2014年07月22日
医療栄養学部開設記念講演会を開催しました。
7月21日(月・祝)、本学呉キャンパスにおいて、
医療栄養学部の開設を記念して、
「開設記念講演会『介護食にも“食べる”楽しみを!−バリアフリー型介護食の開発とその特徴−』」を開催しました。
噛む、飲み込む機能が衰えた要介護者用の食品として、
流動食や刻み食、ゼリー食などが利用されていますが、
これらの食品は視覚的な特徴が失われており、
食事面でのQOL(生活の質)の向上が課題となっています。
講演会では、その課題を解決する「凍結含浸法」という技術について、
医療栄養学部 坂本宏司教授(2014年4月 同研究テーマにて文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞)
が講演しました。
また、講演会では、凍結含浸法を用いた「バリアフリー型介護食」を現場で導入されている、
社会福祉法人あと会 管理栄養士 前西政恵氏に事例を紹介いただきました。
講演会終了後には、実際に現場で利用されている介護食の試食会が開かれ、
凍結含浸法を活用したハンバーグ、タケノコ、たくあん等を、ご参加の皆さまに食べていただきました。
試食された皆さまは、
”見た目は普通の食事と変わらず、やわらかくて、おいしい介護食”に
歓声をあげられていました。
当日は、福祉施設や食品関連企業に勤めておられる管理栄養士の方を中心に、
介護食に関心のある一般の方も含め、230名にご参加いただき、
盛会のうちに講演会を終了することができました。
呉学部事務室