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タイトル
Kinematic coordination in the rearfoot, midfoot, and forefoot differs depending on subgroups based on foot stiffness and kinetic parameters during walking
【掲載誌】
The Foot
【著者】
山際大樹, 岩本義隆, 小西玲依, 國木壮大, 木藤伸宏
【研究の概要】
この研究は、歩行中の足部剛性と関連する運動パラメータに基づいて健康な若年成人のサブグループを特定し、各サブグループ内の矢状面足部運動学を分析することを目的とした。男性25名と女性24名から、3Dモーションキャプチャシステムを使用して後足部、中足部、前足のデータを収集した。クラスター分析により、トラス係数、ウィンドラス係数、床反力の前方成分(F-GRF)、足関節底屈パワーという変数に基づいて3つのサブグループが特定された。グループ1は、最大のトラス係数によって示されるように足部剛性が最も高かったのに対し、グループ2と3は、立脚期に中足部と前足部が後足部よりも背屈が大きいという特徴があり、足部剛性が低いことが示された。さらに、立脚期初期と後期におけるグループ2と3の後足部-中足部、中足部-前足部間の運動学的協調パターンには、大きなばらつきが見られた。特にグループ 3 は、グループ 1 および 2 よりも F-GRF と足関節底屈パワーが低かった。これらの結果は、立脚後期における中足部の動きが足部剛性を生み出す上で重要であり、中足部優位の運動パターンが主要な要因となっている可能性があることを示唆している。この研究は、足部剛性を管理するためにセグメント間の協調を理解することの重要性を強調しており、これは歩行力学の改善と怪我の予防に影響を及ぼす可能性がある。