広島国際大学

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カリキュラムポリシー(2024年度以降入学生)

広島国際大学における教育では、「命の尊厳と豊かな人間性」を基本理念とし、この理念の追求に基づき、大学に関わる全ての人びとが「ともにしあわせになる学び舎」の実現を目指します。この目的のため、本学のディプロマ・ポリシーに掲げた、新しい時代を牽引する専門的な知識と技術を修得し、健康・医療・福祉の分野において活躍しうる職業人を地域・社会とともに育成します。さらに学部・学科を超えた幅広い学問領域を横断的に学び、あらゆる組織や場面で活躍できる能力を修得します。そのための教育カリキュラムとして、本学では専門教育科目群と、基盤教育科目群としてスタンダード科目群およびオプション科目群を配置します。

1.「専門教育科目

健康・医療・福祉に関わる分野で実践的な技術をもった専門職業人を育成するための科目群です。学部・学科が定めた専門教育科目を基礎的な科目から卒業研究へと体系的に学び、学士として必要な専門分野の知識・技術を身につけます。

2.基盤教育科目群

(1)スタンダード科目群(全学共通必修科目)

「アカデミックリテラシー」(日本語および科学リテラシー):大学や社会生活に必要な日本語、数理的思考能力や学修に望む態度・姿勢などを学びます。
「チュートリアル」:少人数による問題解決型演習を通じて学び方について学びます。
「英語コミュニケーション、英語リーディング」:グローバル社会で活躍する職業人として必要なコミュニケーション能力を修得します。
「情報リテラシー、データサイエンス」:デジタル化が進んだ社会で活躍する人材に必要なデータサイエンスやAIの基本的な技術、知識を修得します。
「スポーツ学、スポーツ実習」:健康で豊かな生活を送るために必要な運動技術・知識を修得します。
「専門職連携基礎演習」、「専門職連携総合演習」:スタンダード科目の中心をなす学部・学科の枠を超えて学ぶ科目です。在学中にわたって自らの職業だけでなく、他職種についての理解を深め、専門職の連携について実践的に学びます。
「地域創生と危機管理」:大学で学んだ自らの知識・技能を地域貢献に活かし、また有事の際に主体的に行動できる人材となるための科目です。
これらのスタンダード科目では、主体的・対話的で深い学びを通して、自らの成長を実感できる教育を行います。

(2)オプション科目群 (全学共通選択科目)

健康・医療・福祉分野の職業人としての人格形成を目的として、主に「人間と文化」、「人間と社会」、「人間と自然」の3つの領域について、大局的視野を身につけます。「命の尊さを理解し、ひとを思いやる豊かな人間性」を育むための必須となる科目群であり、『ベーシック』と『アドバンスト』の科目群を設定しています。
① ベーシック
 幅広く深い教養、総合的な判断力、豊かな人間性を涵養することを目的としています。
② アドバンスト
 ベーシックで学んだ内容をさらに発展させる科目群で、卒業までの必要な時期に学んで行きます。

学部・学科のカリキュラム・ポリシー

学部・学科 カリキュラム・ポリシー
保健医療学部
診療放射線学科

診療放射線学科の教育研究上の目的は急速に高度化・専門化する放射線診療に対応でき、さらに、人間性を尊重し、心豊かな医療人としてチーム医療で活躍できる診療放射線技師を育成することです。この目的を達成するために次のようにカリキュラムを編成します。

  1. 病む人の気持ちを理解し、様々な職種の人たちとチームとして診療に関わるための意識を身につけます。そのために必要なコミュニケーションスキルや様々な立場の人たちとの接し方も、日々の学修、アクティブラーニング、実習・演習などを通して身につけます。
  2. チーム医療の現場で必要な医学的知識、放射線診療に必要な知識とスキルを身につけます。さらに、日々の学修の中で自ら課題を見つけ出し、他の人と協働してその解決を図る習慣を身につけます。
  3. 進歩する医療を提供するために、最新の医療技術を確実にキャッチアップするための知識・スキルを身につけます。
保健医療学部
医療技術学科
臨床工学専攻

教育研究上の目的は、医療を担える人間性を備え、人の役に立とうとする高い志を持ち、日々進歩する臨床工学を学び研究し続けながら、医療機器の技術と管理のスペシャリストである臨床工学技士を養成することです。この目的を達成するために必要なカリキュラムを編成します。

