2015年04月07日

薬学部学生5名が米国ノースカロライナ大学にて国際実務実習研修を行いました。

昨年、国際交流協定を結んだノースカロライナ大学(UNC)チャペルヒル校薬学部にて、
2015年2月23日~3月11日の期間で薬学部5年生5名が、国際実務実習研修を行いました。
ノースカロライナ大学は、全米で最も古い公立大学で学生数は約30,000人。
元NBAのマイケル・ジョーダンやノーベル賞受賞者等、多くの著名人を輩出している有名校です。
薬学部は、US News and World Reportの個別学問分野で、第3位に輝くなど、
最先端かつ、よく計画された薬学教育を実践されています。

実習に参加した林さん、藤岡さん、大城さん、平山さん、土井さん

UNC大学病院 中央薬局にて

 

 

UNC大学病院は、病床数700、薬剤師120名が勤務する大病院で、
最初に、病院の中央薬局で実習を行いました。
バーコードにより自動化された薬の管理や、調剤助手による輸液、注射剤の調製など、
日本とは違う調剤現場を体験し、その中でも薬1錠ずつ(1袋)に
患者情報がバーコードで印字されていたことに驚きました。
その他、調剤業務は一切行わない臨床薬剤師の仕事や化学療法担当薬局、
外来患者担当薬局、小児病棟担当薬局、学生薬局などを日替わりで見学しました。

薬学部では、PY1(日本では薬学部3年生に相当)の学生と一緒に講義を受け、
ワクチン接種の実習を見学しました。
アメリカではワクチンの接種も薬剤師が行います。
PY3のクラスでは、注射剤や輸液の調製にかかる実習も一緒に受けました。

UNC薬学部 PY1の講義を受講 全員パソコン持ち込み、授業途中にも学生からの質問が飛びかう

ワクチン接種の実習風景 学生同士で注射し合う(中身は生理食塩水)

 

 

 

 

 

 

 

 

週末には白衣授与式(PY3の学生が学外実習に行く前に行うセレモニー)に招待され、
来賓席にて見学させていただきました。
また、放課後は、UNCの学生たちと広島風お好み焼きパーティーを行い、大いに交流を深めました。

白衣授与式にて、在学生が宣誓を行います。

その他、NIEHS(国立環境健康科学研究)、
近隣の地域病院(Duke regional hospital)やドラッグストア、
コミュニティファーマシーなどを見学しました。
学生たちも積極的に質問を投げかける等、非常に充実した実習でした。
薬剤師として、この経験を活かして欲しいです。

2週間の実習を終えた後は、フロリダ州オーランドにて、
NASAとディズニーワールド見学を楽しみました。
学生たちにとって、とても有意義な実習となりました。

NASAにて

薬学部教授 瀧口益史