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2024.9.18

「Physiological Research」に卒業生の江角駿さんら(小澤研究室)の論文掲載が決まりました。

タイトル

Effects of hindlimb suspension on the development of hip bone morphologies in growing rats

成長期ラットの後肢懸垂後が股関節形態の形成に及ぼす影響

 

掲載誌

Physiological Research. 73: 643-653, 2024; doi: 10.33549/physiolres.935159

 

著者

Shun Ezumi, Akinori Kaneguchi, Marina Kanehara, Yoshitaka Iwamoto, Makoto Takahashi, Norikazu Nishida, Junya Ozawa

 

研究の概要

幼児期の身体活動は,健康な関節を作るために必要不可欠です.本研究では,成長期における不十分な脚への荷重によって生じる股関節への影響に注目しました.その結果,股関節を構成する寛骨臼でサイズ(径、深さ)の減少や向き(前方開角)の増加,寛骨臼の成長に重要な役割を果たすY状軟骨の変化,腸骨の内すぼまり(内向き変化)といった,変形性股関節症の特徴と一致した骨形態・アライメントが出現しました.我々のデータは,不十分な荷重に誘発される異常な大腿骨形態が,変形股関節症の発症リスクとなり得る可能性を示します.幼児期に早期からたくさん移動(四つ這い、立ち歩く)することは,健康的な股関節形成に役立ち,さらには将来の股関節疾患を予防出来るかもしれません.

 

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