2014年01月08日

『実践臨床心理学専攻・心理臨床センター』 後期公開講座開催

年の瀬も押し詰まった平成25年12月21日(土)、
広島キャンパス・400教室において、13時から17時の4時間にわたって、
実践臨床心理学専攻および心理臨床センターによる後期公開講座が開催されました。

今回は、大阪にある「こども心身医療研究所・診療所」の加藤敬先生(臨床心理士・同研究所理事)をお招きして、
『役に立つ子どもへの臨床心理的援助~発達障害に対する心理的アプローチを中心として~』と題して講演いただきました。
発達障がいの臨床心理学的、および神経心理学的機序の説明と、
プレイセラピーや認知行動療法を用いた介入を詳細に論述されました。
参加者は71名。
現代的なトピックということもあり皆さん一様に熱心に聴講されており、
質問も多く出て講演者との間で有益なディスカッションが行われていました。

発達障がいは、極めて現代的なメンタルヘルスの問題で、
幼児から成人に至るまで、従来のうつやパニックといった情緒障がいとは質が異なり、
学校や企業、社会における大きな問題となっています。
発達障がいの方々が生活しやすいよう、またまわりの人々が発達障がいを正確に理解し、
必要に応じて援助したり協力していける社会になるためにも、
今回のような講座を含め、多くの支援や理解のための試みがなされることが必要だと思います。

実践臨床心理学専攻 東斉彰