  1. 早期体験演習や専門職連携教育を通じて医療職や臨床工学技士の役割を体験的に理解し、自己のキャリア意識を形成するともに、患者さんに接する基本的な態度、医療スタッフとのチーム医療に必要なコミュニケーション力を身につけます。
  2. 医療機器の基礎となる領域は、医学と工学に及びます。医学として人体の構造や機能、臨床医学、また工学として電気や機械、情報や材料など、幅広い領域を体系的に学びます。
  3. 専門とする医療機器の臨床応用においては、患者さんの呼吸や循環、代謝機能を人工的にサポートする生命維持管理装置の操作、保守点検について、講義による基本的な理論の他、学内でのシミュレーション実習、病院の手術室や集中治療室、透析室やMEセンターでの実習を交えて体験的に学びます。
  4. 4年次の臨床工学総合演習では医療機器の有効性や安全性評価の視点を養い、卒業研究では未知の課題に対する解決の手法を学びます。また4年間を通じて、医療で活躍できるトータルな人材育成を目的に、教養科目の他、各学年における各種資格対策講座や国家試験対策、キャリア支援の科目を配置します。
保健医療学部
医療技術学科
臨床検査学専攻

教育研究上の目的は、急速に高度化・専門化する臨床検査領域に対応でき、さらに、人間性を尊重し、心豊かな医療人としてチーム医療で活躍できる臨床検査技師を育成することです。この目的を達成するために以下のカリキュラムを編成します。

  1. 初年次から始まる専門職連携教育を通じて、臨床検査技師としての倫理観および職業観を養い、高いモチベーションで学び続ける姿勢およびチーム医療に必要な協調性とコミュニケーション力を育みます。オプション科目では個々の豊かな人間性と多様な教養を身につけ、広い視野をもった社会人となるよう取り組みます。また、少人数教育であるチュートリアルでは、様々なテーマにつき問題提起、調査、討論などを行ない、自ら学ぶ姿勢を育むとともに、親密な人間関係を構築します。
  2. 初年次から2年次にかけて学ぶ専門基礎科目を通じて、臨床検査技師に必要な人体構造学、生化学などの基礎医学を学び、2年次以降の専門科目では、病理組織細胞学、臨床血液学、臨床化学、臨床微生物学、臨床生理学などの専門知識と検査技術を修得していきます。さらに、4年次の臨地実習を通して実践能力、命の尊厳を基とした医療人としての人間性を育みます。
  3. 4年間の学修の集大成としての卒業研究では、専門職業人として必要な、問題解決力、情報発信力をつけることで、卒業後も学び続ける姿勢を培います。
保健医療学部
救急救命学科

教育研究上の目的は急速に高度化・専門化する救急の現場に対応でき、さらに、人間性を尊重し、心豊かな医療人として規律をもって活躍できる救急救命士を育成することです。この目的を達成するために以下のカリキュラムを編成します。

  1. 初年次から始まる専門職連携教育を通じて、救急救命士としての倫理観および職業観を養い、高いモチベーションで学び続ける姿勢およびチーム医療に必要な協働能力を育みます。またスタンダード科目とオプション科目では、個々の豊かな人間性と自主的に課題発見、探求する姿勢を育みます。
  2. 初年次から2年次にかけて学ぶ専門基礎科目を通じて、救急救命士に必要な人体構造や生理、病理など医学分野の基礎学力を育み、さらに2年次以降の専門科目では、救急現場活動や災害システム、救急症候・病態生理、外傷救急の各分野について学びます。
  3. 全学年に配当されている実習科目を通じて、救急救命士に必要な技術の修得を目指します。初年次から2年次に行う救急救命処置実習では、救急救命士として必要な観察・処置技術の基礎を、3年次に行う救急救命高度実習では、救急救命士が医師の指示を得て行う医療行為(特定行為)を修得し、4年次の救急救命総合実習では救急現場活動で必用な実践能力を修得します。さらに、学外実習として救急システム実習Ⅰ・Ⅱ(消防署見学、防災訓練参加)、Ⅲ・Ⅳ(救急車同乗実習、病院実習)を通じて救急災害医療に携わる医療関連従事者の役割について学びます。
  4. 4年間の学修の集大成としての卒業研究では、専門職業人として必要な問題解決力や情報発信力を、さらに就職試験(公務員試験)、国家試験合格に向けた知識・能力を身につけます。
総合リハビリテーション学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻

教育研究上の目的は今後の社会変化や医療技術の進歩にも確実に対応できるような人材を育成することです。具体的には多様なリハビリテーション技術を、幅広い専門知識と技術に裏打ちされた問題解決能力を用いて総合的に提供でき、さらに、対象となる人々への深い人間愛や関係職種との協調性など、豊かな人間性を持つ専門職業人を育てます。この目的を達成するために、以下のカリキュラムを編成します。

