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2025.6.9

“2ヶ月で「ムセ」が改善できる改善教室”で講演

6月4日(水)、東広島市健康福祉部医療保健課が主催するイベント[2ヶ月で「ムセ」が改善できる教室 のど筋復活大作戦!]に本学リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻の福岡達之教授が講師を務めました。当日は同専攻4年生6名も計測やトレーニングのサポートとして参加しました。


 

年をとると、食べる力が低下します。原因としては歯の数が少なくなる、口の中が乾く、かむ力が弱くなる、のど仏が下がる、筋力の低下などがあり、むせる、活舌が悪くなるといった症状になります。食べる力の低下により、食べ物が噛みにくくなり、柔らかい食べ物を好むようになり、さらに噛む力が低下するといった悪循環を放置すると、全身の筋力低下から介護が必要な状態になり、死亡リスクも高くなります。さらに誤嚥(唾液や食べ物などが間違って気管に入る)が頻繁に起こると、誤嚥性肺炎などにも繋がります。


 

元気に過ごすために、食べる力を強くするために、舌を鍛える、のどの筋力を鍛えるトレーニングも行いました。舌を鍛えるために「ペコパンダ」という道具を使った舌圧トレーニングの方法、のどの筋肉を鍛えるためにおもちゃのボールを使ったトレーニングを行いました。このトレーニングは、去年、福岡先生がNHKの「あしたが変わるトリセツショー」に出演した時も紹介されたトレーニングです。「食べて、年をとっても健康でいる」、そういった指導をするのも言語聴覚士の仕事です。


 

これらのトレーニング指導のサポートと現在の筋力の測定を学生たちも行いました。イベントに参加の方も楽しそうに学生たちと話していました。このイベントは来月にもあり、参加者は家で毎日トレーニングをして次回、トレーニングの効果があったかどうかを測定します。

毎日を楽しく過ごすために、がんばって食べる力を鍛えましょう。

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