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コミュニケーション学専攻

カリキュラムの特色
グローバルな視点から英語コミュニケーションに焦点をあてます。これからの社会がかかえる問題点を解決するための広い視野と国際性、そして高い見識と実践力を備えた専門的職業人を育成します。
また、高齢者、障害児・者をも視野に入れた様々な人々のニーズを調査し、コミュニケーションをユニバーサルにデザインできる能力の開発をめざします。
『 本専攻は、大別すると『英語コミュニケーション分野』および『社会コミュニケーション分野』からなります。英語コミュニケーション分野』では、高度な英語コミュニケーションカを持った英語教員の養成、ビジネスや様々な場面で英語コミュニケーションを駆使できる人材を育成することを目的としています。『社会コミュニケーション分野』では、高度な英語コミュニケーションカに加えてマーケティング戦略、高いパフォーマンス能力(表現能力) を有した専門家の育成を行います。
コミュニケーション学専攻 講義風景
コミュニケーション学専攻の教育体系図
カリキュラム
1年次には、専門基礎領域の必修3科目中2科目を修得します。また、英語教育志向モデル、英米文学志向モデル、社会調査・福祉志向モデル、国際ビジネス志向モデルなどを提案していますので、各自の目標に合わせて、専門領域の選択科目を履修していきます。並行して、特別研究に取り組みはじめ、2年次には本格的に修士論文を作成します。

専門基礎領域(必修科目)

ビジネス・パフォーマンス実習 パフォーマンス学の観点から、日常生活の「場」と「かかわり」における言語・非言語両面の自己表現を研究する。主に実社会のビジネス現場で取材し、その場面を演じる体験を通して、分析研究する。
ノンバーバル・コミュニケーション特論 本講では、特に言葉がしゃべれない障害者と健常者とが音声以外の方法でコミュニケーションを行うAAC(補助代替コミュニケーション)に焦点を当てる。
英米文学概論(2年次) 19世紀から20世紀にかけて英米文学史上重要とされる作家の作品を紹介し、当時の政治宗教思想などの時代的背景と文学作品との関係を考察し、作品の理解を深め、評価していく。

専門領域(選択科目)

英語コミュニケーション分野

音声学I 英語を例にして、個々の音、個々の単語、さらに言葉が連なった場合のリズム、強勢、抑揚などに現れる特徴に焦点が当てられる。
音声学II 音声学Iで始めた作業を積み重ね発展させる。「音声学I」の時よりは自由な枠組みの中で作業に参加し、自分の英語の発音を矯正すると共に、英語の発話そのものを向上させていく。
英語教育学I 第二言語を習得する困難さについて、応用言語学の分野から解明する。言葉の発達の視点から、母語の獲得や習得との関連も含めて、単語認知メカニズムの普遍性を追求する。
英語教育学II 英語教授法を統括的に学ぶためにホール・ランゲージ教育の立場をとりながら特にラーニングに重点をおいて学習する。また、教育学、言語観、学習指導などにも注意を払い、理論と実践の両方に視点をおく効果的な英語教育実現の方法を考察する。
英文学I ジョージ・ムアの小説とジェイムズ・ジョイスの小説とを比較しながら、両者の芸術論の類似性や相互の影響がそれぞれの作品に反映しているかを考察する。
英文学II ジョージ・エリオットの『サイラス・マーナー』の作品を取り上げ、当時の時代背景を踏まえ、人間不信に陥った登場入物の過程と魂の救済までの経緯、キリスト教的善と悪の概念などを探る。また、女流作家が認められていなかったイギリスの社会制度の中で作者が男性名を使っていたことについて彼女自身の葛藤を考察する。
米文学I 19世紀末までのアメリカ文学について、講義する。アメリカ文学研究の幾つかの方法について講義し、最終的に修士論文の完成にまでつないでゆく。具体的にはF・O・マシセンの主著『アメリカン・ルネサンス』を基本テキストに定め、アメリカのルネサンス期の作品のより深い理解とその研究方法について考察する。
米文学II 20世紀以降のアメリカ文学について、講義する。現代作家たちの作品研究を行う。具体的には、アルフレッド・ケイジンの『祖国の大地で』(On Native Grounds)を基本テキストに定め、主として「失われた世代」(ロースト・ジェネレーション〕の作家をとりあげる。中でも、ウィリアム・フォークナーの作品群(サーガ)を重点的に考察する。

社会コミュニケーション分野

社会コミュニケーション学特論I 産業・交通社会に参加する様々な人々の行動を対人社会的行動としてとらえ、安全で快適で幸福な人間社会の構築を目指した研究アプロ一チを提案する。
社会コミュニケーション学特論II 応用心理学や人間工学、感性工学などの観点から、利用者の認知特性や身体特性、動作特性、さらに加齢による特性の変化を考慮した道具や機械、環境などの設計指針について議論する。
社会コミュニケーション学特論III 社会心理学の立場から人間行動について取り上げる。性発生や性戦略、対人魅力や対人認知、ゲーム理論などを含めた内容からコミュニケーションを取り扱う。
行動研究法特論 応用心理学に基づく人間行動の研究法の実際を学ぶ。問題解決のための研究法を「人-もの」およぴ「人-人」との関係に分け、それぞれ具体的な手法と評価法について解説を行う。
異文化間コミュニケーション特論 「異文化」という現象は日本とアメリカといったような言語や文化が目にみえて異なる世界だけで生じるものではない。日本社会も多文化・多言語社会の方向に動いている。幅広い観点から異文化間コミュニケーションに関わる課題を取り上げ、今後避けては通れない異文化接触に係わる方面の言語政策のあり方について検討する。
社会調査演習I 社会調査法について解説し、具体的な課題に対して客観的なデータを得るための高度な能力を身につける。さらに、個人情報保護問題と科学的調査データ取得との兼合いについて考える。
社会調査演習II 社会調査のなかでも質的調査に分類されるものを扱う。とくにライフヒストリーに関する理論を詳しく解説し、ライフヒストリー作成の技法の習得をめざす。受講者自らが、聞き取りを行い、ライフヒストリーを作成する。
社会調査演習III 社会調査データの実践的な収集から分析と考察の方法について習得する。具体的には、統計的データ収集法と多変量データの分析法、その結果の視覚化の方法と考察の仕方について、記述統計の視点から教授し、受講生が自ら事例研究を設定してデータ収集と分析・考察して理解する。
メディア・リテラシー実習 設定したテーマにそって様々な形で情報を収集する能力、得た情報を映像や文章などの形でメディアを通じて発信するのに必要な制作・表現能力を取得することを目指す。

特別研究(修士論文)

1年次開始時から研究計画に基づき、個々の研究テーマに関連する研究のレビュー、研究テーマのデザインの具体化、研究方法及び予備調査等の検討・討論を行う。
2年次からは本格的な調査・研究を行い、改めてその関連研究についての最新文献の講読、討論を行い、研究論文のレベルを高める。そして、広い視野からテーマを追究する能力を養う。

取得可能な資格
● 専修免許状【英語】(2008年度認定)
予想される進路
高度な英語力を要する企業、日本語教育を含む教育機関で、本専攻で鍛えた能力を生かします。
また、社会調査に関する知識・スキルを活かし、マーケティング・コンサルティング関連企業、企画開発関連部署での有用な人材として活躍することが期待されます。その他、障害児・者の教育・療育、福祉関連施設などで、より専門的な知識を備えた実践家としての活躍も考えられます。

最終更新日:2010年5月10日