  1. 基礎学力の充実
    基盤教育科目、基礎医学や関連領域に重点を置くことにより、専門教育科目の修得のための基礎を築きます。またこれらの基礎学力を養うことで自己学修の能力を拡大し、能動的学修習慣を身につけます。
  2. 専門教育科目の充実
    確固とした基礎学力を基盤に、柔軟な応用力をもった専門職能力を身に付けます。理学療法士としての誇りや喜びを感じられる教育を展開します。
  3. 社会に対応できる能力の養成
    コミュニケーション能力は医療・福祉において患者や利用者の状況把握や治療・福祉用具の適合のためにも必須であることはもとより、的確なチームアプローチを行うためにおいても重要です。そのため、グループによる学修をチュートリアル教育、および演習、実習等で取り入れ、コミュニケーション能力を高めるとともに能動的な学修習慣を身につけます。また、各専門科目や実習科目において、接遇教育を取り入れ礼儀や挨拶などのコミュニケーションスキルを身につけます。さらに、卒業研究や学外臨床・臨地実習で問題発見能力や解決能力を培います。
  4. 協働できる理学療法士の育成を意識した編成
    リハビリテーション医療は医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、ケースワーカー、ケアマネージャー等と協働して行うことにより、はじめて適切なサービスが提供できます。そのため他職種と積極的に連携できる理学療法士となれるようIPE(専門職連携教育)を配置します。
  5. 社会をリードする人材の育成
    理学療法士の活躍の場は医療現場だけでなく施設・在宅または広く地域を対象とした保健・福祉活動、また、各種スポーツに対するコンディショニングなどと広がっています。これらの理学療法士に対するニーズに対応できるよう専門領域のみならず広く社会に視野を向け、創造できる人材の育成も目指します。そのために、卒業研究では、広く関連分野の進歩に貢献できるように、地域との交流をはじめ、学部・学科をまたいだ研究室の交流などを図ります。さらに海外研修などを通じて海外との交流を推進します。
総合リハビリテーション学部
リハビリテーション学科
作業療法学専攻

教育研究上の目的は今後の社会変化や医療技術の進歩にも確実に対応できるような人材を育成することです。具体的には多様なリハビリテーション技術を、幅広い専門知識と技術に裏打ちされた問題解決能力を用いて総合的に提供でき、さらに、対象となる人々への深い人間愛や関係職種との協調性など、豊かな人間性を持つ専門職業人を育てます。この目的を達成するために、以下のカリキュラムを編成します。

  1. 基礎学力の充実
    基盤教育科目、基礎医学や関連領域に重点を置くことにより、専門教育科目の修得のための基礎を築きます。またこれらの基礎学力を養うことで自己学修の能力を拡大させ、能動的学修習慣を身につけます。
  2. 専門教育科目の充実
    確固とした基礎学力を基盤に、柔軟な応用力をもった専門職能力を身に付けます。作業療法士としての誇りや喜びを感じられる教育を展開します。
  3. 社会に対応できる能力の養成
    コミュニケーション能力は医療・福祉において患者や利用者の状況把握や治療・福祉用具の適合のためにも必須であることはもとより、的確なチームアプローチを行うためにおいても重要です。そのため、グループによる学修をチュートリアル教育、および演習、実習等で取り入れ、コミュニケーション能力を高めるとともに能動的な学修習慣を身につけます。また、各専門科目や実習科目において、接遇教育を取り入れ礼儀や挨拶などのコミュニケーションスキルを身につけます。さらに、卒業研究や学外臨床・臨地実習で問題発見能力や解決能力を培います。
  4. 協働できる作業療法士の育成を意識した編成
    リハビリテーション医療は医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、ケースワーカー、ケアマネージャー等と協働して行うことにより、はじめて適切なサービスが提供できます。そのため他職種と積極的に連携できる作業療法士となれるようIPE(専門職連携教育)を配置します。
  5. 社会をリードする人材の育成
    作業療法士の活躍の場は、保健福祉分野から行政、学校教育など広く多様であり、支援対象も身体障害のみならず、精神障害や発達障害、高次脳機能障害や認知症などと広範囲です。これらの作業療法士に対するニーズに対応できるよう、専門領域のみならず広く社会に視野を向け、創造できる人材の育成も目指します。そのために、卒業研究では、広く関連分野の進歩に貢献できるように、地域との交流をはじめ、学部・学科をまたいだ研究室の交流などを図ります。さらに海外研修などを通じて海外との交流を推進します。
総合リハビリテーション学部
リハビリテーション学科
言語聴覚療法学専攻

