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タイトル:Anterior cruciate ligament reconstruction affects the development of muscle atrophy depending on its timing in rats(ラット前十字靭帯再建はタイミングに依存して筋萎縮の進行に影響を及ぼす)
掲載紙:Tissue and Cell
著者:Akinori Kaneguchi, Marina Kanehara, Norikazu Nishida, Kaoru Yamaoka, Junya Ozawa
論文の概要:前十字靭帯再建後にはしばしば筋萎縮が生じます。前十字靭帯再建のタイミングが筋萎縮に及ぼす影響について、一貫した見解は得られていません。そこで本研究では、前十字靭帯再建のタイミングが筋萎縮に及ぼす影響を明らかにすることを目的としました。ラットの前十字靭帯を切断し、その後1、14もしくは28日後に靱帯再建術を行いました。一部の動物は靱帯再建術を行わずに飼育しました。前十字靭帯切断から56日後、大腿直筋と腓腹筋の筋萎縮を評価しました。前十字靭帯切断のみでは筋萎縮は観察されませんでした。前十字靭帯再建を行うと、大腿直筋の萎縮は生じませんでしたが、腓腹筋ではタイミングに関係なく遅筋線維の萎縮と速筋線維の増加が生じました。また、再建術を28日後に行った場合のみ、速筋線維の萎縮も検出されました。これらの結果は、腓腹筋の速筋線維の萎縮を軽減するためにはできる限り早く再建術を行った方が良いことを示唆します。
論文は以下のURLから50日間無料でダウンロードできます。
https://authors.elsevier.com/a/1lC589HzSRoZX