心理学科

卒業生の声

株式会社せとうちクルーズ ガンツウ事業本部

福島 航史 さん

2012年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

大学には様々な専門分野があり、進路にとても悩んでいました。当時は人について学び、多様なキャリアに進みたいという漠然とした思いがあり、その中で心理学という分野を知りました。心理学について調べを進めていくと、心理学者や臨床心理士として働くことができるだけでなく、教育、カウンセリング、人事、広告などの分野にも進む事ができる事が分かりました。このように多様なキャリアパスがある事が心理学科を選んだ理由の一つです。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

私は現在、日本国内にある3つの客船の1つであるguntûという瀬戸内海のみを周遊する客船のレストランにてサービスクルーとして働いています。瀬戸内海を東西に行く2泊3日、3泊4日の2種類の行程にて運航しています。国内問わず世界中から様々なお客様がお越しになり、瀬戸内の魅力を日々ご案内しています。
主な業務は船内のレストランとBarにてサービスを担当しており、日本酒ソムリエの資格を活かしドリンク全般のセレクトや管理を行っています。またシフト作成や後輩クルーの育成に従事しています。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

心理学概論

心理学概論ではさまざまな心理学について学びますが、その中でもプラシーボ効果の話題が印象に残っています。人に思い込みをさせ症状や行動の変化を促す手法ですが、さまざまな場面で応用されています。卒業後、職場での後輩指導に役立っており、人材育成において前向きな気持ちにさせ、向上心を持たせる様に促す際に効果を発揮しています。

社会・集団・家族心理学A/B

社会心理学では、さまざまな対人的影響を学びますが、特に依頼事をした際に依頼内容を承諾されやすい手法を紹介した内容が印象に残っています。仕事をしていく中で、同僚に頼み事をする事が多々あります。その際に依頼の仕方、依頼を受け入れてもらう為の言い回しや言葉遣いを知っている事で仕事が円滑に進み、効果を発揮しています。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

国内問わず世界中から様々なお客様がお越しになり、言葉も違えばマナーや文化も異なります。その中でコミュニケーションを円滑に行い、言葉の壁を取り払う為に英語力は日々磨いています。
またお客様の年齢層は幅広く、様々なホテルや旅館、クルーズ船、レストラン等を訪れた事がある方が大半でご経験や知識も豊富で、お客様から教えて頂く事ばかりです。その中で様々なリクエストにお答えする為に日々奮闘しています。特にワインや日本酒は世界基準でお好きな方が多く、現在はソムリエ資格を取得する為に勉強と発見の毎日です。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

高校生の時に特に頑張っておいてよかった事は部活動です。私は陸上部に所属していたのですが、その時に培った基礎体力や継続する事の大切さは今の生活にとても活かされています。どんな仕事に就くにもある程度の体力は必要ですし、些細な事を継続する力は何に対しても通ずると思います。
また個人的にもっと頑張っておいた方がよかったと思うのは語学勉強です。当時から英語は好きでしたが将来も見据えてもっと本気で取り組むべきだったと思っています。何故なら日本人だけでなく他の国の人々とコミュニケーションを深く取れることは、自身の世界観を広げ、国内だけでなく海外で働ける選択肢も増やす事ができると思うからです。

株式会社イズミ

片山 みのり さん

2018年度


※2020年3月時

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

他の他の分野でもそうですが、心理学は特に4年間で学びきれる学問ではありません。私が大学を調べていた当時、他大学は1つの分野(認知心理学など)に特化している、または表面しか学べない、心理学はオマケのような扱いのものがほとんどでした。しかし、広国の心理学科では、「様々な分野を幅広く学べる」「コミュニケーションを大切にしている」「他職種連携についても学べる」点が進学を決めた理由です。
大学で学ぶまでは、コミュニケーションや人との関わりについてたくさん悩んできました。それを改善するには様々な人のこと、心理を知ることに加え、自分自身を見つめ、知ることも大切です。広国ではそれができ、自分の成長と将来の仕事(カウンセラーなど)に活かせると感じたので、選びました。また、4年間でやりたいことが変わったり向いていないと感じた時にも、様々なことを学んでいることから方向転換がしやすそうだと感じたのも理由の1つです。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