教育研究上の目的は今後の社会変化や医療技術の進歩にも確実に対応できるような人材を育成することです。具体的には多様なリハビリテーション技術を、幅広い専門知識と技術に裏打ちされた問題解決能力を用いて総合的に提供でき、さらに、対象となる人々への深い人間愛や関係職種との協調性など、豊かな人間性を持つ専門職業人を育てます。この目的を達成するために、以下のカリキュラムを編成します。

  1. 基礎学力の充実
    基盤教育科目、基礎医学や関連領域に重点を置くことにより、専門教育科目の修得のための基礎を築きます。また、これらの基礎学力を養うことで自己学修の能力を拡大させ、能動的学修習慣を身につけます。
  2. 専門教育科目の充実
    確固とした基礎学力を基盤に、柔軟な応用力をもった専門職能力を身に付けます。言語聴覚士としての誇りや喜びを感じられる教育を展開します。
  3. 社会に対応できる能力の養成
    コミュニケーション能力は医療福祉において患者や利用者の状況把握や治療・指導のために必須であることはもとより、的確なチームアプローチを行うためにも重要です。そのため、グループによる学修をチュートリアル教育、および演習、実習等で取り入れ、コミュニケーション能力を高めるとともに能動的学修習慣を身につけます。また、各専門科目において、接遇教育を取り入れ礼儀や挨拶などのコミュニケーションスキルを身につけます。さらに、卒業研究や学外臨床実習・臨地実習で問題発見能力や解決能力を培います。
  4. 協働できる言語聴覚士の育成を意識した養成
    リハビリテーション医療は医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、ケースワーカー、ケアマネージャー等の関連専門職と協働して行うことにより、はじめて適切なサービスを提供できます。そのため他職種と積極的に連携できる言語聴覚療士となれるようIPE(専門職連携教育)を配置します。
  5. 社会をリードする人材の育成
    言語聴覚士の活躍の場は、保健医療衛生福祉分野から行政、保育・教育など広く多様であり、支援対象も言語聴覚障害のみならず、摂食・嚥下障害も含んだ広い範囲です。これらの言語聴覚士に対する多様なニーズに対応できるよう専門領域のみならず広く地域社会に視野を向け、未来を創造できる人材の育成を目指します。そのために、卒業研究では、広く関連分野の進歩に貢献できるように、地域との交流をはじめ、学部・学科をまたいだ研究室の交流などを図ります。さらに海外研修などを通じて海外との交流を推進します。
総合リハビリテーション学部
リハビリテーション学科
義肢装具学専攻

教育研究上の目的は、より長い期間、心豊かに人生を過ごせるよう、すなわち、健康寿命を延伸できるよう、高齢者や障害のある方の生活自立や生活の質の向上を実現するリハビリテーション支援者として、義肢装具や福祉用具、福祉機器等の幅広い知識を有する豊かな人間味あふれる人材を育成することです。この目的を達成するために、以下のカリキュラムを編成します。

  1. リハビリテーション支援者としての豊かな人間性を育む基礎づくり
    スタンダード科目およびオプション科目では、その基礎となる豊かな人間性や社会性、あるいは一人一人が率先して学修に取り組む姿勢、さらに、リハビリテーション支援者としてチーム医療に必要な他の専門職技術者と協働する姿勢や能力を修得します。
  2. "医の心"と"ものづくりの技術"を培う福祉のものづくり研究
    専門基礎分野において、人間の身体運動メカニズム、疾病について学び、"医の心"、また、社会制度やリハビリテーション理念を段階を踏んで学修します。さらに、機器や環境を改善するための、実験、測定、分析の重要性を認識するため、ものづくりの基礎となる機械計測や運動機能計測、人間工学、バイオメカニクス学を学修します。
  3. 課題解決能力の育成
    義肢装具士の役割を理解し、義肢装具の種類と適合判定、制作過程で使用する基本材料や工作機器の特徴や使用方法を学びます。さらに義肢装具の種類に合わせて設定した科目により、臨床や研究上での疑問を科学的、論理的に理解し、問題解決する"福祉のものづくり研究"に取り組むための能力を修得します。
  4. 少人数教育と現場での活躍支援
    現場での活躍を見据え、1年次~4年次すべてに臨床経験を積むための実習(見学実習、臨床実習)を設け、一人一人が学内での講義、演習、実習で得た知識、技能等を臨床の場で生かし、義肢装具の実践的な技術を修得します。 さらに卒業研究では、4年間の集大成として、今までに修得した理論、専門知識をもとに調査・考察を行い、問題を見つけ、分析し研究論文を作成します。
  5. 専門分野にとどまらない幅広いニーズに対応
    「義肢装具士」の国家資格を有するリハビリテーション支援者として、義肢装具の製作販売会社のみならず、県内の高齢者施設、障害者支援施設、福祉用具製造販売会社、ものづくり企業等で活躍する能力を身につけるため、「義肢装具」に関する知識だけでなく、「福祉用具、福祉機器」 「人間工学」「ロボット」等の幅広い知識も学修する医工連携カリキュラムを編成します。
看護学部
看護学科

