2013年06月05日

数学を楽しく学ぼう!~公開講座『数学のひろがり』開催~

25日(土)、呉キャンパスにて、公開講座咲楽塾 数学のひろがりを開催しました。
本講座は今年で9年目、25回を数えます。
今回は「あみだくじの数学」というテーマで、あみだくじや15ゲームの背後に潜む数学について解説しました。

 

「みなさんは、あみだくじの由来をご存知でしょうか。そう、阿弥陀如来ですね。
でも、なぜあみだなのでしょう。
あの形のくじなら、はしごくじと呼んでもよさそうです。」

こんな素朴な問いから講座は始まります。
理論の説明ではなく、効果の体験に力点をおいた、群論の超入門です。

講演後、
「小学生高学年の教材にも応用できるかも。」
「算数から数学の飛躍が目に見えた。」
「転倒数であみだくじが整理できたのが楽しかった。」
「『わかった』の確認、『できない』の証明がいかに難しく、感動的かを実感した。」
というコメントをいただきました。

今回から担当になった、呉キャンパス学部事務室の青木さんも、
「想像していた公開講座とは異なり、
ご参加くださったみなさまが、熱心に計算しているのが印象に残った。」
と話されていました。

「あみだくじ」という身近な対象の奥深さと参加してくださったみなさまの力ですね。
次回の公開講座は11月の予定です。みなさん、お楽しみに。

追伸 あみだくじの由来は室町時代に遡ります。
当時は放射状に線を引いて、中央を隠してくじを引いたそうです。
阿弥陀如来の後光の形に似ていたので、「あみだくじ」と呼んだそうです。

住環境デザイン学科 教授 西来路文朗