ファッション衣料の売場担当で主に接客・販売をしています。
簡単にいうと、アパレル系のお店の店員さんです。よくある接客は、お客様に「こういう商品はないですか?どこにありますか?」と聞かれるので、その場所をご案内します。商品を買うか迷ったとき、どれにしようか悩んだときにも手助けやアドバイスをします。
また、レジ打ちをはじめ、商品の陳列や見せ方を考えて売場をつくったり、数字を見て計算したり、売上を上げるためにどうしたら良いかを考えながら日々、仕事をしています。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

心理アセスメント実習

公認心理士や臨床心理士になるためにはもちろん必要な授業ですが、人と会話をするときにも非常に役に立っています。特に、面談の練習が深い学びとなりました。カウンセリングではこちらが話す、尋ねる、解決するのではなく相手から話してもらう、自己開示をしてもらう、自分で納得してもらうこと、それを導くことが重要です。接客の仕事ではこちらからお客様に色々と質問をさせていただくことが多いので、質問の回数を減らし、上手く聞き出すためのきき方や、相槌の仕方、タイミングなどはこの授業で学んだことが活かされています。

メディアコミュニケーション実習

特に音声だけで情報を伝える方法や、考え方が身につきました。ラジオでは音のみの制限された状態でリスナーの方に様々なことを伝えなければなりません。特に、声が一番の情報源となります。それは話の内容そのものはもちろん、自分の印象も左右します。実生活や仕事の場においても、初対面の人に感じよく思ってもらうための話し方や声のトーン、言葉選びは非常に大切です。また、どういう伝え方をすれば相手に伝わりやすいか、自分の思いを伝えられるか、というのもラジオ活動や様々な授業で実践しながら学ぶことができました。仕事の場面では、館内放送で声や話すスピード、間などよく褒めてもらいます。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

コミュニケーション能力です。大学での4年間心理学やコミュニケーションについて学びましたが、まだまだ足りないところがあります。私は在学中も比較的熱心に学んだ方だと思いますが、それでも社会に出れば様々な年齢や性格、考え方の人がたくさんいて、まだまだだと感じることが多く、その度に躓きます。学んでいなくても自然と上手くコミュニケーションが取れて、仕事もできて、愛される人はいます。私にはそういった天性の才のようなものはないので、改めてまた学び、身につけたいと感じています。そのためには、コミュニケーションについての授業はもちろん、「色々な人がいる」ということについても学び身につけることができる心理学科は本当におすすめです。今改めて勉強したらまた新たな視点から新たな気づきを得られて、成長できる気がします。一生役に立つ学問だと思います。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

自分のやりたいこと、興味があることについてしっかり考えてみることだと思います。
私は高校生のときに興味・関心があった事は今も同じく関心があります。心理学、ラジオ活動…いまだに大好きですし、4年間勉強して、携われて本当に良かったです。でもそれは、高校生のとき真剣に自分が「いま気になること」について考えていたからだと思います。将来の目標ややりたいことが分からないし決まっていない人は多いはず。私も当時なりたかった職業と今の職業は違うし、やりたいことも曖昧で不安でした。でも、大学で「これ興味あるかも」「やってみたい」と思う気持ちから心理学を選び、「やってみたいこと」がたくさんある大学を選んだ結果、その選択に後悔はありません。職業のことはいったん置いておいて、「いまの自分が気になること」について考えてみると、それが意外と将来や自分の軸に繋がるかもしれません。応援しています。

OZ株式会社 OZデイあが

桑原 小夏 さん

2012年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

きっかけは友人の母からの勧めでした。もともと心理学や「人」に興味があったので、実際にオープンキャンパスに行き、先輩方が楽しそうに大学生活を送られている姿を実際に見て、たくさんのお話を聞き、広島国際大学に行きたいと感じました。
心理学というものを漠然としか捉えられていなかった私ですが、睡眠関連の話や発達関連の話等を聞き、さらに興味が深まりました。オープンキャンパスに参加し、自分の想像していた「心理学」とは違っていて、おもしろそうだなと感じたのは鮮明に覚えています。
臨床心理士に興味のあった私にとって、大学院まで一貫して同じ大学で学べることも大きな決め手でした。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