教育研究上の目的は、『生命の尊重と個人の尊厳を基幹とした、人間性豊かな人格の育成である。看護学に関する専門知識と看護技術、看護職者としての態度を修得し、実践力・応用能力・判断力を養い、医療ニーズの高度化・多様化に伴う社会的要請に対して的確に応えられるよう、広い視野と倫理観を養う。そして、健康・医療・福祉に貢献できる能力と研究心を養い、国内外で貢献できる人材を育成する。』です。この目的を達成するために、カリキュラムを編成します。

  1. 初年次から始まる専門職連携教育を通じて、看護専門職者としての倫理観および職業観を養い、健康・医療・福祉に関わる様々な専門職について学び、チームとして協働することについての理解を深めます。主に1~2年次に学ぶ基盤教育科目では、社会人としての常識や幅広い視野を備え、人間と社会を理解することを目標とします。
  2. 主に1~2年次に学ぶ「人体の構造と生理機能」「臨床病態学」などの専門基礎科目では、専門科目の理解に必要な幅広い知識を修得します。
  3. 専門科目については、1~2年次に学ぶ基礎看護学系の各科目において、看護職者として必要な基礎的な知識・技術および態度を修得したうえで、2~3年次に学ぶ成人看護学系、老年看護学系、小児看護学系、母性看護学系、精神看護学系および在宅看護学系の各科目において、より高度で専門的な知識と技術を修得します。
  4. 3~4年次に学ぶ「看護管理学」「緩和ケア論」「救急看護論」「統合看護学実習」などの統合看護学系の各科目では、医療や看護に対する知識・技術および実践的態度をより深め、広い視点から看護を理解します。
  5. 4年間を通じて、「研究方法論」「卒業研究」「看護学総合演習」などの科目では、看護職者に必要な生涯学習・自己研鑽能力、研究的態度および発信力を修得します。
  6. 保健師課程は選択制とします。2~4年次に学ぶ「公衆衛生看護活動論」「公衆衛生看護方法論」「公衆衛生看護管理論」「公衆衛生看護学実習」などの科目では、行政・産業・学校などの地域やコミュニティを対象とした公衆衛生看護の知識と技術を修得します。
薬学部
薬学科

広島国際大学の教育は「命の尊厳と豊かな人間性」の基本理念の追求に基づいています。薬学部では、ディプロマ・ポリシーに示す資質、能力を身につけるために、6年間を通じて以下に示す全学教育科目および薬学専門科目を体系的に編成し、「次世代の臨床薬剤師の養成」に資する薬学教育を展開します。
【DPに示す資質・能力を身につけるための教育課程編成】

