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タイトル:Changes in Physical Activity Following Heart Failure in Humans and Animal Models: A Scoping Review(ヒトと動物モデルでの心不全後の活動量の変化:スコーピングレビュー)
掲載紙:Current Heart Failure Reports
著者:Akinori Kaneguchi, Mahiro Fukunaga(共同筆頭著者), Takuya Umehara
論文の概要:心不全患者は息切れや疲労を起こしやすくなり、身体活動量が減少すると考えられています。活動量の低下は、身体機能の低下、QOLの低下、予後の悪化という悪循環の引き金となるため、活動量を把握することは重要です。しかし、心不全患者での活動量低下は十分には特徴づけられていません。また、動物モデルは心不全の病態を研究するためによく用いられますが、ヒトで生じる活動量の変化をよく模倣するかどうかは不明です。このレビューでは、心不全患者と心不全の動物モデルの身体活動量の変化を網羅的に調べることを目的としました。その結果、心不全患者を対象とした研究のほとんどが非心不全の対照と比較して活動量が減少することを報告していた一方で、動物モデルを用いた研究では、心不全後に活動量が減少しないという報告が過半数でした。このヒトと動物モデルの間の食い違いを説明する可能性として、心理社会的要因の影響が考えられます。ヒトでは心不全と診断されることで活動することに対する恐怖感が生じることや、家族に積極的な活動を止められるといったことが活動量減少につながることが示唆されます。このような心理社会的要因による影響は動物モデルでは生じにくく、動物モデルで活動量が減少しにくい理由かもしれません。動物モデルを用いた研究では、活動量の影響が過小評価されている可能性を認識しておく必要があります。
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