2018年03月22日

パラリンピック銅メダリストを題材に開発した教材で道徳授業を実施

先月に続く第2弾として3月13日、本学臨床心理学科4年の小泉裕之さん、コミュニケーション心理学科4年の白井涼さん、山下知甫さんの3人が、海田町立海田小学校(安芸郡)の5年生を対象に、自分たちで開発した教材を使って道徳の授業を実施しました。(前回の模様はこちら>>

今回は、視覚障がいを乗り越えてリオパラリンピックに柔道日本代表として出場し、銅メダルを獲得した廣瀬順子選手を題材にした教材を使用。廣瀬選手は大学で柔道に打ち込んでいましたが、1年の時の急な失明から大学を中退。一度は柔道家の道を諦めかけますが、同じ障がいがありながら真剣にスポーツに取り組む人たちとの出会いから、再び柔道家を目指し、いつしか彼女は、柔道を楽しいと思えるようになりました。

学生らは、その半生を朗読したあと、なぜ彼女は柔道を楽しいと思えるようになったのかを児童らに問い掛けました。複数出た意見からさらに、児童各自が共感した意見とその理由を発表させ、多様な価値観を認め学び合える授業となるよう工夫しました。
さらに、廣瀬選手の話を基に黒く塗りつぶした眼鏡を掛けて視野を狭くした状態で、キャッチボールにチャレンジするといった体験学習を行いました。

生徒に質問を投げ掛ける白井さん

小泉さん(写真左)が投げるボールに構える児童

学生が開発した2つの教材は今後、海田町教育委員会をはじめ近隣市区町村の教育委員会に寄贈し、小・中学校の授業に活用してもらう予定です。

広報室