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2025.11.26

金口瑛典講師らの論文が「Tissue and Cell」に掲載されました。

タイトル:Sex differences in effects of anterior cruciate ligament reconstruction on marrow adipose tissue and trabecular bone in the rat proximal tibial epiphysis(ラット脛骨近位部の骨髄脂肪組織および海綿骨に対する前十字靭帯再建術の影響における性差)

 

掲載紙:Tissue and Cell

 

著者:Akinori Kaneguchi, Marina Kanehara, Kaoru Yamaoka, Junya Ozawa

 

論文の概要:前十字靭帯再建後、骨が減少し、骨髄脂肪組織が増加することが報告されています。性別の違いは骨や骨髄脂肪組織の代謝に影響することはよく知られていますが、性別の違いが前十字靭帯再建後の骨と骨髄脂肪組織の変化に及ぼす影響は知られていません。本研究では、動物モデルを用いて、性別の違いが前十字靭帯再建後の骨と骨髄脂肪組織の変化に及ぼす影響を明らかにすることを目的としました。前十字靭帯再建後、オスラットでは術後4週で一過性の海綿骨減少が観察されましたが、メスラットでは前十字靭帯再建後に海綿骨量は正常対照レベルに維持されました。前十字靭帯再建後に骨髄脂肪組織の蓄積がオスとメスの両方で観察されましたが、オスでは4週で増加した一方で、メスでは遅れて12週で増加しました。結論として、前十字靭帯再建後の骨髄脂肪組織の蓄積はオスの方が早く生じました。骨髄脂肪組織の蓄積は骨量にネガティブな影響を及ぼすと考えられていることから、この早期の骨髄脂肪組織の蓄積がオスのみで観察された一過性の海綿骨減少の一因かもしれません。

 

論文は以下のURLから50日間無料でダウンロードできます。

https://authors.elsevier.com/a/1m8o59HzSRp9M

 

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