  1. 命の尊厳の理解および豊かな人間性と倫理観の育成
    命の尊厳の理解や倫理観を身につけるために、全学年を通して倫理・ヒューマニズム教育をMAPLE・薬学専門科目で展開します。さらに、特定の知識に偏らない幅広い教養と豊かな人間性を身につけるために、低学年次から人文・社会・自然科学・国際系・言語系の全学教育科目や薬学英語を配置します。
  2. 薬学・医療の進歩のために問題を発見し、科学的視点に基づき解決する能力
    薬学に必要な幅広い科学的知識・技能・態度を身につけるために、全学年を通して体系的に専門科目を配置します。さらに、問題を発見し、科学的な視点に基づき解決する能力を身につけるために、能動的な学習を取り入れた演習や実習および卒業研究を配置します。
  3. 理論に裏付けられた最適な薬物療法を実践する能力
    主体的に薬物療法を実施、評価する能力を身につけるために、病態の理解や、薬物の知識に加え、患者の全人的理解を含めた科目を体系的に配置します。また、医療の高度化に順応するために、最新の知見や手技を取り入れた専門的・実践的な臨床科目を高学年次に配置します。
  4. 地域および社会の保健・医療・福祉の発展に寄与する意欲と態度
    地域、社会における薬剤師の役割や重要性を理解した上で、地域、社会における保健・医療・福祉における問題点を専門的な視点から解析し、地域医療の向上に貢献する意欲・態度を身につけるために、低学年次より保健・医療・福祉に関する講義・実習を体系的に配置します。
  5. 患者中心のチーム医療に必要なコミュニケーション力
    患者・家族との対話や多職種との連携を円滑に実施し、職能を最大限に発揮する臨床薬剤師に必要な能力を養成するために、全学年を通じて実務家教員による講義、少人数でグループ討論をする演習・実習を体系的に配置するとともに、複数の医療系学科と共同で学ぶ合同演習科目および全学共通の多職種連携教育科目を配置します。
  6. 自己研鑽と次世代の人材育成
    日々進歩する医療に対応するために、生涯にわたり主体的に学び続け、次世代を担う人材を育成する意欲と態度を身につけるために、少人数でグループ討論をする演習・実習を体系的に配置します。さらに、他者と相互理解し、信頼と協力の関係を築く能力を身に付けるために、学生による相互指導や議論、成果発表の機会を取り入れた演習や実習、および卒業研究を配置します。

【学修内容および学修方法】
学修者が主体的に学ぶことに主眼を置き、必要に応じてアクティブラーニング(AL)要素を取り入れた授業を積極的に導入するとともに、自主学修を促し、学修者の成長へつなげます。

【学修成果の評価方法】
各授業における到達目標、学修方略、ならびに学修成果の評価方法は、所定の形式に基づきシラバス上に明記して学修者に周知し、学修成果を厳正に評価します。また、臨床薬剤師としての基礎的な汎用能力や思考力・判断力・表現力や他者と協調してプロダクトを生成する場面においては、行動ルーブリックや自己評価・同僚評価などを活用し、行動・態度を適正に評価します。 また、倫理観、プロフェッショナリズム、自己研鑽力などの資質評価では、学修者とアカデミックアドバイザーとの相互連携の下、前期・後期における学修者の自己評価・アカデミックアドバイザーからのフィードバックを含めた省察活動を積み重ね、形成的評価を繰り返すことによってDP到達度に対応する質を保証します。

健康科学部
心理学科

日々変動するストレスの多い社会の中で、自己や他者のこころに積極的に関心を持ち、肯定的自己理解を有し、他者に共感的理解を示しながら、温かい人間関係を構築することができ、さらに、個人的だけではなく、人間関係を生かしながら社会の中で生じる課題を創造的に解決していくことのできる人材を育成することが教育目標です。このような自律(自らを尊重し、セルフマネジメントができる)、共感(人を尊重し、こころを理解できる)、協働(人と社会のために、他者とともに行動できる)を旨として、心理学とコミュニケーションの幅広い専門知識と理論および技能の修得と、それを実社会における課題を解決するために活かすことのできる実践的なエキスパートを育成するために、次のようなカリキュラムを編成しています。

  1. 心理学の専門知識・理論を学ぶ専門科目群、学内の演習・実習、学外実習を系統的に学ぶことができます。
  2. コミュニケーションに関する専門知識・理論を学ぶ専門科目群を配置し、学内外の演習・実習を系統的に学ぶことができます。
  3. 大学院と連携して公認心理師・臨床心理士を目指すための学びを中心に履修するプログラム(臨床心理プログラム)、子ども・子育て支援・健康支援に関する分野についての学びを中心に履修するプログラム(子ども・健康心理プログラム)、ビジネス・社会心理に関する分野についての学びを中心に履修するプログラム(ビジネス・社会心理プログラム)の3つの履修プログラムを用意し、学生自身が目指す進路に即した専門科目を中心に履修することで、心理学の学びの社会的実践の場を意識することができます。
  4. 専門職種間の連携教育のための関連科目を年次を通して学ぶことができます。
  5. ディプロマ・ポリシーの中で専門科目だけでは十分な対応できない国際的多様性や生涯学習について、および専門職種間の連携教育のための関連科目を、幅広い教養科目である基盤教育科目で学ぶことができます。
健康科学部
医療栄養学科

