2015年03月30日
被災地支援プロジェクト『広島国際大学SAS』が、「災害からの復興を考えるフォーラム」で活動内容を展示しました。
「全ては学生2人から始まった」
会場内に展示されたポスターに、その言葉が書かれてあります。
被災地支援活動を目的に発足した「広島国際大学SAS」は、
2015年3月21日(土)13:00~16:30に、
広島YMCA国際文化センターで開催された、
「災害からの復興を考えるフォーラム」において、
活動内容を展示しました。
この活動は、ポスターに書かれているとおり、
2011年3月に発生した東日本大震災を受けて、
2人の学生による「今、被災地に必要な支援は何だろう」という、
強い思いからスタートしたプロジェクトです。
2013年4月に最初の現地訪問をして以来、
メンバーを増やし、現地での支援活動だけでなく、
学内で講演会を開催し、震災の記憶が広島で色褪せることのないよう、
啓蒙活動を継続して行っています。
「被災された方のお話を伺い、いても立ってもいられなくなりました。」
と話してくれたのは、SASから代表してフォーラムに参加した、
住環境デザイン学科3年生の清水悠矢くん。
SASを発足した2人のうちの1人です。
当時、長野県にいた彼は、震災時、強い揺れを感じたとのこと。
しかし、大学進学を機に移り住んだ広島では、震災の記憶が、
風化しつつあることに違和感を覚え、
広島の若者にもっと現状を伝えたい、と思うようになりました。
2014年8月には、広島で土砂災害が起き、大きな被害を受けました。
SASは8月末から現場に入り、継続して支援活動を続けています。
清水くんは、今後のSASによる取組について、
「地元広島で起こった災害に、しっかり向き合っていきたいと思っています。
もっと地に足を付けて、地域に寄り添った活動を続けていきたいです。」
と、その思いを語ってくれました。
被災地の復興は、一朝一夕で成し得るものではなく、
必要とされる支援活動も、被害の大きさや心のダメージによって、多岐に渡ります。
今後もSASが、継続的にきめ細かい支援活動を実施し、
一人でも多くの被災者にとって、何らかの力になることを願っています。
広島国際大学 広報係