2017年07月12日

中国・蘇州大学文正学院 学生の短期受入プログラムを実施
~海外学生の受入プログラム実施は初~

本学国際交流センターは7月3日~9日にかけて、海外学生の短期受入プログラム「Stay in Hiroshima」を実施しました。本学が海外学生の受入プログラムを実施するのは初めてのことです。本プログラムは、日本の健康・医療・福祉に関する講義や福祉施設の見学、広島の魅力に触れる機会を提供するもので、蘇州大学文正学院(中国蘇州市)で日本語を学ぶ学生10人が参加しました。

講義では心理・医療福祉・医療経営学科の教員がそれぞれ、心と病気の関係や高齢者福祉の現状、診療報酬制度など医療の仕組みなどについて、日本の固有性、中国との違いを踏まえて解説。
「国によって置かれている環境が異なり、かかりやすい心疾患も違う」
「中国も高齢化が進んでいる。超高齢社会にある日本の介護保険や医療制度は参考になるのでは」
などの説明に学生は高い関心を寄せ、制度の詳細や現状の課題について積極的に質問していました。

診療報酬制度について解説する笹川紀夫学部長(医療経営学科)

質問への回答に熱心に耳を傾ける学生

 

施設見学では学内の実習室に加え、社会福祉法人広島常光福祉会協力の下、介護老人福祉施設を訪問。日本における日常的な福祉ケアの実態を視察しました。また世界遺産の宮島や広島平和記念公園など、広島の魅力や風土を感じられるスポットも案内。本学学生協力の下、弓道や茶道、華道、折り紙などの日本文化も体験しました。

大学では珍しい電子カルテシステムについて説明する岩田光平さん(医療経営学科4年)

福祉施設で職員がケアする様子を見学

 

広島平和記念公園の原爆ドーム

茶道部の知念美月さん(心理学科3年)がお点前を披露

プログラムの最後には、全員が学んだことや感じたことを日本語でスピーチし、焼廣益秀学長から修了証書を授与して全日程を終えました。

本学の包敏国際交流センター長(医療福祉学科・教授)は、
「受け入れに加えて本学からも学生を送り出し、視野を広げてほしい。また今後は学術面での交流も推進し、大学全体として国際交流を強化します」
と、今後の展望を述べました。

広報室

※なお、蘇州大学文正学院の学生と本学学長が交流する模様は、こちらでご覧いただけます。