2013年08月14日

いのちの贈り物~みんなの意思で救える命~

7月31日(水)に、広島国際大学では「就業力育成プログラム特別講演会」が開催されました。
今回は講師に岡山医療センターで腎移植外科診療部長をされている田中信一郎氏をお招きして、
臓器移植および命の尊さとその重みについてご講演していただきました。

 

これまでテレビや本などでも臓器移植をテーマとして取り上げられてきましたが、
実際に臓器提供をされた方や受けた方の話を聴くことは滅多にありません。
学生にとっては大変貴重な体験になったことでしょう。

なかでも感銘を受けたのは、臓器提供者の方と臓器移植経験者の方の
サンクスレター等に書かれた言葉でした。
「もう1つの誕生日になりました」、「2人で1人前です」、「亡くなった人がどこかで生きていてくれれば嬉しい。」
そしてたくさんの「ありがとう」が綴られていました。

現在、日本での臓器移植希望登録者数が約13,000人であるのに対して、
移植が受けられるのは年間300人程度です。
大切な人が亡くなった深い悲しみの中での臓器移植の選択は、大変勇気のいることでしょう。
しかし、この講演が皆さんにとって生きることや命の大切さ、そして臓器移植について考える
きっかけになればと思います。

最後になりますが、田中様
すばらしいご講演をありがとうございました。

学生広報スタッフ 伊藤佳奈(診療放射線学科1年)