2019年09月02日

広国市民大学「数学のひろがり44 ~集合のかたち(2)」開催!

7月27日(土)、広国市民大学「 数学のひろがり44 ~集合のかたち(2)」を開催しました。12名の高校生をはじめ、23名の参加がありました。

今回は「なんとなくなんとなく / ザ・スパイダーズ」の弾き語りから始めました。拍手をもらえてほっとしました。選曲してくださった学生課の藤友邦治担当課長は語ります。
「みなさん、温かく聞いてくださっていましたね。先生がもっと自信をもって弾かれたら、もっと盛り上がったと思いますよ。今度は1番だけでなく、フルコーラスで歌ってくださいね」 次回は何を歌いましょうか。藤友課長と相談です。

数学の内容は、群論の紹介を目的としました。群論は、数の四則演算を一般化した分野で、方程式の解を調べたり、図形の性質を調べることに応用があります。例えば、図形がどれくらい対称であるか、という感覚の問題も、群論を用いると数値で測れます。正三角形は6、正方形は8、正四面体は12になります。6、8、12がいずれも24の約数であることも、群論で説明がつきます。やや抽象的でしたが、みなさん熱心に聞いてくださいました。

参加者のご感想です。

【高校生】
・難しかったですが、内容が深く、楽しかったです。
・非常に楽しかったです。最初の音楽などの、生徒を飽きさせない工夫も良かったです。
・前回よりは理解しやすい内容でした。
・高校1年生です。正直難しかったので、あまり深いところは分からなかったのですが、大学や深い数学では、こんなに難しいことをするのか、と驚きました。
・最後の方が難しかったです。

【学校の先生】
・シンメトリーということが長い間疑問でしたが、今日の講義に参加して霧が晴れました。とても感動しています。
・今回も興味深い内容で群論の入り口の所が具体例を示していただき、数学の奥深さを見ることができました。先生のギターとてもよかったです。次もお願いします。

【社会人一般】
・群の定義のところでは、はっ!とさせられました。今日は頭の体操をして、柔らかくなった気がします。
・問題に、線対称や点対称などが出てきて、あらためて定義を確認する機会になって個人的にはよかったです。「正四面体を自分自身に重ねる空間内の動かし方」など問いを読んだだけでは面食らってしまいそうなものでも、規則を決めて1つ1つ丁寧に解くと、うまくいくことに改めて気づき、何事も「丁寧に」行うことが大事だと思いました。数学も、1つ1つ丁寧に理解したいと思います。
・統一された考え方が今一つ難しかった。

最後に、公開講座の運営にご協力くださった呉キャンパス学部事務室、程野早由利さんのご感想です。
「この度もたくさんの方に参加していただくことができました。ありがとうございます。講座の始めに先生からギター演奏をしていただき、和やかな雰囲気の中、講座がスタートしました。講義が始まってからは、皆様、様々な“問い”に熱心に取り組まれていました。次回もぜひ、ご参加いただきたいと思います」

次は11月16日「ナイチンゲール 医療と数学から」です。お楽しみに。

写真撮影:藤友邦治(学生課担当課長)
記事作成:西来路文朗(看護学部教授)