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2024.9.18

「Clinical Biomechanics」に金口瑛典講師らの論文掲載が決まりました。

タイトル:Does the timing of anterior cruciate ligament reconstruction surgery affect flexion contracture formation in rats?(ラット前十字靭帯再建術の時期は屈曲拘縮形成に影響するか?)

 

掲載紙:Clinical Biomechanics

 

著者:Akinori Kaneguchi, Marina Kanehara, Norikazu Nishida, Kaoru Yamaoka, Junya Ozawa

 

論文の概要:前十字靭帯再建後にはしばしば屈曲拘縮(伸展可動域の制限)が生じます。1990年代、ACL損傷後早期に再建術を行うと屈曲拘縮のリスクが増加すると報告されたため、早期の再建術は避けられる傾向にありました。しかし、2000年代に入ると、再建術の時期は屈曲拘縮形成に影響しないとの報告がなされました。その後は、ACL再建の時期が屈曲拘縮形成に及ぼす影響について相反する報告がなされており、一貫した見解は得られていません。本研究ではラットモデルを用いて、ACL再建術の時期が屈曲拘縮形成に及ぼす影響を明らかにすることを目的としました。ACL切断後、1、14もしくは28日後に再建術を行いました。ACL切断後56日に膝の伸展可動域と関節包の線維化を評価しました。ACL再建は伸展可動域制限と関節包の線維化を引き起こしました。再建術の時期は伸展可動域制限や関節包の線維化の程度に影響を及ぼしませんでした。これらの結果は、ACL損傷後早期の再建術は屈曲拘縮を重症化させないことを示唆します。

 

論文は以下のURLから50日間無料でダウンロードできます。

https://authors.elsevier.com/a/1jlQqyxzYxFtj

 

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