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臨床工学専攻3年の在間真友さんによる電流を可視化する教材の研究がワークショップで奨励賞を受賞!

2019年1月23日掲載

昨年の12月7日と8日に呉・広島・福山市で行われた「第8回電子デバイス・回路・照明・システム関連教育・研究ワークショップ」で、在間真友さん(臨床工学専攻3年)が奨励賞を受賞しました。テーマは「電流の可視化教材の開発~直列回路における検討~」。実験を通して子どもたちに、電流について楽しく学んでもらおうと考案した教材について発表しました。

後日、大学でワークショップの田中武実行委員長から表彰状を受け取る在間さん

在間さんが子どもたちのための教材開発に取り組んだきっかけは、1年の時に補助スタッフとして参加した、大学主催の子ども向け体験講座でした。生き生きと科学実験を行う子どもたちの様子を見て、自分も科学実験を通じて、子どもたちに理科を好きになってもらいたいと考えました。

指導教員である上月具挙講師からの助言を受け、熱を利用して電流を可視化できる実験キットを開発しました。従来の実験では、回路に豆電球やLEDを繋いで光るかどうかで電流の有無を調べますが、回路全体を電流がどのように流れているかを見ることはできません。そこで在間さんが注目したのは、電流を通しやすく子どもたちに身近な半紙と墨汁。直列回路に見立てて切り取った半紙を、ムラが出ないように墨汁に浸して乾かし、スマートフォンに取り付けたサーモグラフィカメラで見ると、電流の流れている部分が暖色系の色で見え、色の濃淡によって電流の大小も分かります。また墨で描いた迷路の中をプラス極とマイナス極の道筋にだけ電流が通る様子を見ることもできました。

作製した迷路は墨が繋がった部分にだけ電流が流れる

ワークショップには作製したキットを持って行き、参加者にサーモグラフィカメラを覗いてもらいました。好感触だったと言います。

在間さんは、

「今後は、子どもたちに理科を教える小・中学校の先生にも使ってもらって助言をいただきながら、実用化に繋げていきたいです」

と意気込みます。


広報室