2017年12月08日

広島伝統のお祭りで医療経営学科の学生が活躍!

11月4日、5日に広島市中心部の袋町公園で開催された伝統行事「大イノコ祭り」に医療経営学科の学生が参加。オリジナル和菓子とお好み焼きを来場者に振る舞うとともに、若い力でお祭りを盛り上げました。

このお祭りは旧来、西日本の広域に伝わる伝統行事で、子どもたちが歌を歌いながら町中を練り歩き、「亥の子石」と呼ぶ平たいもしくは球形の石に繋いだ縄を引いて、石を上下させて地面をつき無病息災や子孫繁栄を願うものです。しばらく途絶えていましたが、2013年に復活して以降、88本もの竹の張力を生かして空中に浮かせた大石を「亥の子石」にみたて、これを威勢よくつくスタイルに生まれ変わり、市民の手によって年々盛り上がりをみせています。

中央に大石「亥の子石」。ライトアップされると幻想的

もともとまちづくりに関心のあった石川公彦講師(医療経営学科)の呼び掛けで、学生たちは今年の1月からお祭りの検討会議に参加。広島名物お好み焼きの模擬店を自分たちで出店することを決定し、さらに、お祭り限定の和菓子を市内の和菓子店「多津瀬」と一緒に考えてみては、と同会議から提案があり、オリジナルの和菓子を開発することになりました。

和菓子を担当することになった学生メンバーはまず「多津瀬」を訪問し、和菓子の歴史や種類、季節ごとの食材などについて学ぶところからスタートしました。貴重な製造過程も見せてもらうなど理解を深めたあと、どんな和菓子にするのかアイデアを出し合いました。議論を重ねた結果、伝統のお祭りを象徴するイノシシや大石をイメージさせるものに決定。「多津瀬」に厳選した10種類のデザイン案を提案し、4種類の和菓子を販売することが決まりました。こうして準備した和菓子は、来場者に大人気で、用意していた50パックは両日とも2~3時間で売り切れました。

「多津瀬」とオリジナル和菓子の開発について意見交換

限定販売した4種類の和菓子

 

一方お好み焼き班は、限られた予算の中でいかに廃棄を少なくし、効率よく調理、販売できるかを考えるところからスタートしました。そこで出たのが、「Just In Time」という経営用語でした。「必要なときに必要なものを、必要な量だけ作る」という考え方に基づきチームを編成。会場と広島キャンパスに分かれて、それぞれに仕入調達係を配置し、売れ行きを見ながら足りなくなると随時連携を取ってお店に走り、キャベツやもやしなど下ごしらえが必要なものを広島キャンパスに、肉や卵、そばなどは直接会場に運びました。会場では調理係がフル稼働でお好み焼きを調理。結果、ほとんど廃棄を出すことなく販売を終えることに成功しました。

役割分担のおかげもあってお好み焼きを焼くこと専念できた調理係

お祭り当日はお好み焼きと和菓子以外でも学生が活躍。竹を使って遊べるコーナー「竹遊び☆ひろば」では、髪留めを作ってプレゼントしたり、竹馬を作って乗り方をレクチャーしたりして、訪れた子どもたちを楽しませました。

子どもに竹馬の乗り方をレクチャーする学生

焼廣益秀学長も来場

お好み焼き班でリーダーを務めた若槻達也さん(3年)は、
「それぞれが信頼し合って、役割を全うしてくれたことに感謝です。また、効率を考えた模擬店の運営は、自分たちにとって経営の実践的な学びにもなりました」
と充実した表情で振り返りました。

広報室