2015年02月18日

公開講座 数学のひろがり「メルセンヌ素数をめぐって」を開催!

2月7日(土)、呉キャンパスにて、公開講座 数学のひろがり
「メルセンヌ素数をめぐって」を開催しました。

数学のひろがりは2005年から開催し、今回で30回目を迎えました。
メルセンヌ素数は2のべき乗より1だけ小さい素数で、例えば、3、7、31などです。
現在、48個のメルセンヌ素数が知られています。

講座は、メルセンヌ素数の研究のきっかけになった
完全数の説明で始まります。
『聖書』に完全数が現れることや、1、2、3 がそれぞれ
理性の数、意見の数、調和の数と呼ばれていたことを紹介し、
古代ギリシアの数学の世界観に触れました。

そして、1600年代のフェルマーの小定理、
1800年代のリュカによる素数判定、
現在のコンピューターの活用と、話が展開します。

今回は、積極的に歴史に触れ、
物語として聴講いただけるように工夫しました。

参加者からは、
・ニュースのヘッドラインやダイジェストで
 試合の模様を伝える、スポーツ番組のような愉しさがあった。
・指名されるのは緊張したが、参加型で楽しい講義だった。
・メルセンヌ数はシンプルなのに奥深かった。
・コンピューターのない時代、手計算にたよった
 先達の根気強さに驚いた。
・リュカテストの有用性が少し理解できた。
・リュカテストの黄金比を使うアイディアは素晴らしい。
という感想が寄せられました。

講座の運営にあたった呉キャンパス学部事務室の青木さんは、

「中学生の参加者もあり、いつもとは雰囲気の違う公開講座でした。
講義中はもちろん、休憩中、開催後も和やかな雰囲気でした。」
と感想をいただきました。

これで2014年度の数学のひろがりも終了です。
次回の講座は5月、もしくは6月を予定しています。
みなさん、お楽しみに。

工学部 教授 西来路文朗