2016年10月05日

学科横断で専門職連携を学ぶ授業、4日間連続開講

9月13日~16日、全学科の学生が横断的に
チームケア・チーム医療の在り方を学ぶ専門職連携教育(IPE)の授業を開講し、
履修した約200人の学生が相互理解を深めました。

2013年度から導入している同授業では、
内容に応じてStep1~4のテーマを段階的に設定しています。
今回実施した授業はStep3・4の上級編にあたるものです。
(詳しくはこちら→広国IPEの授業について

Step3のテーマは、
「他学科の学生との専門的な用語を用いてのコミュニケーションの実践」
学科混成のチームで各学科の実習室を訪問し、
その学科に所属する学生がホスト役として、
学科の特色や実習器具の扱い方について説明を行いました。
他学科の実習室に普段訪れることがないため、
学生らはあまり目にする機会のない実習器具に触れながら、
少し緊張した様子で説明に耳を傾けていました。
またホスト役の学生は、他学科の学生に対して
専門的な内容を分かりやすく説明することで、
改めて学んだ知識への理解を深めることができました。

臨床検査学専攻の実習室で採血に挑戦する学生

学科の特色や学びの内容を他学科の学生に解説

Step4のテーマは、
「他学科の学生と利用者のケアプランについて議論する」
病気や患者を取り巻く環境について設定されたシナリオを基に、
学科混成のチームでケアプランを議論。
今回は初めて、広島大から医学部生を招き、
医師の立場で議論に参加してもらいました。
シナリオは、「急性心筋梗塞における急性期チーム医療と生活習慣の改善」や
「糖尿病を合併した統合失調症患者の妊娠」など、
医療現場で想定される具体的な設定で、
学生たちはさまざまな角度から意見を交わし、白熱した議論となりました。

ホワイトボードには議論の内容がビッシリ

医学部生から病態解説を聴く参加学生

医学部生と同じチームになった道土井優希さん(医療福祉学科4年)は、
「医師の視点からの意見や解説もあり、スムーズな議論を展開することができた」
と貴重な機会を存分に生かしたようです。

また今回は特別授業として、初めて学外でも実施。
2カ所の病院へそれぞれ3人の学生が訪れ、
さまざまな専門職が連携するチーム医療の現場を見学しました。

同授業は今後も充実を図りながら、学科横断での取り組みを進めていきます。

広報室