障がい児の児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所で、機能訓練担当職員 兼 児童指導員として勤務しています。主にコミュニケーションの面において、日常の遊びを通して継続して取り組みを行う中で、療育的に発達支援を行っています。
いろいろな病気や障がいを持つ利用者さんと一緒に、毎日たのしく遊んでいます。
できなかった事が少しずつできるようになったり、苦手だったことがだんだん楽しく取り組めるようになったり、子供たちの成長する力は本当に凄くて、毎日刺激と感動をもらっています。病気も特性もみな違うので、一人一人に合った支援を考えながら、試行錯誤を繰り返して楽しみながら仕事をしています。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

発達心理学

子供の発達段階を学んでいるのといないのとでは、大きく違います。大学生の時は子供への関心も薄かったですが、出産を経験し、子供の成長や面白さに気付き、子供と関わる仕事がしたいと思うようになりました。自分の関心の向く先は、経験とともにどんどん変わっていきます。「子供には興味ないから」と大学生の時はあまり重要視していなかったのはよくなかったと痛感しています(笑)

社会・集団・家族心理学A/B

人間は人と関わらずに生きていくことはできないので、社会心理学はとても興味深く、毎回の授業を楽しく聞いていた記憶があります。3年ゼミ(専門演習)も社会心理学を専門とする先生のゼミを選択し、対人関係に関する卒業研究をしました。社会心理学を学んだことは、業務においてだけでなく、職場の人間関係、保護者とのコミュニケーションにも役立つことが多いと感じています。また、ゼミでは研究テーマに関して詳細な研究を行うため、他大学の社会心理学の先生にも卒業研究のことを相談する機会を得ることができました。その経験がとても大きかったと思います。研究の面白さも、社会心理学を通して教えていただきました。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

より深く、子供の発達や関わり方を学ぶことで、得るものも多く、ご利用者様に返せることも多いのではと感じ、保育士資格を取得しました。取得後も経験を積みながら知識を増やし、自信をもって支援ができるようになりたいと考えています。
また、音楽療法を見る機会があり、音階の変化やメロディの移り変わりで、いろんな表情に変化する子供たちの様子を見ていると、音楽の力ってすごい!と感じました。すごく興味があるので、いい機会なので学んでみようと考えています。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

高校時代は、あっという間に過ぎてしまうので、部活も遊びも恋愛も、思いっきり楽しめばいいと思います。
自分の将来をしっかり考える時間を作って、進みたい道をとことん考えてみてください。勉強は何歳からでもできる!とよく聞きますが、仕事・結婚・出産、と現実が押し寄せてくると、本当に好きな仕事を見つけた時、もっと学びたい、と思ったときに残るものは後悔です。
自由に過ごせる大切な時間を、大切にしてみてください。やりたいと思ったことは、その時にやっておくほうがいいと思います。

株式会社Lemon

柏尾 俊樹 さん

2015年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

中学校、高校と不登校を経験し、自分の気持ちがうまく言葉に表せなかったり、周りに合わせてうまく行動できなかったりと悩んでいました。心理学を勉強し、自分自身の気持ちを客観的に学んでみたいと思い心理学のある大学を探したのがきっかけです。
いくつかオープンキャンパスを見学し、広島国際大学の東広島キャンパスで心理学実験のイベントを体験し、ますます興味を持ちました。また、ブースにいた先生に、大学の講義の話や進路について雑談ができ、この学校なら自分の今まであった心の悩みを学ぶことができるのではと、大学生活のイメージが持てたので受験を決めました。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

株式会社Lemonの代表取締役、れもん西条東校(児童発達支援・放課後等デイサービス)の管理者兼児童発達管理責任者です。
会社の代表は、人事採用担当から会計業務など運営に関すること全てをおこなっています。
れもん西条東校の管理者としては校舎の運営全般を、児童発達管理責任者としては、れもん西条東校の利用児さんの個別支援計画を作成、スタッフの支援等の指示、スタッフ能力向上のための研修・相談アドバイスなどの業務を行っています。
開業して間もない会社なので、毎日スタッフと一緒に切磋琢磨し利用児さんの将来の手助けになるように支援、業務に当たっています。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

心理学概論、発達心理学

現在の仕事は、障がいを持っているもしくは、グレーゾーンといわれる子供たちに対して現在から将来まで必要な支援を行っています。
子や親の悩みに対して心理学概論、発達心理学で学んだ内容を話すことがあります。講義で学んだ、定型発達・基本的な心理の思考傾向を用いて話すことで、感情論、感覚論でなく、統計や実験に基づいて論理的に話し合いを進められたり、必要な誘導ができたりとコミュニケーション面で大きく役立っています。

