2018年05月25日

障害者向けのスポーツ大会で車椅子・義足のリペアブースを学生が出展

5月13日、東広島運動公園(東広島市)で開催された「第12回広島県障害者陸上競技大会」に、本学アダプテッドスポーツクラブ(ASC)が車椅子や義足の不調などに対応するリペアブースを設置しました。ブースにはこうした競技者への支援のほか、スポーツ用の車椅子や義足を体験できるコーナーを併設し、大会の応援に訪れた人などに障害者スポーツを啓発しました。

投てき種目に出場する車椅子の男性は、ブレーキの不調を訴えてブースを訪れました。部長の小西樹さん(義肢装具学専攻3年)を中心に調整しました。男性は、「どう調整したらよいか分からず困っていた。ブースがあって助かった」と満足した様子で競技に向かいました。
また併設した体験コーナーの利用者は、普段あまり見慣れないスポーツ用の車椅子や義足で走行を試し、学生の解説に興味深く耳を傾けていました。

ブレーキの緩みを調整する小西さん

スポーツ用義足について解説する落合哲己さん(同専攻2年)

小西さんは大会を終えて、
「車椅子ユーザーの方と接して、義肢装具士は作ったら終わりではなく、継続してフォローすることが必要だと実感しました。今回のような地域での活動を通じて、子どもからお年寄りまでが障害者スポーツに関わる楽しさを知ってもらいたいです」
と今後の展望を語りました。

ASCは今後も、障害者スポーツの競技者を支えるとともに、競技の醍醐味や面白さを啓発する活動を続けます。

広報室