医療栄養学科

取得資格

授業を通して取得できる資格

本学科で取得できる主な資格には、所定の単位をそろえて卒業時に申請するものや、所定の単位の取得で受験資格が与えられるものがあります。

所定の授業科目を修得することで受験資格が取得できる資格

管理栄養士国家試験受験資格
管理栄養士は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。
疾病や障害を抱える方だけでなく、健康な方を対象とした献立作成や栄養教育・栄養指導も行います。また、食事が摂りづらくなった高齢者に対しては、食べやすさに配慮した食事を提供したり、アスリートに対しては、コンディション向上を目指す食についてのサポートを行います。管理栄養士は、少子高齢化、医療費増大の問題を抱えた日本において、とても重要な職業です。
管理栄養士の資格を取った人たちは、医療施設、老人福祉施設、介護保健施設、児童福祉施設、小・中学校、行政機関、食品会社などの企業、食品に焦点を絞った試験研究機関などで、皆さんの健康に貢献する専門職として働いています。管理栄養士は、社会的需要がとても高い職業です。
管理栄養士免許を取得するためには、高校卒業後、必ず管理栄養士・栄養士養成課程の大学もしくは短期大学・専門学校を卒業し、国家試験に合格する必要があります。本学の医療栄養学科は、4年次の3月に国家試験を受験できるため、管理栄養士取得見込みで就職活動をすることができ、管理栄養士合格と共に卒業することができます。
詳しくは公益社団法人 日本栄養士会ホームページの「学生のみなさんへ」を参照してください。
(日本栄養士会:https://www.dietitian.or.jp/

所定の授業科目を修得することで取得することができる資格

栄養士
栄養士は、都道府県知事の免許を受けた資格です。
「栄養士」の上位資格に当たるのが「管理栄養士」となります。栄養士免許を取得するためには、必ず栄養士養成施設である大学・短期大学・専門学校を卒業する必要があります。また、夜間課程や通信制課程で取得することはできません。医療栄養学科を卒業した場合、必ず取得することができます。
栄養教諭一種免許状
栄養教諭とは、小・中学校の児童生徒に対して食に関する知識を提供し、自分にあった食事を考える力を身につけてもらう教育を行います。栄養教諭は教員免許のひとつで、管理栄養士もしくは栄養士免許が必須です。医療栄養学科では、本免許取得のために、教育実習を含めた22単位の科目の履修が可能で、卒業と同時に取得することができます。
食品衛生監視員
食品衛生監視員とは、国家もしくは地方公務員です。食品製造会社や外食事業者などの営業許可認定や営業施設の立ち入り調査、衛生指導などのほか、輸入食品の監視、検査、検疫など、食品衛生法に基づいて食の安全を守るための業務を行います。医療栄養学科は、厚生労働省が定める食品衛生監視員の養成施設であるため、食品衛生監視員の公務員試験を受験することが可能です。
食品衛生管理者
食品衛生に関わる国家資格で、食肉製品や乳製品の加工・製造に関わる民間企業の施設で働く際に必要となる取得する資格です。主に消費者へ安全な食品を提供するための衛生管理業務を行います。また、食肉製品・乳製品・食品添加物・食用油脂などの製造・加工に携わる施設には、専任の食品衛生管理者を配置することが義務付けられています。医療栄養学科は、厚生労働省が定める食品衛生管理者の養成施設であるため、卒業後、食品衛生管理者となることができます。
健康食品管理士
一般社団法人 日本食品安全協会(http://www.jafsra.or.jp/)が認定をしている資格です。食と健康、食と安全・安心、食の正しい情報発信に関する一定以上の能力を有する者が認定を受けることができます。病院やドラックストア等での健康食品の相談や、健康食品の製品開発ににおいて、高い評価と注目を受けている資格です。試験の難易度は非常に高いです。本学では3年次に受験することが可能です。
NR・サプリメントアドバイザー
国立健康・栄養研究所が実施していたNR認定制度の後継の資格です。現在は一般社団法人 日本臨床栄養協会(https://www.jcna.jp/)が認定しています。NR・サプリメントアドバイザーは、専門的観点から消費者の栄養状態を評価し、保健機能食品やサプリメントについて適切にアドバイスできる能力が問われる資格です。試験の難易度は非常に高く、資格取得後も継続的に勉強が必要となる資格です。本学では3年次に受験することが可能です。

国家資格サポート

管理栄養士国家試験対策 4年間の流れ

1年次専門基礎科目受講による基礎固め

化学・生物の補習教育からスタートし、基礎的な科目を学んでいきます。1年次の後期終了時には、これまでの授業内容が 理解できているかどうかを確認する復習テストを受験します。

2年次「できない」を持ち越さない特別補習

2年次には、1年次に学んだ栄養学の基礎的な知識をベースに、さまざまな年代や病気に応じた個別的な栄養指導を学ぶ応用栄養学・臨床栄養学、幅広い対象に健康増進を目的にした栄養指導を行える知識を身に付ける給食経営管理学・公衆栄養学など、授業内容の専門性が高まります。それに応じて後期から、1年次の苦手な傾向を復習する補習を受けます。さらに後期終了時に受ける復習テストの結果に基づき、正解できなかった箇所を個別指導でフォロー。「できない」を持ち越しません。

3年次複数回の模擬試験で実力を把握

ゼミに配属される3年次は、ゼミごとに国家試験に向けた勉強と卒業研究の両立に向けた計画を立て、協力して学習を進めます。後期から、過去問を解いて弱点を補強する補習を開講。また学内外の模擬試験を複数回受験することで、学生は自分の実力を知ることができます。12月には栄養士実力認定試験を受験し、管理栄養士を目指す全国の学生の中で、自分がどれくらいの実力なのかを知ることができます。結果はゼミ単位でフィードバックし、学生らは本気モードに。4年生での学習に繋げます。

ゼミ単位で教員がきめ細かくフォロー

4年次特別講義と徹底した個別指導で弱点を克服

これまで学んできた全分野の総復習を行う補習を実施し、学生一人一人が理解できるよう徹底指導します。さらに学生が学習に利用できるゼミ室には1人につき1つ専用の机があり、5~6人の学生が長い時間安心して勉強に集中できる環境が整っています。すぐ隣には各教員の研究室があり、自習する学生をきめ細かくフォロー。学生同士で教え合う風土もあります。個別に質問を受けたり相談に応じるなどのバックアップ体制をとり、一丸となって合格を目指します。

集中して勉強できる環境が整ったゼミ室

卒業生による合格体験記

大嶺 ちひろさん

(2019年度卒、勤務先:広島市立安佐市民病院)

私は国家試験の勉強をするにあたって、一日の復習をノートに書き留めること、模試で間違えた問題は押さえておくこと、この2点を意識して取り組んでいました。「今日何したっけ?」とならないように、一日勉強した要点を1ページにまとめていました。1ページに収まっていない日はたくさん勉強できた、全然書けていない日はもっと頑張らなきゃ、とモチベーションにもしていました。

国家試験の勉強は復習が一番大事だと思います。模試も受けるだけではなく、そのあとの復習を大事にしていました。私は人よりスピードが遅い方で、周りと比べて焦るときもありましたが、一人ひとり勉強法は異なります。自分に合った勉強法を見つけて取り組むことが大切になると思います。

時には息抜きをしたり教え合ったりと一緒に頑張ったゼミ仲間、友人、先生方による国試対策授業、家族などたくさんの方々に支えられ、国家試験に臨むことができました。

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