コミュニケーション実習

学生時代、実習で小・中学校へディベートをしに行きました。年齢や、理解度に差があるなか決められたルールを順守し、目的を遂行する経験は現在の業務で役に立っています。会社の代表、校舎の代表をするなかで初対面の人との契約や協力してものごとを進めることが多々あります。話の伝わりにくい人や協力関係の継続が難しい人と関わる機会がありますが、学生時代の経験を踏まえて、限りある時間の中での、マストではなくベストの落としどころ見つける良い訓練になりました。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

心理的支援に関する専門的な資格(臨床心理士など)取得です。
支援をする中で、業種的にも一目置かれる資格なのはもちろん、利用児さんや親の気持ちの理解の手助けになると考えています。資格がないからできない、というわけではありませんが、資格をもっている人と相談や話しをすると自分には見えてない可能性に気付かせてくれることも多く、知識量、経験量をもっと増やしたいと考えています。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

頑張ってよかったと思うのは、教員免許の資格取得(※)です。卒論との両立は大変でしたが、最後まで諦めず取り組み、教職免許を取得したのは自分でも頑張ってよかったと思っています。実際に最初の就職先は高校の教員で、資格を生かした進路につきました。転職し独立した現在の仕事でも教職課程での知識や経験が役に立っています。
大学生になってからは、しっかり勉強してください。心理系の知識はどんな職業でも役に立ちます。義務教育は終わっています。大学生の勉強は自分の意思で、お金を払って学ぶ機会を得ていることを正しく認識してください。しっかり学び、叶えたい目標、なりたい自分のために勉強してください。

(※現心理学科では教職課程は設置していません)。

広島市こども未来局 児童相談所

梶田 愛純 さん

2016年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

医療系大学ならではの専門職連携教育に力を入れており、他の医療系専門職を目指している学生と一緒に学ぶことができるというところでした。心理職の専門性を学ぶだけでなく、他の職種についての仕事内容や考え方、見え方の違いを学生の間に学ぶことができるというのは他の大学にはないことだと思います。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

現在は児童相談所で18歳未満の子どもに関する様々な相談、支援を行っています。相談内容は、子育てに関すること、障がいや不登校、非行問題など多岐にわたります。また、子どもの心理検査や心理面接、保護者との面接、療育手帳取得のための検査も行っています。様々な事情を抱えた子どもたちの対応をするため、正直難しいことも多いですが、一人で対応するのではなく、他の心理職や福祉職をはじめとした多くの職員と一緒にチームとして対応するので、相談し合いながら業務を行うことができています。子どもの成長を間近で見ることのできる、とてもやりがいのある仕事です。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

心理演習Ⅰ(学部科目)
臨床心理査定演習Ⅰ(心理的アセスメントに関する理論と実践)(大学院科目)

実際に心理検査の道具に触れ、検査を実施し、所見まで書く、という授業は現在の仕事と共通する部分があり、活かされていると思います。在学中に実際の心理検査に触れることで、理論だけではなく実務も模擬体験することができ、わくわくしたことを覚えています。

専門職連携総合演習Ⅱ(IPE STEP4)  

専門職連携の授業で架空の模擬患者情報を用いて他学部の学生と一緒に支援方法を考えたことは今の仕事にも共通する部分が多いです。現在の仕事では、福祉、教育、医療と様々な分野の人と協働することがあります。その際に、自分の考え方や思いをなるべく分かりやすく伝えること、他の職種の人がどのように考え、思いを持っているのか、それを考慮した上でどのように支援することが最適なのかを考えていく必要があります。その基礎となる部分を学ぶことができたと思います。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

アセスメント力です。アセスメント力とは、人のことや状況を分析し、問題点や困っていることを考えたり、強みを見つけたりする力のことです。私は、児童相談所で仕事をしているため、子どもや保護者とその周囲の人たちについて考えることが多いです。しかし、アセスメント力は心理職に限らず、人間関係やビジネスにおいて様々な場面で生かすことができると思います。アセスメント力を身に付けるためには、情報収集能力や分析能力、またそれを伝えるコミュニケーション能力も必要になります。非常に重要な力であり、今後身に付けたいスキルの一つです。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

