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2025.6.27

金口瑛典講師らの論文が「Muscle, Ligaments and Tendons Journal」に掲載されました。

タイトル:Effects of joint immobilization and treadmill exercise on muscle atrophy after anterior cruciate ligament reconstruction in rats(ラット前十字靭帯再建術後の筋萎縮に対する関節固定とトレッドミル運動の影響)

掲載紙:Muscle, Ligaments and Tendons Journal

著者:Akinori Kaneguchi, Kaoru Yamaoka, Junya Ozawa

論文の概要:膝前十字靭帯(ACL)再建後のリハビリテーションプロトコルの違いが筋萎縮に及ぼす影響はよく分かっていません。本研究では、ACL再建後の関節固定やトレッドミル運動が筋萎縮に及ぼす影響を調査しました。ACL再建されたラットを介入なし、関節固定もしくは1日60分のトレッドミル運動のいずれかの条件で飼育しました。また、無処置のラットを対照としました。術後2と4週で筋萎縮を評価しました。ACL再建は術後2週で大腿直筋、半腱様筋と足関節底屈筋群の萎縮を引き起こしました。大腿直筋と足関節底屈筋群の萎縮は術後4週までに自然回復しましたが、半腱様筋の萎縮は回復しませんでした。関節固定は、術後2週までは筋萎縮に影響しませんでしたが、その後は大腿直筋と足関節底屈筋群の萎縮の回復を阻害しました。トレッドミル運動は4週まで筋萎縮の程度に影響しませんでした。これらの結果から、1)筋萎縮からの回復を阻害しないために術後の関節固定は2週までにすべきこと、2)術後早期の積極的な運動は筋萎縮の予防や改善に効果的でないことが示唆されます。

 

論文は以下のURLから無料でダウンロードできます。
https://www.mltj.online/effects-of-joint-immobilization-and-treadmill-exercise-on-muscle-atrophy-after-anterior-cruciate-ligament-reconstruction-in-rats/

 

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