2015年04月01日
しっかり学んで楽しく料理~春をテーマに「薬膳料理教室」を開催~
医療栄養学部では、健康の維持・増進、病気の予防や回復に、
食生活が欠かせないとする「薬食同源」の思想に基づいて、
栄養学や食品学の知識のみではなく、薬学の知識も身につけます。
「薬食同源」の考え方を、学生の教育にはもちろんのこと、
地域の方にも還元していきたいとの思いから、
医療栄養学部の神田博史教授が、「薬膳料理教室」を開催しています。
季節ごとにテーマを設定し、前回の1月は冬ということで、
「寒さに負けない薬膳」をテーマに開催しました。
そして今回、3月22日(日)に呉市のつばき会館にて開催した「薬膳料理教室」では、
春にちなみ、「貧血とストレス解消の早春薬膳」をテーマに開催しました。
リピーターや初めての方を含め、合計29名の参加がありました。
生活環境が変わるなど、節目を迎える人が多い春、
貧血やストレスは多くの人を悩ませています。
「薬食同源」思想を生みだした中国伝統医学では、
人の体に作用する「血」の働きを、非常に重要なものと捉え、
貧血やストレスの主な原因は、「血」の働きが足りない状態、
つまり「血虚証」によるものと考えられています。
本場中国で伝統医学を学ばれた、講師の木元典子先生(薬膳アドバイザー)から、
「血」の働きを良くするレシピの説明があり、
参加者の皆さんで実際に料理・試食を行いました。
教室には、男性の参加も2名あり、
真剣に楽しく、料理に取り掛かっておられました。
「これからは、男性も料理を作れるようにならないと。」
参加されたきっかけを、そのようにお話してくださいました。
主催した神田教授は、薬膳料理教室以外にも、
呉キャンパスにある薬草園に地域の皆様をご招待し、
見学会を実施したり、一緒に園内を整備したりしています。
「こうした取組を継続して行い、リピーターとして参加されている方には、
薬草マイスターに認定する計画である。
今後は学生も交えて、地域との交流の場に発展できれば。」
と、今後の展望をお話しくださいました。
次回は夏をテーマに、6月20日(土)の開催を予定しております。
ご興味がある方はぜひご参加ください。
広島国際大学 広報係