高校の時のことを思い出すと、体育祭や文化祭でクラスの仲間と協力したこと、問題が起きた時に解決に向け話し合ったことなど、勉強だけではない経験の方が今に繋がっているような気がします。大学でも就職しても、人間関係は非常に大事です。良い人ばかりではなく、考え方が合わない人がいることもあるかもしれませんが、関わる必要がある場面もあります。高校生のうちから友達やクラスメイト、先生などたくさんの人との関係を大切にしてほしいと思います。
勉強に関することだと、もっと語彙力を身につけておけば良かったなと思います。大学に入るとレポートなどで文章を書く場面が増えます。積極的に本を読み、語彙力を身に付けることをオススメします!

医療法人正雄会 呉みどりヶ丘病院

弘畑 茜 さん

2014年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

学生の頃に仲の良い友人や先生方と話す中で、他者に共感的に話を聞いてもらい受け入れてもらうことで安心感が得られ、他者と話すことで見えてくる自己もあり、自己理解を深めるためにも心理学を学びたいと思うようになりました。そのような中で、広島国際大学で心理学について学べる学科があることを知りました。臨床心理士の資格が取れる大学院も設置されており、心の専門家になるための知識を多く学べ、実践を積むことができる場所だと思いました。実際に臨床心理士として働いておられる先輩方も多くいらっしゃると伺い、広島国際大学で学びたいと思うようになりました。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

今は、精神科の病院で公認心理師・臨床心理士として働いています。業務内容としては、患者様へのカウンセリングや心理療法、心理検査、集団治療プログラムの運営などです。カウンセリングでは、患者様の困りごとの整理を一緒に行います。極端な思考で苦しまれている患者様には柔軟に考えられるようになることを目標に話をしたり、自己主張が苦手な患者様には相手に不快な気持ちを起こさせずに自分の思いを伝える練習をすることもあります。心理検査では、患者様の知的能力や情緒的な面での特徴を把握し、本人らしさを知り、患者様の特徴が困りごとにどう繋がっているのかを知ることができます。検査所見を元に、患者様と一緒に話をすることもあります。集団治療プログラムでは、多職種で協力し合って運営しています。色んな視点で患者様を見ていくことが大事になります。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

心理的アセスメント

色々な心理検査に触れ実践しレポートを作成する授業だったのですが、実際に公認心理師・臨床心理士がどのような検査をして、人を見立てていくのかがよく分かりました。現場では色んな心理検査を実施します。検査によって、見るところが違います(知的能力、認知機能、情緒的側面など)。現場では、患者様のことを知るためには現在どのような検査をした方がいいのか、医師から尋ねられたり、こちらから提案することも多々あります。色んな検査に触れ、知ることができた授業はとても有意義な時間だったと思います。

卒業研究Ⅰ・Ⅱ

ゼミ活動では色んな人と出会い、関わることのできる機会になったと思います。卒業論文をまとめる際は仲間にわからないことを聞き、どうしたらいいのかアドバイスを貰うこともありました。本当に1人では完成しきれなかったと思います。私自身が、他者とコミュニケーションを取ることがあまり得意ではなく、人見知りをしやすい方だったので、人と良い関係を築いていくこと、楽しいという気持ちを共有できる時間を持てることの大切さを学べる時間であったと思います。現場でも、一人で仕事をしている訳ではありません。同僚はもちろん他職種との関わりのなかで、協調性を持ってお互いの専門性で補い合いながら患者様を支えていく、その上で信頼関係が築けるのだと思います。ゼミの時間はそのようなことを学べる大切な時間だったと思います。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

現在の職場では、多職種(医師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士など)と関わることが多いので協調性を持って働くことも大事なのですが、公認心理師・臨床心理士としてどう思うのか、主体的に自分自身の意見や考えを持つことの必要性を感じております。
また、プライベートと仕事とのバランスをとるためにも、自分のストレス発散方法や考えを切り替える方法を身につけておくこともとても大事だと思います。1人で抱え込まず職場の同僚や先輩方に相談すること、外部からアドバイスを受けることも自分の視野を広げる一助になると思います。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

色んな事に興味を持って経験したり、色んな人に出会うことが大事になると思います。患者様はもちろん、関わっていく現場には様々な人がいます。色んな経験を積むことは、他者の話を聞き、理解していくことに大きく役立ちます。また、初対面の人と関係を築いていくには、まずは挨拶をすることが重要です。お互いが気持ちよくコミュニケーションを取れるように関係を築くためにも、挨拶がしっかりできるようになっておいてください。

