大学院

Graduate School

大学院(博士前期、後期課程)

大学院について

大学を卒業した後、さらに専門分野について深く研究したい方のため、大学院について紹介します。

大学卒業後、大学院に進学する人、しばらく臨床現場で働いた後に具体的な臨床の課題を持って大学院に進学する人、他分野の研究者など、大学院進学者の背景は様々です。
修了後の進路も、臨床現場に戻る人、大学教員や研究者を目指す人、海外留学する人など様々です。

大学院進学に興味のある方は、どの教員の下で研究したいのかについても考えてみてください。

広島国際大学医療工学専攻について

医療工学専攻の大学院は、総合リハビリテーション学部と保健医療学部(診療放射線学科・医療技術学科)の上に設置されています。

現代の医療現場では各部門間の連携の重要性が述べられています。これまでの医療現場では、各分野の専門家が、それぞれの専門性を活かして患者さんの治療にあたってきました。しかし現代では、一人ひとりの患者さんのために各職種がどのように関わることが最も効率的で効果があるのかを、各部門の専門家が集まり検討し、そして一つの治療方針を立てていく、というものに変わって来ています。つまり、他部門のこともよく知っていなければ医療従事者間の意思疎通がはかりにくいことになります。大学教育でも職種間連携についての授業は多くなっています。

大学院という高度教育を受ける院生には、修了後に非常に大きな期待が寄せられます。本専攻が多くの専門職からなっている大学院の教育課程の中で、大学院生は専門性の構築だけでなく、他部門の視点や物の考え方を学ぶ機会を得ることができます。

大学院での研究は各担当教員における個別指導を中心に進められます。当専攻では、教員の専門性が幅広く、あらゆる分野の研究活動が可能となるような環境が整っております。学生が自ら進みたい分野を選び、それに応えられる体制を整えております。

博士前期課程(修士課程)

博士前期課程の2年間は研究活動に取り組むことの意義と困難さを知ることになります。大学教育におけるような授業カリキュラムという時間的概念はほとんどありません。つまり、自分で研究の時間を見いだし、取り組んでいく、という自主性が重要です。教員にテーマを与えてもらうのではなく、自ら見つけ出し、方法を構築し、実行し、結果を出し、発表する、という過程のすべてを遂行しなければなりません。

指導教員は院生の研究のサポートとアドバイスが主な関わりとなってきます。入学前には希望する専門分野の教員とよく話し、指導教員を選んでください。そして集大成としての修士論文を作成しその成果を大学内に留まらず、学会等でしっかりと報告する経験もしてください。

研究活動に真摯に取り組みたい院生は、恐れる事なく希望する分野の教員の門を叩いてください。大学教育と違った新しい世界が待っています。

博士後期課程(博士課程)

博士後期課程の3年間は専門性の総括です。博士前期課程で培った研究の土壌を活かし、より高度な内容に取り組む事となります。博士後期課程が3年間となっている点からもわかると思います。博士後期課程では専門分野のエキスパートであり、それだけに求められるものは厳しいものがあります。

学会発表、論文の投稿、などこれまでにない忙しさが待っています。真摯に取り組む姿勢が何よりも重要であり、指導教員との意思疎通をしっかりとはかる事がよりスムーズな博士号取得に繋がります。

大学院進学をご検討ください

このように大学院における教育は前期課程・後期課程で求められる内容に差がありますが、取り組む姿勢、時間の有効活用、指導教員との意思疎通、といったものが非常に重要である事がお分かり頂けるかと思います。より高度な教育を希望される学生はしっかりと考えた上で、希望される分野の教員を訪ねて、よく話をする所から始めてください。研究は厳しく大変、というイメージがありますが、自分のした事の一つ一つが誰かのためになる新たな一歩である、と考えると身が引き締まる思いで取り組めるはずです。

学位取得後に広がる可能性

大学院では研究を中心に勉強を進めます。研究を通じて、国内外の一流の研究者の論文を読み、学会で議論し、少しずつ研究者としての階段を昇っていきます。大学院を卒業することによって、研究者として自立する可能性が広がります。また、それに伴い将来の進路として、①大学教員や研究施設への就職、②海外への研究留学、③医療機関に研究能力を期待された就職、などのチャンスが膨らんできます。女性の場合は、自身の専門分野が確立されていることにより、結婚、出産、育児などのライフイベントによるキャリアの中断があっても復帰が容易になります。臨床現場だけで成長するのとは異なり、一段高い立ち位置で医学の現状を理解できるようになり、未来を開拓する力をつけて卒業してもらいたいと考えています。

大学院進学にご興味のある方へ

大学院進学を検討されている方、少しでも関心を持たれたらまず行動しましょう。待っていては何も始まりません。まず最初にとるべき行動とは、「教員紹介」のページから各教員の専門分野を調べ、興味のある研究があれば直接その教員に連絡してみてください。

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