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本学総合リハビリテーション学部義肢装具学専攻の谷口公友准教授が、2026年10月17日(土)に広島大学東広島キャンパスで開催された「スマート社会産官学民協働まちづくりフォーラム2026」において、本学を代表して研究成果および地域連携の取り組みについて発表しました。
谷口准教授は、今年度、東広島市と広島国際大学が連携して地域課題の解決に取り組む「COMMONプロジェクト」に採択されており、今回の発表では同プロジェクトを通じて取り組む研究内容や地域連携の実践事例を紹介しました。
フォーラム当日の発表において谷口准教授は、切断障がい者が日常的にスポーツや走行に挑戦する際にある「3つの大きな壁」について指摘しました。
■ 補装具の壁: 日常用義足と疾走用義足の構造差および公的給付制度の適用範囲の限界。高額なブレード(疾走用義足の足部)は自己負担が必要となる場合があり、スポーツへの挑戦をためらう要因となっている点。
■ 個体調整の壁:日常用義足同様に疾走用義足を使用する際には、利用者一人ひとりの身体状況に応じて細かな調整が必要となるが、切断部の長さや体格によっては、義足の高さや角度を十分に調整することが難しい場合がある点。
■ 地域の壁: 義足を安全に試着・調整できる環境や専門の指導者、継続的に練習できる施設・トラックといった地域資源が不足している点。
これらの課題に対し、COMMONプロジェクトではユーザー個々に合わせて角度・位置調整が可能な「義足アタッチメント(義足の角度や位置を細かく調整するための接続部品)」を設計・開発している事例報告をしました。
東広島市を中心とした地域フィールドでは疾走用義足を試したい方が気軽に体験できるイベント「ギソクの図書館」を谷口准教授が定期的に開催しており、義足ユーザーが気軽に疾走用義足を試せる場を提供するとともに、本学の学生課外活動団体「広島国際大学ASC(アダプテッドスポーツクラブ)顧問:谷口准教授」のスタッフが利用者へのサポートやイベント運営に継続的に参加しています。
🏆「ギソクの図書館」から誕生した快挙:全国大会で金メダル&大会新記録(9.3秒)!
3年前の「ギソクの図書館」で初めて走る体験をした参加者の佐藤さん(福山市在住)は、滋賀県で開催された「第24回全国障害者スポーツ大会」の50m走に出場。見事、自己ベストを大きく更新する【大会新記録:9.3秒】を達成し、金メダルを獲得しました。地域と大学の連携が生み出した環境が、当事者の大きな自信と成果に結実した象徴的な事例です。
地域における継続的な支援環境と本人の努力が結実した象徴的な事例として、フォーラムでも紹介されました。
広島国際大学総合リハビリテーション学部では、今後も東広島市をはじめとする自治体や地域社会と緊密に連携し、先進的な研究成果と学生教育を融合させながら、義足や装具に関する専門教育に加え、研究・地域連携・パラスポーツ支援活動を通じて、誰もが自分らしく活躍できる共生社会の実現に貢献できる人材の育成を目指しています。