広島県広島中央警察署 生活安全課 兼 広島県警察本部
生活安全部 少年対策課(少年サポートセンター) 

吉野 千里 さん

2012年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

より専門的な知識を身につけたいと考えたことと、臨床心理士の資格を取得して将来の仕事に活かしたいと考えたことから、臨床心理学分野の大学院教育で多くの実績がある広島国際大学を選びました。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

非行・犯罪・犯罪被害に関わった少年とその保護者に対する立ち直り支援を行っています。面接、心理検査、電話相談、グループワークの他、学校や施設に赴いての講演や、街頭補導等、多岐にわたる業務を行っています。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

臨床心理学概論

臨床心理学の幅広い内容を学ぶことで、臨床の難しさややりがいを知り、知識の定着や深まりがありました。また、自身の得意・不得意や興味に関する気づきがあり、進路選択にも役立ちました。 

心理演習Ⅰ(学部科目)
臨床心理査定演習Ⅰ(心理的アセスメントに関する理論と実践)(大学院科目)

広島国際大学には、現場で実際に使用する最新の検査機器が揃っており、実務において必要な技術をしっかり身につけることができました。また、自身も検査を体験することで、クライエントの気持ちを理解したり、自分自身への理解を深めたりする経験もできました。さらに、友人と共に互いの特徴を話し合う中で、絆が深まり、充実した学生生活を送ることができたと思います。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

一番は、言葉を扱う技術をより向上させたいと思っています。対象者と誠実に関わるためには、より深く理解することや、適切に伝えることが必要だと思いますが、未だに聞く言葉や伝える言葉が足りず、歯痒い思いをすることがあります。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

今、目の前のことに、精一杯取り組んでほしいと思います。勉強でも、部活でも、家族との時間でも、友達とのくだらない話でも、放課後の制服デートでも、楽しいことも苦しいことも、そのときの経験や気持ちは、きっと無駄になりません。

広島市子ども未来局児童相談所

木村 華 さん

2022年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

幼いころから、他の子に比べて人間関係が苦手な子どもでした。その経験から、私と他の子の違いは何だろうと考えるようになりました。
11歳の頃に弟が生まれてからは、虐待児や子育て世代への支援に興味を持つようになりました。また、いじめなどが注目を浴びている時期でもありましたので、子どもの抱える問題についても関心を持ち始めました。これらのことを高校の先生に話してみると、「心理学を学んでみてはどうか」と提案され、受験してみようと思いました。県内でより実践的な心理学を学ぶことができる大学を調べたり、先生に聞いてみたりしたところ、広島国際大学がいいのではないかと勧められました。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

広島市児童相談所で、18歳までのお子さんを対象に療育手帳交付のための心理判定を行っています。また、虐待や不登校など、いろいろな問題を抱えている家庭への支援の内、お子さんと面談を重ね心理判定を行い、その結果をもとにお子さんやご家族、関係者間等と解決策を考えます。その他、保健センターで行われている乳児検診の精密検査も行っています。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

発達心理学

子どもとの関わりが多い仕事なので、まずは子どものことをしっかり知っておく必要があるからです。「これぐらいの年齢の子なら標準の発達はこれぐらい」といった発達段階を知っておかないと、その子の特性や保護者の方に寄り添うことができません。もちろん知識だけがすべてではありませんが、知識として理解していないと、具体的なアドバイスもできないので、しっかり勉強しておいてよかったです。

精神疾患とその治療

働く中で、様々な病気の名前を聞きます。ADHDやASDなど発達障害の名前はもちろん、精神障害の病名や症状などを知っておくことで、子どもはもちろん保護者の方の理解につながります。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

コミュニケーション能力です。
児童相談所に来所された方はもちろん、市民の方と電話で話をすることもあります。相手の話を聞きながらメモを取り、その対応をする。という一見単純な行動ですが、相手の話を聞きながら、自分が欲しい情報も聞き出さなくてはいけないので、しっかり練習していきたいと思っています。また職員同士で話し合いをするときも、心理学の知識を一般的に分かりやすいように説明しなくてはいけないので、そういった説明する力も身に付けていきたいです。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

