2016年06月02日

大学生が未来のパパ・ママ像を考える講座、呉市と共同開催

本学看護学部と呉市は5月21日、広市民センターにおいて、
次世代を担う大学生を対象に結婚や妊娠、出産、子育てについて考える
「未来のパパママ講座」を開催しました。
本講座は、看護学部の正課授業「子育て支援論」の一環で、
学生が子育て支援を支援する側とされる側、双方の立場から学ぶもので、今年で4回目を迎えます。

この日は呉市の子育て支援の現状と課題についての講話があり、
その後、子育て奮闘中の父親・母親5人が登場し、シンポジウム形式で夫婦や子育てについて経験談を語りました。
5人の家庭状況や子育て事情はさまざま。
できる範囲で精一杯育児する父親と、それを物足りないと感じる母親それぞれに言い分があり、
夫婦の意見が時に食い違うこともあるようですが、
共通するのは「結婚して良かった」「子育ては新しい発見の毎日で楽しい」という思いでした。
夫婦がお互いの価値観や立場の違いを理解し合い、思いを共有し、共に考えていくプロセスが大切であることを学びました。

現役パパ・ママの経験談は豊富で多彩

また、結婚教育を実践する棚橋美枝子氏(NPO法人 日本結婚教育カウンセラー協会 代表理事)から、
結婚する前に知っておきたい「婚育」について講演がありました。
棚橋氏は、望まない妊娠や性病・感染症予防、
育った家庭環境や男女間で生まれる価値観の相違、
そして親が子どもを見守るという役割の大切さなど、
ライフステージに合わせて正しい知識と態度を身に付けておくことが、
未来の結婚・子育てを幸せにする鍵だと、学生たちに語りました。

最後は事例をもとに、子育て中の父親、母親、子ども、支援者でロールプレーとグループワークを行い、
支援する側とされる側の双方の立場をまとめ、発表しました。

「学生のうちに親準備性を高めよう」と棚橋氏

グループワークで理解を深めます

参加した学生は、
「子育てと聞くと母親目線に偏りがち。父親の視点も大切にできる支援者を目指したい」
「家族間であっても面倒だと思わずに、自分の気持ちを言葉で伝えることが大切と感じた」
と、子育て支援について学習し、自分の将来や社会の支援体制について、
深く考える機会となったようです。

広報室