2020年07月31日

広島難病団体×医療福祉学科~『科目名のない授業』プロジェクト始動~

「科目名のない授業」プロジェクトは、広島難病団体連絡協議会に加盟している難病患者・家族と医療福祉学科をはじめとする健康科学部の学生との交流を目的として、団体が主催するあらゆる活動へ参加していきます。

活動内容の特徴は、病名を限定していないところにあり、そこから難病患者・家族が抱える諸問題(暮らし、医療、制度等)をともに考え、難病に対する理解を深めていきます。学生自らが様々な企画やイベントを提案し、手の届く支援者として存在することで啓発活動等にも取り組んでいきます。

この活動は、学生にとって普段の座学では学ぶことのできない貴重な体験です。また、難病患者・家族の方にとっては、学生に教える側と位置づけ、「卒業後に医療・福祉現場で活躍する支援者となる学生を育てる役割」を担っていただきたいと考えています。

本プロジェクトは、高校生やその保護者の方にも参加いただくことで、大学生と一緒になって企画を考え、若い世代や一般の方へも難病患者の生活について、身近に感じてもらう機会になればと考えています。

あらゆる企画を考えていく上では、医療機関のスタッフ、訪問看護ステーション、高齢・障害領域の施設など現場の力が必要となるため、医療・福祉従事者の方と協働しながら新しい社会資源をつくりあげていくことも、本プロジェクトの活動内容に盛り込んでいます。

今回、プロジェクト最初の活動として、7月25日(土)に広島難病団体連絡協議会が主催の「難病カフェ」に医療福祉学科の学生8人が参加。学生は、難病患者やその関係者との意見交換を行い、当日の会場準備や受付等の運営にも携わり、今後の活動についても話し合いました。

難病カフェでは、全国パーキンソン病友の会広島県支部 副支部長 大上克己さんが講師として、パーキンソン病の実体験を語りました。

パーキンソン病の実体験を語る大上さん

プロジェクト参加メンバーの浅香弥音さん(医療福祉学科3年)は、「普段は、難病患者さんの生の声を聞く機会があまりなく、とても良い経験になりました。病気を抱えながらも前向きに生きている姿が印象的でした。今後は、興味のある小児の難病をテーマに、プロジェクトの活動を行っていきたい」と語ってくれました。

大上さんに質問し、メモをとる浅香さん(写真左)

本プロジェクトは、次回から当事者からのニーズを踏まえて、学生がイベントを企画していくことを予定しており、コロナ禍の状況をみながら活動していきます。

プロジェクトについて、興味や関心があれば下記の専用アドレスまでご連絡ください。

プロジェクトのメンバー

担当:医療福祉学科 田川
Mail :r-disease@ms.hirokoku-u.ac.jp