VOL.2
原点は大学での学びやボランティア活動で得た自信。信頼される言語聴覚士へ。
- 滝口耳鼻咽喉科 勤務
(言語聴覚療法学専攻/2019年卒業) - 倉本 知果 さん
職場で唯一、聞こえの専門職であるプレッシャーとやりがいを、同時に感じながら働いています。
私たち言語聴覚士は、話す、聴く、食べることに不安や悩みを抱える人たちに寄り添い、症状の改善を目指していくリハビリの専門職です。私はいま、耳鼻咽喉科で唯一の言語聴覚士として、1年目ながらさまざまな経験を積ませてもらっています。
来院されるのは子どもから高齢者まで多世代に渡りますが、最も多いのが聞こえの相談です。検査方法は症状や確かめる部位によって複数あり、実施をすべて任されています。正確な検査ができないと治療や改善に繋がらないためプレッシャーはありますが、そのぶん、大学で学んだ専門知識を生かせることに日々やりがいを感じながら働いています。

私がプレッシャーの中でも前向きでいられるのは、大学時代のボランティア活動での経験からです。子どもたちにたくましく成長してもらおうと、年4回のキャンプでさまざまな体験を提供するボランティア団体に、ヒロコク生としてただ一人参加。医療系を学んでいたこともあって、熱中症対策や発達障害の子どもへの接し方など、助言を求められました。最初は教育学を学ぶメンバーの中で、子どもたちと接するのに気後れしていましたが、自分の経験や専門性を発揮すればどんな場面でも人の役に立てるんだ、と気付きました。それ以来、何事にも積極的にチャレンジするようにしています。
まだまだ新米ですが、知識やスキルを磨いて同僚や患者さんに信頼してもらえる言語聴覚士を目指します。