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2月19日、広島国際大学の開学20周年記念イベントとして行われた
私たち義肢装具学専攻の有志メンバーが
『義肢パーツ再生』プロジェクトの取り組みを紹介しました。
2015年、「Prosthesis connecting the world(世界をつなぐ義肢)」を
コンセプトに始動したこのプロジェクトは、
日本で使われなくなった義肢を再生し、
必要とされる国へ届ける取り組みです。
主な活動内容は、義肢製作所に届けられた義肢を
パーツごとに分解・整備し、再生することと、
再生した義肢を海外に送るための受け入れ先の検討などです。
取り組み紹介では、再生する過程で初めて目にする旧型の義肢パーツに、
苦労しながらも一つ一つ完成させてきたことや
昨年10月に西インド諸島の一つハイチ共和国に、
再生した義肢を届けたことなどを報告しました。
これまでの取り組みを報告
義肢の提供を待つハイチ共和国の人々
講演会終了後は、義足体験ブースを設け、
来場者に大腿義足を着用した歩行体験をしていただきました。
義肢を利用する人たちの気持ちをこの体験を通して
理解してもらう機会になればと思います。
私たちは「義肢装具士」を目指して日々勉強していますが、
どういった仕事をしているのか、すぐには理解してもらえないことが多い職業です。
まだまだマイナーな印象のある「義肢装具士」ですが、
この活動報告をきっかけに、多くの人に知ってもらえればうれしいし、
これからもこうした活動を続けていきたいと思っています。
岡田華子(学生広報スタッフ・プロジェクトメンバー・義肢装具学専攻2年)