2015年08月04日

第2回サマーカレッジ2015を開催!

本学のオープンキャンパスと時を同じく、
7月19日(日)に、本学心理学部と東広島市との共催による
市民生涯学習講座(サマーカレッジ)を東広島キャンパスにて開講しました。

この市民講座は2008年度から毎年恒例で開催しており、
今回は東広島市をはじめとする広島県内に在住されている48名の参加がありました。

午前中は、心理学科 菱村豊 准教授 による『動物行動から考えるヒトの心』という講演があり、
カラスが道具を使って餌をとること。またその方法を子供たちに教育すること。
オマキザルは公平・不公平感を持ったりすること。
ボノボは協力して道具を使って餌をとること。
その呼びかけるときの映像(肩をたたくしぐさ)が人間らしくて、会場もとても楽しい雰囲気になりました。
これらの動物の行動からヒトのこころを探求する魅力について教えていただきました。

菱村豊 准教授による講義

午後からは、臨床心理学科 甲田純生 准教授 の『「死」を哲学する』という講演があり、
普段考えることのない「死」について哲学しました。
ハイデッガーの哲学を中心に「人間は死を意識することで最善の選択ができること。
人間の日常的存在は、死からの絶えざる逃避であること。」
などを具体的事例を用いて、わかりやすく説明していただきました。

甲田純生 准教授による講義

また、オープンキャンパスと共催企画の模擬講義、
心理学科 森本修充 教授 の『こころと身体(からだ)』の講義では、
また模擬講義では、こころと身体(からだ)が密接に結びついていること。
こころとからだのバランスのとり方、ケアの仕方などについて詳しく解説していただきました。

森本修充 教授による講義

参加者の皆様からは、
「動物行動から人がわかるところが興味深かった。」
「哲学という未知の分野にわかりやすく接することができて、とてもよかった。」
「こころと身体(からだ)について実感できてよかった。」
「どの講義も難しい内容なのに、わかりやすくて勉強になりました。」
「学生スタッフが親切だった。」
「学ぶ楽しさを再認識することができた。」
「毎回、楽しみにしています。今後ともよろしくお願いします。」
などたくさんの声をいただきました。ありがとうございました。

来年も、引き続きサマーカレッジ2016を開講する予定ですので、
ぜひご参加いただきますようよろしくお願いいたします。

心理科学部 臨床心理学科 准教授 大西 厳