2017年12月07日

福祉・介護の魅力を知る講演会を開催

11月25日、東広島市黒瀬生涯学習センターで、「第3回東広島市福祉講演会」を開催しました。この講演会は、本学が東広島市、黒瀬高校と協力して取り組む「福祉分野における人材育成事業」の一環で、福祉や介護に関わる人たちの思いや市や社会福祉法人の特色ある取り組みを知り、福祉・介護の魅力を感じてもらおうと毎年実施しています。

基調講演では、幼いころに不慮の事故で生死の境をさまよい、植物状態と診断されながらも家族の支えで前向きに生きる西原海さんが、母親の由美さんとともに登壇。海さんは事故後2年間の入院生活のあと、当たり前の生活を取り戻したいという家族の思いから、黒瀬町の自宅で生活を始めました。さまざまな福祉や行政サービスが支えになるとともに、本学の学生が、海さんの洗髪を手伝ったり、一緒に外出するなど、従来の行政サービスではカバーしきれない部分を補ってきました。
重度の障害を理由にせず、登山や海外旅行にも果敢に挑戦し、ボランティアや旅先で出会う人たちとの交流を大切にしてきたと、海さんの歩みを振り返った由美さんは、
「どんな命も一人のものはなく、支え合うことで繋がっています。今後ますます、バリアフリーが当たり前の優しい社会になることを願います」
と結びました。

講演する由美さん(写真左)と海さん(右)

ロビーには海さんの半生を紹介する展示コーナーも

そのほか広島県と社会福祉法人の人材育成に向けた取り組み紹介や、日本の福祉現場で働く外国人スタッフとのトークセッション、福祉用具の体験コーナーなどもあり、福祉・介護に関する多彩な話題が来場者の関心を集めていました。

仕事のやりがいを語るフィリピン人スタッフ

福祉用具について説明を受ける来場者

広報室