医療経営学科
よく寄せられるお問い合わせ・ご相談にお答えいたします。
1)入学前
医療経営は、HRM(ヒトの管理)、FM(モノの管理)、ファイナンス(おカネの管理)、ICT(情報の管理)、医学、社会と医療制度の6つの分野から成り立ちます。全部を深く学んでほしいのですが、取れる単位に限りがありますので、6つの分野のベーシック科目が必修科目となります。その後は、各自の進路に応じて、6つの中の3~4つを選択して深く学ぶこととなります。
医療と経営をバランスよく理解しているため医師や看護師、その他病院内で勤務する専門職と同等の立場で関わることで健全な経営を支えることができるためです。
はい、必要です。医師や他の医療スタッフは、みんな医療の専門家です。そのような方と円滑なコミュニケーションをとるために、基礎的な医学の知識を身につけてもらうために、すべての学生に学んでもらっています。ただし、医療スタッフのような国家資格をとるわけではありませんので、できるだけわかりやすく教えています。安心して入学してください。
医療経営学とは、6つの学びの領域があります。そのうち、理系と呼ばれている分野は医学と情報学で、他の4つの分野は文系となります。医療経営を学ぶには、医学の知識がある程度必要になりますし、現代では必須となっているパソコンスキルが必要ですが、文系の学生でもわかるように教えていますので、入学前に心配する必要はありません。
医療経営を学んで、医療機関に就職した学生は、どちらの仕事もします。医療事務は、医療機関の売り上げに関わる書類作成を担います。病院の受付は、来院された患者さんを受け入れて、その後の診察に案内します。他にも、医療経営を学んだ卒業生は、病院の事務職員、経営担当として様々な職に従事しており、医療職の採用や、設備更新の手続き、お金の管理、経営戦略の立案、また診療情報管理士として、働いている人もいます。
2)在学中
1日中勉強しています。と書きたいところですが、多くの学生は勉強と他の活動を両立させて、学生生活を楽しんでいます。もちろん、一生懸命に勉強する学生を歓迎していますので、 ぜひとも学びの楽しさを見つけてください。
各自の興味に応じた、様々なクラブ(課外活動団体)があります。運動系ではサッカー、野球、バドミントン、テニス、柔道など、文化系では吹奏楽部、軽音楽部などのクラブ(課外活動団体)が積極的に活動しています。
3)卒業・就職
様々な分野で活躍していますが、病院に就職した卒業生は、病院で経営企画を担当したり、病院の医事課で事務作業に従事します。医療関連企業に就職した卒業生は、製薬会社のMRとして薬の営業活動をしたり、マーケティング担当として活躍したりしています。さらには、病院の経営をサポートする医療コンサルタントや、官公庁の保健福祉課で地域の医療政策を支えている卒業生もいます。その他、銀行、保険会社、情報通信会社など様々な業種に就職しています。
もちろん、たくさんの卒業生が活躍しています。医療系の企業には、薬に関わる企業、機械に関わる企業、診療材料に関わる企業など、コンサルティング、情報分野、人材派遣など、多くの専門的な企業があります。また、医療に関係ないと思われる企業も、医療や介護の分野に興味をもっており、医療を学んだことを売りにして就職した学生もいます。
今後大きく成長すると期待される医療産業。銀行などの金融機関は、これまで企業と個人への融資を重視していたため医療に詳しい専門家が不足しています。近年は、医療や病院に詳しい人材の確保を強く推進しており、医療経営人材が求められているためです。
社会保障のなかで、医療は年金に次ぐ大きな出費項目。つまり、行政の最大の業務の1つが医療に関わる仕事です。高齢化が進んでいる地域の健康づくりには、行政の力は不可欠です。医療や健康に関わる政策を担う人材にとって、医療制度や医療政策の知識は非常に重要であるため医療経営人材は行政でも大いに求められています。
医療ビジネスにおいて必須なのは、医師などの医療スタッフからの信頼です。良い製品を開発し利用してもらうためには様々な医療(医学、医療制度、医療政策など医療、病院全般の知識は不可欠)の知識、病院の知識を持ち現場のニーズに応えることができる人材が必要なためです。