2012年10月24日

FM東広島「広国PARK」が放送開始から1年

心理科学部の学生が、コミュニティFMラジオ局「FM東広島」から送り出す「広国PARK」が、番組のスタートから1周年を迎えました。

10月11日の放送は記念番組として、これまでの番組づくりを振り返り、
今後の取り組みを考えようという趣旨で放送しました。
そのため、日ごろはコミュニケーション心理学科と臨床心理学科の学生が週交代で制作しているのですが、
特別に両学科の合同で放送しました。

この1年を振り返ると、とにかく生放送ということで大変でした。
初回の放送では、準備不足もあってバタバタのスタートでした。
とにかく最初とあって、東日本大震災直後から被災地の市町村に相次いで誕生し、
きめ細かい防災情報や生活支援そして被災者を励ましている「臨時災害放送局」を取り上げ、
私がその前月に調査した宮城県山元町の「リンゴラジオ」の活動を紹介しました。
あわせて、地域のメディアとしてのコミュニティFM局の意義について話しました。

この1年間、広島国際大学の情報や学生の様々な活動などを紹介する一方で、
大学のある東広島市に関する色々な取り組みやイベントを取材し、番組の中で伝えてきました。
その取材を通じて、学生は地域に住む多くの人々に出会いました。
西条の酒蔵を案内するガイドさん、黒瀬の街づくりについて話を聞いた東広島市黒瀬支所長さん、
吉川地区で夏に行われた農村体験ツアーの参加者、
そして全国大会でグランプリに輝いた黒瀬中学吹奏学部の顧問の先生や部員のみなさん。
学生たちにとっては、この番組があったからこその出会いでした。

番組づくりは、それぞれの学生が日々の講義や実習、そしてアルバイトなどの時間をやり繰りしながら取り組んできました。
当日の生放送だけでなく、企画づくりから市内各地での取材、
インタビューの編集作業、放送台本づくり、そして放送前の読み合わせなど、
放送時間の何倍もの時間と手間をかけて続けてきました。

これからも番組では、広島国際大学に関する様々な情報や活動の紹介、
そして東広島市内で行われる興味深いイベントや元気な人たちの思いを伝えていきます。
番組づくりに励む心理科学部の学生たちにエールを送ってください。
また、番組へのアドバイスやご意見もお待ちしています。

毎週木曜日の午後7時から約1時間は、「FM東広島」(89.7MHz)に耳を傾けてください。
番組は、東広島市地域に流れるようにはなっていますが、地理的条件によっては市外でも聞こえることもあるようです。

なお、10月11日当日の記念番組の内容や放送を担った学生の声は、
臨床心理学科2年生正守真子さんが、別に報告しています。

心理科学部 コミュニケーション心理学科 准教授 川上 隆史