『食と栄養』を科学的に学び、『食と栄養の力』で健康の維持・増進、体力・運動能力の向上、および病気の予防・改善を図る管理栄養士の養成を目指すとともに、既存学部における健康・医療・福祉分野での教育・実習の実績を活かしながら、他学部・他学科あるいは地域社会と連携したカリキュラムを展開することで、高度な専門的知識や技能のみならず、高い倫理観を備えた豊かな人間性を持った「管理栄養士」の養成を実現します。この目的を達成するために以下のカリキュラムを編成します。

  1. 管理栄養士育成に向けた基盤教育科目および専門教育への導入を目的とする基礎教育
    基盤教育科目では個々の豊かな人間性を育み、さらに入学早期から専門職としての管理栄養士に対する意識付け教育を実践します。この分野では「早期体験学習」で実際の現場を体験しながら管理栄養士としての心構えを学び、さらに、早期から多職種との専門職連携教育(IPE)をカリキュラムに配置することでコミュニケーション能力を養いながら管理栄養士の役割と他の職種を理解する力を育みます。
  2. 管理栄養士としての知識と技能を育成する専門教育
    専門的な知識の十分な理解を図るため、専門基礎分野に「生化学」「生化学実験」の科目により有機化学の理解を深めるとともに「病態学」「病態生理学実習」を配置し、病態に対する理解を深める工夫をしています。また、高齢化、疾病の複雑化・重症化が進行する中、薬の知識や介護・福祉の知識を取り入れた管理栄養士教育が必要となっているところから、専門応用分野では、「栄養薬学」や「臨床栄養学各論」「臨床栄養学実習」において医療、福祉、介護の現場に対応した教育内容とすることで、在宅まで含めた社会的ニーズに対応できる質の高い管理栄養士教育をめざします。さらに、人々の体力・運動能力の向上に寄与するなど、栄養サポートを担うことが可能な管理栄養士を養成するために「スポーツ栄養サポート論」や「スポーツ栄養マネジメント演習」「スポーツ医学概論」の科目を配置し、スポーツの現場において特に身体活動量が多い人をサポートできる教育を行います。
健康科学部
医療経営学科

教育研究上の目的は、医療マインドと高い倫理性を持ちながら、社会的価値を高める経営手法を修得し、広い視野から医療に関わる事業組織の運営に貢献する人材を育成することです。この目的を達成するために以下のカリキュラムを編成します。

  1. 専門教育科目の充実
    医療経営を修得するためには、医療の特殊性を踏まえ、ヒト、モノ、カネ、情報のマネジメントを学修する必要があります。このため、経営学・経済学系科目、医療・医学系科目、情報学系科目をバランスよく配置し、多様な専門領域を効果的に学修できるカリキュラムを編成しています。
  2. 少人数教育の充実
    各学年に少人数による演習科目を必修科目として配置しています。とりわけ3年次の「専門演習Ⅰ・Ⅱ」では、少人数グループによる演習を通じ、医療経営に関わる多様な問題をテーマに、議論、調査、討論などを行い、問題を発見する力、解決する力を修得します。4年次の「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」では、医療経営を修得した集大成として、その成果を論文にまとめます。
  3. 実践的な演習・実習科目の充実
    医療施設における最新の管理手法を学ぶために、実際の医療施設の情報システムを基にしたシミュレーションを行うなど現場に即した実践的な演習科目を数多く配置しています。
    また、医療施設や医療関連企業など、現場へのフィールドワークを実施する実習・演習科目を配置しています。講義科目で学んだ知識を実践する感覚と能力を修得します。
健康科学部
社会学科
地域創生学専攻

本学の教育は「命の尊厳と豊かな人間性」の基本理念の追求に基づいています。多様化・複雑化・国際化する時代において、地域社会を取り巻く様々な問題や課題に取り組むことができる専門職業人を育成するため、社会学の学びを基盤として、地域創生学に関する専門的な知識・技術・態度の修得を通じた基本理念の追求を教育研究上の目的とし、その達成のために以下のカリキュラムを編成します。それぞれの教育科目については、各分野において適切な学修方法と学修資源を選択します。また、学修の評価についてはアセスメント・ポリシーに記す方針に従い、採用した学修方略に対応する適切な評価方法を選択します。