しっかり勉強しておいたほうがいいと思います。大学は専門的なことを学ぶことが多く、公務員試験に出題される教養問題は、高校生の段階で学んでいる数学や国語の問題がほとんどなので、高校生のうちにしっかり自分のものにしておいたほうがいいです。
また、友達としっかり遊んでください。社会人になってみて、自分のことを話すことができる人が一人でもいると、少しだけ気が楽になります。もちろん大学生の内にもたくさん遊ぶことができますが、高校生は高校生でたくさん今しかできないことをして遊んでほしいです。

広島市役所

髙橋 勇人 さん

2021年度

Q. 広島国際大学心理学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

高校生の時から同級生や後輩の相談に乗ることが多く、人の悩みを解決したいと思うようになったのがきっかけです。当初は心理学という学問についてあまり知識が無かったのですが、進路を考えていく中で調べる機会があり、人の悩みを解決するために必要な知識を身に付けられるものなのだと知りました。
大学で心理学を学びたいと考えていた時に、担任の先生に薦められたのが広島国際大学の心理学科でした。中四国最大級の心理学科であり、実習も豊富で、多数の臨床心理士を輩出したという点に魅力を感じ、志望しました。大学を卒業し、社会人となった今、広島国際大学の心理学科で学んだ知識がとても活きていると感じています。

Q. 現在、ご担当されている業務をお教えください。

現在は、議会事務局というところで働いています。議会事務局では主に、議員や市民の方々からの意見や要望を受け止めながら、市議会が持つ、政策立案や行政監視等の役割を十分に発揮できるようサポートする仕事です。
具体的な業務としては、本会議や常任委員会の運営や会議録の作成、市民や団体からの問い合わせの対応などがあります。
議会では市政に関する様々な課題等について議論され、市民生活に非常に密接であると感じています。市民の代表である議員をサポートする仕事なので、大変なことも多いですが、街をより良くするために重要な役割を果たすものでもあるので、やりがいを感じています。

Q. 広島国際大学心理学科で受講した授業のうち、現在のお仕事に活かされていると思うものは何ですか?

ビジネス・社会活動マナー演習 

言葉遣いや身だしなみなど、社会人として生活していく上で必要なスキルを一から教わることが出来ました。特に役立っていると感じるのが、名刺交換のスキルです。社会人になるとしばしば名刺交換をしますが、その方法について学校ではなかなか教わることがないと思います。ビジネス演習では、名刺を交換する際の手の動きや言葉などを細かく教わることが出来るので、社会人として恥ずかしくない振る舞いを身に付けることができました。

学校カウンセリング

市役所の業務では、市民の方々の相談を受けることが多くあります。その際に、授業で学んだカウンセリングの知識が非常に活かされていると感じます。市民の方がどのような気持ちで相談されているのかを推察し、一人ひとりの性格などによって対応を変えることで、少しでも安心していただけるようにと考えながら取り組んでいます。

Q. 勤務されている中で、今、身に付けたいと思われる力は何ですか?

今身に付けたいと思う力は、自分の意見を分かりやすく相手に伝える力です。
社会人になると特にですが、物事を簡潔に伝えることを求められる場面が多いように感じます。そのため、伝えたいことの要点をまとめ、無駄な情報を省くことを心がけています。また結論から先に伝え、経緯や細かい考えなどを後から伝えることで、何を伝えたいかを明確にするよう努力しています。さらには、必要に応じてジェスチャーを交えるなど、言葉以外の情報も使いながら伝えるようにしています。
それにより、当初よりもシンプルな情報で相手に理解してもらえるようになったため、今後も継続したいと考えています。

Q. 高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

高校生の時に頑張っておいて良かったことは、部活動です。
私の場合は特に、忍耐力が鍛えられたと思います。部活動では、集団で一つの目標に向かって活動することが多いと思います。その中で、成果がなかなか出なかったり、周りの人との価値観の違いなどで思い悩むことが多くありました。しかし、そのような状況でもしっかりと向き合うことで、最後までやり抜くことが出来ました。この経験は、公務員試験の勉強や社会人生活でも活きています。
今、部活動を辞めたいと思っている人もいるかもしれませんが、最後まで走り切った経験は必ず活きてきます。後々「あの頃頑張った自分が今ここに立っている」と思えるような部活動ライフを送ることができるよう、応援しています。

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