2013年10月16日

実践臨床心理学専攻大学院生が日本心理学会で研究発表を行いました。

去る9/19~21に、日本心理学会第77回大会が、北海道札幌市で開催されました。
日本心理学会は、会員数約7400名を有し、日本における心理学の学術団体としては最大規模で、
基礎から応用まで幅広い心理学の研究者が所属しています。

この大会に、臨床心理学科を卒業し、現在大学院実践臨床心理学専攻(専門職学位課程)、
臨床心理学専攻(博士後期課程)に在学している大学院生が、研究発表を行いました。
それぞれの内容は、学部生時代の卒業研究の成果をまとめて発表したものや、
現在取り組んでいる研究成果を発表したものです。
多くの大学院生にとって、初めて学外の方に自分の研究成果を発表する場となり、
緊張もしていたようですが、他大学の研究者や大学院生とも交流する機会となり、
有意義なものとなったようです。

研究発表した院生の氏名と、発表題目、参加しての感想は以下の通りです。

髙山友希(実践臨床心理学専攻1年生)
「想起した自伝的記憶の重要度の差異が個人の気分に及ぼす影響-自己注目の適応特性:反芻と省察から-」
感想:初めての発表でとても緊張しましたが、
他大学の院生や先生方にたくさんのご指摘をいただき、とても勉強になりました。
大変なこともありましたが、発表出来てよかったです。

吉野千里(実践臨床心理学専攻1年生)
「脅威状況が伝統的女性に対する印象評価へ及ぼす影響」
感想:人脈や視野が広がり、よい経験になったと感じます。
学部での集大成を発揮する良い機会であり、今後の臨床・研究活動への意欲も向上しました。

貝原安耶(実践臨床心理学専攻2年生)
「潜在的自尊心と顕在的自尊心の関連-性別の違いに着目して-」
感想:同様のテーマで研究を行なっている方と知見を共有する良い機会となりました。
また、多方面の先生方からご意見・ご指摘をいただいたことで、
今後の研究発展に繋がる視点を得ることができ、とても有意義な時間でした。

松島由紀(実践臨床心理学専攻2年生)
「スクーリングは生徒に変化を与えうるのか?全国規模の通信制高校での縦断的調査から 」
感想:現場の視点から、貴重なご意見をいただくことができました。
私の発表に興味を持ってくださる方がいたことで、卒論時期の叱咤激励の日々が初めて報われたような気がしました。

板倉宜孝(実践臨床心理学専攻2年生)
「子育てに関する対人環境認知と養育者の適応との関係(2)―資質的レジリエンス要因を交えた検討―」
感想:昨年に引き続き2度目の発表でしたが、たくさんの先生方から貴重なご意見をいただくことができました。
今後の活動に活かしていきたいと考えています。

田村典久(臨床心理学専攻3年生)
「睡眠教育パッケージが小学生の夜型化,イライラに与える効果」
感想:発表時に、「『この方法の何が子ども達の睡眠を改善させたのか』がわかるデータを追加してほしい」
という指摘を受けました。
今後、睡眠教育パッケージが子どもの睡眠改善に与える効果の検討に加えて、
その効果に関係する介入技法(独立変数)について分析していくことが、
睡眠教育パッケージを広く普及させていく上で重要であると考えています。

今後、院生たちは、学外の研究者や臨床家と交流しつつ、
本学で更に専門的な学びを深め、高度専門職業人としての基礎を培っていきます。
また、大学の学部・学科で学んだ成果を、
専門職大学院と連携して発表していく機会を積極的に設けたいと、学科・専攻教員一同考えています。

 
↑ 当日の院生のポスター発表の様子

広島国際大学 臨床心理学科、実践臨床心理学専攻