  1. 職業人としての教養と広い視野を育成する基盤教育科目
    命の尊厳の理解をはかり、豊かな人間性と倫理観を育成するとともに、自主的に課題発見、探求する姿勢を育むため、基盤教育科目を配置します。
  2. 実践力を育成する専門職連携教育、フィールドワーク教育
    コミュニケーション力、チームワーク・リーダーシップ、課題発見力、計画実行力、自己管理力、社会人としての常識を身に付けるため、地域連携型フィールドワーク教育および専門職連携教育を配置し実践的な学びを展開します。
  3. 現代社会、社会福祉の基礎を身に付ける専門基礎科目
    現代社会、社会福祉の根本的な理論について学ぶため、専門基礎科目を配置します。
  4. 協働、問題解決に係る基礎を学ぶ専門科目
    データサイエンス、社会調査の基礎理論、地域社会の多様な人材・事業体をつなぐマネジメントの理論・手法、多様な自己表現、プレゼンテーション手法について学ぶため、専門科目を配置します。
  5. 自主性、自律性を育む関連科目
    時代とともに変化する地域課題に対応し、生涯にわたり主体的に学び続け、次世代を拓く意欲と態度を身につけるため、生涯学習やキャリア形成、フィールドワーク等の学修を配置します。
健康科学部
社会学科
社会福祉学専攻

地域共生社会の実現のために、地域やそこで暮らす人々のしあわせな未来像を描き、その人らしい生活づくりを支援することができる人材の育成を目指し、社会学および社会福祉学の学びを基盤に、福祉マインドを醸成し、地域生活課題の解決のために情報収集・分析する力、多様な人々や団体・関係機関等と協働しコーディネートする力、解決プランを企画・推進する実践力を養うために、段階的、重層的に学ぶ学修カリキュラムを配置します。

  1. 基礎学力の充実
    初年次から始まる専門職連携教育を通じて、社会福祉士・精神保健福祉士としての倫理観および職業観を養い、多職種連携に必要な協働する力を育みます。基盤教育科目では個々の豊かな人間性と自主的に課題発見、探求する姿勢を育みます。
  2. 社会課題の解決のための力の育成
    専門基礎科目では、「社会学と社会システム」「社会福祉の原理と政策」「ソーシャルワークの基盤と専門職」「ソーシャルワークの理論と方法」において社会学および社会福祉学の基礎理論について学びます。
  3. 実践的な学修を通じて培う力の育成
    全学年を通して段階的、重層的に学修する「フィールドワーク」では、地域の人々や関係機関等との協働を通して、生活の質の向上、人々のネットワーク化を通して地域生活課題の解決を図るために必要な専門的な知識・スキルである関係形成力、コミュニケーション力、アセスメント力、計画・企画・実践力に加え、デザイン力やコーディネート力、プレゼンテーション力を醸成します。
  4. 専門教育科目の充実
    全学年に配当されている専門科目では、社会福祉、精神保健福祉に必要とされる基本的知識を修得するとともに、社会福祉、精神保健福祉の各分野に必要とされる専門知識・スキルを学びます。さらに、演習、実習において実践に必要なスキルを身につけ、各現場実習を通じて実践する力および社会福祉専門職としての人間性を醸成します。
  5. 自己研鑽と、社会の発展のために寄与できる姿勢の育成
    4年間の集大成としての「卒業研究」では、専門職業として、また、さまざまな現場で活躍する人材として必要な問題分析力、論理的思考力、情報発信力を身につけます。また、生涯にわたり、自らの実践を省察し、分析することを通して自己研鑽に努め、社会の発展のために寄与できる姿勢を育みます。
健康スポーツ学部
健康スポーツ学科

教育研究上の目的は、社会の状況に応じた健康・運動・体育・スポーツ分野における専門的な知識や技能を提供し、豊かな人間性と協調性を有し、関連する専門職と連携・協力して問題を解決できる力を高めることのできる人材を育成することです。この目的を達成するために、以下のカリキュラムを編成します。

  1. 基礎学修力の充実
    大学での学修の仕方や大学生として必要な基礎的学修能力を1年次より開講される基盤教育科目を中心に身につけていきます。また、友人達とのコミュニケーションを通して大学生としての生活態度や心構えを養っていきます。
  2. 専門基礎・専門科目の充実
    保健体育教員、健康運動指導士など多岐にわたる免許・資格取得のための専門基礎科目と専門科目の学修を通して専門的能力の修得を目指します。また、専門職連携教育(IPE)関連科目を学修することによって専門分野に幅広く貢献する能力を身につけることができます。
  3. 演習・実習科目の充実
    健康・運動・体育・スポーツを専門とする職業人においては、専門的知識や技術の修得のみならずその知識や技術を実際の行為として提供していくことが重要になってきます。そのためにグループによる演習、実習等を通じて現場に役立つ実践力、問題解決能力を身につけていきます。また、免許・資格試験に向けた学力を培っていきます。

最終更新日:2024.05.10

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