。近年、外傷予防についての研究は世界的に進められているが、確実な成果は得られていない。広島県内のスポーツ指導者を対象とし、全日本男子バレーボールチームのトレーニングコーチおよびトレーナー(理学療法士)を招き、外傷予防のためのトレーニングについて語っていただく機会を設けることとした。スポーツに関わる方々のご参加を歓迎する。
第21回
2013/6/9
広島
エビデンスに基づく変形性膝関節症の最新情報と治療 小澤淳也、田中亮、木藤伸宏(広島国際大学) 変形性膝関節症は膝関節痛を引き起こす原因となる疾患の中で、最も罹患率が高い疾患である。50歳以上の2人に1人が膝関節の退行変性が認められ、3人に1人が疼痛などの症状を有した状態である。変形性膝関節の治療として、根本的な治療は存在しない。本講座では、変形性膝関節症患者の有する症状である膝関節症の原因や機序について、小澤淳也氏が話します。次に保存療法の中で最も重要視されている運動療法について、最新のエビデンスと具体的な方法について田中亮氏が話します。最後に変形性膝関節症患者の中で、運動療法適応外の患者のスクリーニング方法、運動療法で効果が得られにくい患者と得られやすい患者の予後予測についての最新のエビデンスとトリアージについて木藤伸宏氏が話します。
第22回
2014/5/24
広島
腰痛・骨盤痛治療の新展開:非特異的腰痛症の撲滅を目指して 蒲田 和芳(広島国際大学)
伊藤一也(医療法人慧明会 貞松病院 理学療法士)
非特異的腰痛症(原因不明の腰痛)は統計的に85%にも達するとされていますが、これはすなわち画像診断だけでは解明できない腰痛のメカニズムが多数存在するということを意味します。これに対し、骨盤と胸郭のリアライメントによる即時効果を判定することにより、多くの非特異的腰痛症を原因が明らかな特異的腰痛症に変えられるのではないかと期待しています。今回の講座では、非特異的腰痛症の撲滅に向けた研究の取り組みについて紹介します。
第23回
2015/2/15
広島
運動器の慢性疼痛を有する患者に対する理学療法-どのように対応して、何を行うか 木藤伸宏、小澤淳也、田中亮(広島国際大学)廣浜賢太(医療法人サカもみの木会 サカ緑井病院) 日常診療の中で、運動器の疼痛を有する患者の多くは慢性状態に陥っており、通常の機能障害を改善するための理学療法(関節可動域改善、筋力増強、姿勢改善、アライメント改善など)を行っても効果が得られないことが多い。今年度の咲楽塾では、慢性疼痛を有する患者に対して理学療法士としての基礎知識を提供するとともに診療における疑問点などを議論することを目的に開催します。ご多用の折とは存じますが、何卒万障お繰り合わせの上、お誘いあわせの上ご参加くださいますようお願い申し上げます。
第24回
2015/5/9
広島
足関節捻挫の予防と治療:最新の研究から医療とスポーツ現場でできること 蒲田和芳(広島国際大学)
小林匠(北海道千歳リハビリテーション学院)
三浦遼平(医療法人慧明会貞松病院)
足関節捻挫はスポーツで多発する。比較的早く競技に復帰できるが、頻繁に捻挫を繰り返す状態となることが多い。その結果、不安感や機能低下によってスポーツパフォーマンスが制限されるほか、関節内の破壊が徐々に進行することもある。今回は、足関節捻挫の自然経過を踏まえて、初回捻挫および慢性化したときに行うべきことについて、最新の研究動向を基にスポーツ現場や医療現場で行うべき対応について講習する。
第25回
2015/8/23
東広島
運動器理学療法における機能障害を診断するための評価技術 木藤伸宏(広島国際大学)
大澤研司(三原城町病院)
八木優英(緑井整形外科病院)
運動器に何らかの問題を抱えて、それが原因となり日常生活活動が制限されている方は多くいます。これら運動器疾患と運動器である骨、関節、筋、筋膜、神経系、靭帯などは関係があります。理学療法は疾患を治療することよりも、疾患に発展する前の機能障害、疾患を有していても存在する機能障害に対して最も効果的な治療です。今回は、運動システム機能障害の診断の概論と診断技術について実技を多く取り入れ学習していきます。
第26回 中止
第27回
2015/11/22
東広島
運動器理学療法における評価の考え方と治療への展開:情報収集と医療面接から病期診断まで 木藤伸宏(広島国際大学)
大澤研二(三原城町病院)
廣濱賢太(サカ緑井病院)
理学療法を行う上で、患者の情報を収集するための医療面接は重要である。医療面接の目的は、① 痛みや違和感の源となっているものは何か、② 患者の持つ問題に関して、病態、構造障害の関与はどの程度か、③ 病期判断(診断)、④ 理学療法の適応 の4つが主である。しかし、医療面接について系統立てた教育がされていない。今回、医療面接に焦点をあて、臨床実践できるために系統立てて学習していきます。
第28回
2016/3/13
東広島
運動器理学療法における評価の考え方と治療への展開:姿勢、運動と動作の評価から治療戦略の立案 木藤伸宏(広島国際大学)
大澤研二(三原城町病院)
廣濱賢太(サカ緑井病院)
理学療法を行う上で、姿勢、運動と動作の評価は重要である。しかし、それらをどのように評価し、それらの情報から如何に治療方略を導き出すかについては卒前と卒後において系統立てた教育がされていない。今回、姿勢、運動と動作の評価から治療戦略の立案に焦点をあて、臨床実践できるために系統立てて学習していきます。
第29回
2016/7/10
東広島
運動器理学療法学 基礎編:頸部、肩甲帯、肩関節の感覚運動機能障がいの評価フレームワーク 木藤伸宏(広島国際大学)
大澤研二(三原城町病院)
廣濱賢太(サカ緑井病院)
理学療法を行う上で、姿勢、運動と動作の評価は重要である。しかし、それらをどのように評価し、それらの情報から如何に治療方略を導き出すかについては卒前と卒後において系統立てた教育がされていない。今回、頚椎、胸椎、肩甲帯、上肢を一つのシステムとみなし、システムおよび下位システムについてシステム理論を応用した方法を紹介します。具体的には姿勢、運動と動作の評価から治療戦略の立案に焦点をあて、臨床実践できるための情報整理・抽出までを系統立てて学習していきます。
第30回
2016/9/11
東広島
木藤伸宏(広島国際大学)
第31回
2016/10/29
広島
蒲田和芳(広島国際大学)
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