2013年08月06日

救急救命学専攻で尊い新生児の命を守る救急訓練を実施

救急活動時、救急隊が出産に遭遇することはあまり多くありません。
しかし、母体と新生児の処置・管理と複数の命を守る重要な救急活動であり、
その知識と対応技術の修得はとても重要です。

病院外での出産は突然起こり、病院に行くまでの住宅内や救急車での搬送中にも起きます。
時には住宅内の階段や自家用車内で出産したり、
また救急隊が到着した時には既に出産している場合など、
様々なケースを予想しなければいけません。

医療技術学科救急救命学専攻では、様々な出産の状況に対応するため、
基礎的な知識として「産婦人科学」を学びます。
この講義には病院で診療にあたっている第一線の医師を講師に迎え、
出産の経過や胎児の成長や合併症、
救急現場での出産処置の注意点や救急搬送中の新生児の命を守ることを学びます。

また、実習では、新生児そっくりの人形を使って心肺蘇生法を1年生で学び、
3年生では本学の助産師による指導の下、救急現場で出産に遭遇した際の介助方法を体験する予定です。

 

医療技術学科救急救命学専攻 教授 安田康晴