2019年07月31日

岡田大爾教授が中国の浙江師範大学で招待講演を行いました

浙江省は聖徳太子の遣隋使の時代から日本と関係が深く、商業が盛んな場所で、浙江師範大学は、浙江大学とともに浙江省を代表する大学です。
キャンパスは広大で、ユニバーシアード大会の開会式が行われた大きなスタジアムや湖がいくつもあり、環境抜群で、世界各地からの留学生も3000人を超えています。

19学部の学生数は3万1000人を超え、図書館もこの大きさです。

今回の招待講演は、岡田教授が北京師範大学をはじめ、中国の6つの師範大学と共同研究をしていることを聞かれた浙江師範大学教師教育学部の周学部長と黄副学部長から要請され、実現しました。演題は「いかにして子どもの心に火をつけるか?」。
まず、「花屋で双子葉類をくださいと言う人はいないのに、なぜ義務教育で双子葉類を学習する必要があるのか」について問いかけるところからスタートしました。聴講した大学院生たちは様々な回答をしながら、最終的にその目的が共通性や相違点に基づいて多くの情報を分類し、検索しやすくするための練習だと気づきます。

次に、演者を中学校教師、大学院生を中学生に設定して、実際にどんな場合に子どもの心に火がつくのか疑似体験してもらいました。「学習がそれほど深まらない場合、修学旅行に行く必要がないのではないか」と教師が生徒に言ったというシチュエーションで、生徒が必死になって修学旅行の意義やその意義を実現する方法を頭をフル回転して考え、逆に教師を説得してもらいました。
さらに、様々な自然界の不思議な現象を見せて、自分たちが強く疑問に感じたことから多くの自分流の説を唱えて、それぞれの仮説の検証方法を考えて実験し、結果から考察しました。そして、教室を3つの分科会に分けて、それぞれ生徒が主体的に司会をして白熱した議論を行い、自分たちが科学者になった気分にさせる教育方法を提示しました。その中でみんなで議論することの面白さや他者とともに学ぶことの価値を感じさせ、自己教育力を高める評価の仕組みについても講演しました。

浙江師範大学からは、教師や学生の交換等の話をいただき、現在本学で検討中です。

中国の大学院生たちは講演後も、予定時間を大幅にオーバーして熱心に質問し、最後まで残った学生と一緒に写真を撮りました。この熱心な大学院生たちが将来、各学校で多くの子ども達の心に火をつけてくれることを心から願っています。