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~今求められる専門職連携の在り方を学ぶ~ 「広国DAY」開催

2016年4月14日 掲載

4月6日、全学部の学生を対象に、呉キャンパスで「広国DAY」を開催しました。2014年度から始まった本イベントでは、広国大が推進する専門職連携教育(IPE)への理解を深めるとともに、健康・医療・福祉現場の最前線に立つ講師から、今求められている専門職業人の姿を学ぶもので、先進事例に関心を寄せる学生ら1,055人が参加しました。

 

IPEについて説明した清水壽一郎教授(診療放射線学科)は、専門職連携の意識が乏しかった過去を振り返りながら、今の医療現場にはチームで協働できる専門職業人が不可欠と強調。メンバーが互いに尊重し、闊達に議論できるチームを目指して、IPEに取り組んでほしいと語り掛けました。

 

講演会では、中山間地域の北広島町で在宅緩和ケアに力を入れ、看取り文化を支える医師として注目されている東條環樹氏(芸北ホリスティックセンター長・北広島町雄鹿原診療所所長)を講師に迎え、専門職連携が地域医療を支える実例について紹介いただきました。

医師として働く中で、医療行為のみを注視して診療にあたっていることに、疑問を抱いたという東條氏。自宅で家族に看取られながら最期を迎えたい、と考える患者やその家族の希望を叶えるために、東條氏が代表を務める施設では専門職がチームを組んで、在宅緩和ケアを実施しています。

「国家資格の取得をゴールだと思わずに、自分が医療の現場から社会を変えるんだ、という思いを持ってほしい」と、

将来、チーム医療の一翼を担う学生に向けて、エールを送りました。

 

 

   「医療従事者には患者に寄り添う気持ちが大事」と語る東條氏           新入生をはじめ多くの学生が講演に聞き入った

 

 

広報室