2013年02月26日

防災教育に関する実践発表会で本学教員が講演を行いました。

2013年2月22日(金)、広島県民文化センターにおいて、
「平成24年度広島県実践的防災教育総合支援事業実践発表会」が開催され、
本学工学部住環境デザイン学科の西野 孝仁教授が、
講演とパネルディスカッションのコーディネーターを務めました。

本事業は東日本大震災を受け、
広島県における防災教育の今後のあり方を分類・整理し、
小・中・高等学校に示す手引きを作成する事業で、
広島県教育委員会が主導して行う中で、
西野教授も有識者としてその作成に深く関わってきました。

西野教授は講演の中で、東日本大震災を契機に防災教育が見直されるようになったと述べ、
釜石での優れた防災行動を例に取り、
防災教育には「『主体的に行動する態度』の育成」、
「『安全安心な社会づくりに貢献する意識』の育成」という目標設定が必要であるとしました。
さらに、目標を達成するには、小・中・高等学校と発達段階に応じた教育が重要であり、
各学校においては系統的・体系的な指導が求められる、
その一助として今後配付予定の手引きを活用してもらいたい、と結びました。

 

本会ではそのほか、文部科学省から広い視点からの防災教育について、
被災地の中学校校長から被災当初の対応状況を、映像などを交えて生々しく語られていました。

最後はパネルディスカッションで、県内の小・中・高等学校における代表的な取り組みが紹介され、
地域に即した防災教育のあり方を考え、
地域と密に連携をとった避難訓練を実施することが重要であることを確認しました。

本会は今後の防災教育を考える上で非常に有意義な内容であったとともに、
大学も防災教育における地域の一大拠点として、
積極的に連携を取っていく必要性を強く感じました。

広島国際大学 企画課